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時代は巡る

あれは2013年だったか、2014年だったか。
縁あって、木戸寛孝さんの歴史講座を聴く機会があった。

当時アメリカはオバマ大統領の時代で、今、思い返せば、意識せずとも民主主義を謳歌できていたような、(表層的な部分は、という前置きが必要かもしれないし、そんなに単純な構造ではないことも理解した上で)これから世界は、マイノリティーの人々にとっても生きやすく、世界は良くなっていくことが当たり前のように感じていた。(それはリーダーの資質によるものだと気づくのは世の中が変わってから、というのが皮肉だが)

そんな時に木戸さんの講義で、これまで世界は上昇気流のタームにあったけれど、2016年〜2020年の4年間はその光の裏に潜む膿がどんどん出てくるターム「解きの解き」に入る、との話があり、衝撃を受けた。

NHKの韋駄天にも出てきた、戦争による東京オリンピック中止という事態が過去にあったが、来たる2020年の東京オリンピックも、これまでの時代の流れ(暦の流れと言うべきかもしれない)から見ると、何かしらの時変が起きて中止になる可能性がある、と。

当時は、中止になる事態を想像するとすれば、地震などの突発的な災害か、戦乱くらいしか思い浮かばなかった。

まさか今、ここまで時代が進んでいるのに、世界大戦が起きる?
共産主義大国に支配される??

木戸さんはその時、時代の流れとともに、人間が進化できるのか、
それとも同じ文脈で過ちを繰り返すのか、試されることになる、と話された。

同じ過ち(戦乱)は繰り返したくない。人権も失われることもあってはならない。
そんなことが起こるとしたら、どんな風に世の中が変わってしまうのだろう?

講義を聴いて、このことが、頭の片隅に残っていた。
本当に開催されないのかな?そうだとしたら、何が起こるの?
時々ふと思い出してはみるものの、色々あっても大きな時変は起きていない。

「無事にオリンピック開催できそうかな」
「地震が来ませんように」
「私たちは知らぬ間に進化できているのかもしれない」

そんな風に思っていたら、答えは、まさかまさかの100年に一度の感染症。

「実はもう集団免疫がついている」「コロナはただの風邪」などという話がまことしやかに流れたり、それを信じず、用心している人たちに「データが読めない」「経済破綻の責任を取れ」などなど、Twitterでは大騒ぎ。

でも相手はウイルス、生き物であり、進化して現われた新型であり、今、世界中が必死になって、その正体を突き止め、対処するための薬やワクチンを開発している。感染者が急増する急性期が一番、強毒化するリスクが高いことがわかっている以上、自分の身は自分で守り、他者に感染を広げない努力は続けようと思う。

この一連の騒ぎを傍観していて思い出すのは、東日本大震災の頃。
当時はまだ子供たちが小さかったから、放射能のことが非常に怖かったし、あらゆる情報を把握し、精査し、母としてベストと思える防御策を取りたかったから、必死にTwitterで情報収集していた。(Twitterで情報収集・・・この安易さが間違っていることに気づくのは数年後。)

水や米や野菜の産地は関西以西や北海道ということを数年間ずっと続け、
インフルエンザワクチンも受けさせなくても良いのではないか?
頭痛薬などは飲むのをなるべくやめよう。など、今思えば、「〜せねばならない」「〜してはいけない」と、かなり頑なになっていた。

その後、詐欺まがいに健康を謳い、現代医療を否定し、陰謀説まで流し、金儲けをする輩がいることを知り、それだけではなく、商材を変え、詐欺を働くことは古から当たり前に起こり続けてきたことだと知り、人間の図太さ、ズル賢さ、だからこそ生き延びてきたという、たくましい事実を知る。

情報は玉石混淆、精査しなくてはいけないのだと思い知ったが、情報ソースを深掘りする時間は子育て中の母にはない。なので、必然的に長年の実績のあるニュースソースと公的機関のものに頼ることになった。私の場合、BBCやCNNなど、欧米によってはいるが、世界的なネットワークのニュースを主に見ている。なぜなら、信憑性についてはスクリーニングを受けていることが前提だから、滅多やたらなデタラメは出にくい。時間も限られているし、それらを集めて、時々、行間を読むべく、他の情報にも当たったりするスタイルにようやくたどり着いた。

小さい頃の子供は、突然、体調を崩すし、小さくて儚くて可愛くて、大人が守ってあげなければいけないから、母親も毎日毎秒、必死である。
そこにつけ込み、洗脳し、選民意識を植え付けてお金を巻き上げるのは卑怯以外の何物でもないと思うが、もし自分に冷静さと科学系の知識がしっかりあれば、避けられる道でもある。

私は騙されることはなかったが、この新型コロナウイルス下、改めて教養を身につけたい、と強く思うようになったのは言うまでもない。

今は頭痛がすれば痛み止めを飲むし、食べ物についてもあまり気にしていない。
そうじゃないと生活が回らないし、頭痛薬を飲むことで20年人生が奪われるならともかく、せいぜい1年〜2年もしくは4〜5年程度か、もしくは全く影響がないかもしれない。どうあがいても判明することはないし、楽しく食べて笑っている方がずっと健康になれそうだ。放射能もそうだが、それを気にしながら目くじら立てて生きるのは疲れるなと、そう思った次第。それよりも子供たちを無事に社会に送り出せること、その方が私にとっては重要だから。

話があちこちに飛んでしまったが、その歴史講義を受けてから時代は巡り、世の中は様変わりした。ありもしない分断を煽り、自らの権力にしがみつく指導者。廃れていくだろうと予想されていた共産主義国の強大化。あったはずの自由が消えていく危機。そしてウイルスによる世界中の強制リセット。

本当に膿みが出ているのだろう。
この先に待っている世界はどんなだろう。

少なくとも私は、占星術はじめ古代からの綿々と受け継がれている学問(似非は除く)が統計に基づいていること、そして、衛生と健康の関連、ワクチンや薬の重要性を理解した。

私自身も家族の問題の火種を消すために自宅を売却、土地を購入、家を新築、仮住まい〜新居への入居、母と同居するまでに、約1年半。
長男の受験を無事に乗り切るべく、何とか去年のうちに家を建て、引越しまで終えること、土地の購入〜家の新築を無事に達成するため、自宅を売ることが命題で、毎日祈るような気持ちで、一つ一つ疎かにせず、丁寧に対応し、何とかやり遂げられた。

引っ越し前後から長男の受験のために、文字通り、髪振り乱して成績に一喜一憂しながら、サポートにならないサポートをしつつ、必死で過ごしていた。結果、志望校ではないけれど何とか高校生にはなれ、コロナ下でも楽しく通っている。私自身も今、(天中殺の真っ最中だが)こうして、新居で久しぶりにnoteを綴っていられる。

昨日、自分の誕生日に、長男の5ヶ月遅れのバスケ部の卒業試合が行われた。
その時に、先生(長男が1年生の時の担任でもあった)から素敵な手紙が贈られていた。

私も見に行ったラストになるかもしれない試合、勝てると思っていたのに審判が厳しくて負けてしまった試合。いつも明るく能天気な長男が悔し涙を流していた。
私も悔しく残念だったけれど、今は宝物のように感じる。

人は痛みや辛さを乗り越えるほど、強さと優しさを育んでいけると気づかせてくれた先生の手紙。ありがとうございます。長男もきっと心に刻んでくれていると思う。

これから時代は土から風になるという。
今までの固定観念が覆されていく中、自分は世の中に対し、他者に対し、どう貢献できるだろう?今まで助けられ、支えていただいてきた分、貢献で返して行きたいし、若者たちが生きてて「楽しい!」と思えるくらい、明るい世界にして行きたい。何ができるかわからないけれど、今を楽しんで生き、一方で闇を知り、世の中を良くするためのアクションをささやかでも起こし、応援して行きたい。

世の中が強制リセットされて初めて、自分の心も脳も本当の静寂モードに入り、いろいろなことが見直せた。何となくやっていた事物を、本当に必要かそうではないか向き合え、自分は性格上、コミュ障気味であること、HSPであること、「こうした方がいい」と型にはめて安心しようとするが、本当は自由でいたいという両面性というか、矛盾を抱えているらしいことを理解した。

不安な情勢の中、様々な分野のプロが動画や投稿でその知識や技術を惜しみなくシェアしてくれ、普段できなかったことが出来たり、人の繋がり、(大げさだけど)地球環境はもっと良くしていける、と、そのポテンシャルを感じることができた。

今は改めて、様々な知見を学びたい、知りたい。そう思いながら過ごしています。

必死で命を守るために働いて下さっている医療従事者の方々、エッセンシャルワーカーの皆さまに心からの感謝とご健康を祈ります。ワクチンか薬が開発され、世の中が回復期に入り、オリンピックが無事に「延期開催」されることを切に願って。

自粛中に、最も感動した記事のリンクを貼っておきます。
どちらも四角大輔さん執筆です。

https://springstep.jp/column/1482
https://springstep.jp/column/1279



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