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紙の本と確かな手触り


村上春樹さんの新作長編「街とその不確かな壁」を家の近くの本屋で買いました。


今読んでいる本を読了後、この本を読もうと考えていましたが、がまんができずに「あとがき」だけを先に読んでしまいました。


そういえば


村上春樹さんの小説には「あとがき」がほとんどありませんよね。


「あとがき」には先日書いたような「文學界1980年9月号」に発表された中編「街と、その不確かな壁」のことが書かれていました。

しかしこの作品には、自分にとって何かしらとても重要な要素が含まれていると、僕は最初から感じ続けていた。

「街とその不確かな壁」村上春樹 あとがきより 新潮社


ページを捲っているときです。


とても良い感じの紙の手触りを感じました。
やわらかくて、手にやさしい余韻が残りました。


以前にも書きましたが、僕は本の紙の手触りが好きで、それが本を読む動機のひとつなんであります。


「街とその不確かな壁」の本編はまだ読んでいませんが、やさしい紙の手触りを感じながら、村上春樹さんの長編小説を読める「幸せ」を今かみしめています。


661ページの読書。
僕の「影」は最後にどう感じるのか?


楽しみです。


いつも読んでいただきまして、ありがとうございます。それだけで十分ありがたいです。