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書き散らし・ニューブラッド

途中から一気に減速したよね。


写ルンです

 ヘッダーの画像は写ルンですで撮った。最後に手にしたのは何年前だろうかね。30歳の節目という名目で、高校の部活仲間4人と1泊の旅行へ行った。お目当ては東京ディズニーシー。実は高校の修学旅行をフケったので友達との旅行は15年ぶりだった。年末に中華屋で集まった時に「30歳の修学旅行に行こうじゃないか」なんて話になっての事。全員が乗り気で嬉しかった。あれよあれよと日が進んでさぁていよいよ来週だという時、ふと「あ、写ルンです持っていくか」と思いついた。

 昨今、誰でもきれいな写真が撮れますな。僕もSNSやらnoteやらでお世話になっております。スマホ様。高画質も良いんだけど、写ルンですみたいな粗さ・古さで撮る写真も良い。ガリガリとフィルムを巻いてパチッとシャッターを切るあの感じ。そっちの方が「旅行の写真」感が強い気がする。しかも今は現像してそのままデータ化できるんですって。すっげ。あの現像した写真でモリっとなった封筒は少なくなってるんですね世の中。というか写ルンですって今はどこで買えるんだ?もちろん写真店では買えるんだろうけど、手近な所で手に入るのならそれが良い。スマホ様で「写ルンです 買えるお店」で検索すると、どうやら主要なコンビニで手に入る事が分かった。じゃあ当日にコンビニで買うか。

 売ってねぇでやんの。当日、集合の前に駅前のローソンで探したが売っていなかった。駅のnewdaysにもキオスクにも売ってない。しまった。出発の時から写ルンですで撮影したかったのに。渋々新幹線に乗り込んで東京駅へ。土曜の東京駅は人でごった返している。友人が予約したコインロッカーに全員の荷物を預ける手筈だったので、はぐれないように丸の内地下北口へ向かった。あ、手前にnewdaysあるじゃん。あ、レジ横に写ルンですあるじゃん!やったぜ。

ディズニーシーのどこか

 ムズッ。写ルンですってこんな難しかったっけ。日頃、画面にグリット線やらフィルターやら手振れ防止やらの便利機能でスマホ様に助けてもらっていた事を痛感する。まずファインダーを覗いてもグリット線が無いからどこまで画角なのかが掴みづらい。見えてる範囲これ全部収まるんだっけ?そして思った以上に光が必要なんですね。ディズニーシーでフラッシュを焚く度胸がなんとなく出なかったし、いつものスマホ撮影のようにむやみなフラッシュは逆効果だろうと判断した結果が上の写真だ。確か屋内だったけどそんなに暗くは無かったんですよ。結局27枚中の3枚ほどはこんな具合の真っ暗な写真になってしまった。けどそれ以外の写真は良い感じ。僕が小学生の頃は割とみんな使っていたし、写ルンですで撮られた写真も見慣れていたはずだけど、高画質高感度の写真の方が当たり前になった2024年に改めて見ると、どこか懐かしく、そして意外なほどに新鮮味があった。良いね。「また5年後とかにみんなで行こう」なんて事になっているので、その時も写ルンですを携えよう。今度はちゃんとフラッシュ焚きます。

2024年の東京駅

良い感じよね?ね?

良い宿ではある

 泊まってみました。MANGA ART HOTEL。東京都は千代田区神田にあるカプセルホテル。以前どこかの記事で見かけてからずっと気になっていた。先日ちょうど千葉に行く用があったので、どうせなら泊まってみようと前乗りで一泊してきました。結論。80点。

し〜んとしている

 無人チェックインカウンターからすぐのドアを開け、その先のカプセルルームに入る。沢山の漫画が陳列された空間。白い木材を基調にした内装はシンプルで無機質だけどなんとなく温もりを感じなくもない。そして並べられた漫画と漫画の間に空間が掘られていて、そこが各自の寝床になっている感じ。そうなんです。本棚の中で寝るんですこのカプセルホテルは。雰囲気あるぅ。

僕の寝床

 1番奥、窓際のカプセルを充てがわれていた。やったぜ。ハンガー2つ、金庫1つ、小さいファンが1つの簡素なカプセル。大概のカプセルホテルにはテレビが備え付けられてるけどここには無い。テレビ見るよか漫画を読め、という事です。荷物を足元に押し込んでモゾモゾ潜り込む。縦横のサイズは窮屈さを感じさせない。ただし天井は低い。普通のカプセルホテルより低いと思うな。身長180cmの僕が胡座をかいて座ると頭が天井に付く。マジかよ。もう少しデカく作って欲しかった。でも良いんです。何故ならマットレスが超フカフカだから。凄いぜこのマットレス。調べたらコアラマットレスの良いヤツらしい。厚みが凄い。あ、これって厚いマットレスを入れたから高さが窮屈になってんのか。計算しときなさいよ。幸か不幸か、横たわってみると低い天井の圧迫感が逆に落ち着く寝心地だった。まさしく「寝床」と言った具合。計算した?

カプセルの前

 さて漫画を読もう。漫画大好きなんですよ。前から気になっていた「堤鯛之進 包丁録」を見つけた。「山賊ダイアリー」と「はたらけ!睡魔さん」もカプセルに持ち込む。面白そうね。漫画のラインナップは素晴しいと思った。定番も流行もマイナーも全部ある。英訳されたものも何作品かあった。選書担当の漫画愛が吹き出ている。作品数もかなりあったけど、残念なことに窓に近い漫画は表紙が日光で灼けて変色していた。もうちょい置き方を工夫した方が良いんじゃないかい。そして基本的に読書する場所は天井が低いカプセルの中なので、どうにも姿勢がツラくなってくる。仰向けじゃ暗くて読めないし、うつ伏せは肩が疲れる。横向きもキツい。壁にもたれると首と背中がツラい。本を読むときは背もたれがある椅子か、机に肘をついて読んでるんですよ僕。もう少し読みやすい場所とか欲しいです。よろしくお願いします。

良い漫画

 それ以外は特に不満なく過ごせた。朝も洗面台とか混まなかったし、トイレやシャワーも綺麗。チェックアウト手続きも必要なし。全てが気楽でまぁ良い宿だったと思う。また来ちゃおうかな。

 ただ24時ギリギリまで電話していたドイツ語ボーイだけは許さん。わざわざ窓際まで移動して電話しやがって。電話すんじゃねぇ、漫画読め。「大怪獣ゲァーチマ」を読め。めっちゃ面白いから。

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