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「通天閣打法坂田」を出さなくなった理由と、ダンマクや応援について

12月4日の試合後の寺尾勇利選手のツイートをご紹介します。

https://twitter.com/YuriTerao/status/1599359619708907523?t=E5-tbZE1t9nKq8v0MqdMhA&s=19

これを見た友人数名から直接連絡が来ました。「通天閣打法坂田」のダンマク作ったのは僕なので。管理も僕がやってます。
Jリーグ界隈だとよくあるヤツですよね。「ドカベン香川」とか「南野帝王」とか。ただのフィクション(マンガとか)から引っ張ってきたダジャレダンマクってヤツです。
坂田選手がアイスバックスに移籍してきてすぐ作りましたね。SNSでもリアルでもほぼ話題にならないアイスホッケーのダンマクにしては、笑ってもらえたのかなと思ってました。

で、出さなくなった理由なんですが。

確かその翌年だったと思うんですが、アイスバックスのファンが持ち寄るダンマクも増えまして、出せるスペースが少なくなってきたんですよね。んで、僕が作った通天閣打法と当時アイスバックスに在籍していた寺尾裕道選手の「世界のひろみち」は通路の壁に出したんですが、これをチーム運営からNGと言われまして。

これもただのダジャレ

スペースがない、というのはアウェイファンにとっても同じことで。霧降のダンマク掲示ルールはこれといったものがなく(NGは都度運営が止めにくる感じ)場所も早いもの勝ちというのが掲示者の共通認識。ファンクラブに入れば入場が早く掲示可能だけれど、アウェイのファンにそこまで求めるのは…という思いを持っていた。もちろん開門前に来るだとか、そういうのは最低限にしても、それでも入ったらホームチームが掲示可能エリアに全部出しちゃってました、というのはあまりにもな話だと(あくまで個人的に)思ってた。もちろん個人的な思惑のレベルだったので、結果的にアウェイ側にもアイスバックスのダンマクが他の方によって出される、という事態は続いていた。
※当たり前だけどこれはアイスバックスファンが悪いわけではないです。運営がアウェイファン用の掲示スペースを提示すべきと今でも思ってます。

まあそんな状況になったことで判断を迫られたわけです。他のファンの方が作ったダンマクは業者に発注した、それなりにお金もかかってるもの。一方僕が作ったダンマクは霧降下の駐車場で4人で20分くらいで作った、予算700円程度のネタダンマク(手伝ってくれた方、協賛していただいた方、いつもありがとうございます)どっちを優先して出すべきか…を考えた結果、通天閣打法と世界のひろみちの掲示自粛に至ったというわけです。理由は以上です。
今後どうするか、ですが。以前に比べて所属選手が減って全体のダンマクが減ったこと、またリーグの構造が変わったりしてアウェイ側のダンマク掲示も減っている状況を鑑みて、掲示再開してもいいのかなという気持ちに傾いています。


ここからは自己満全開なので、イラッときたらさっさとページを閉じていただきたい。

ダンマクを作ってる人ってのは主に
・ものすごい熱狂的ファン
・選手の家族や友人(地元の少年団など)
・スポンサーとか職場の人達(デュアルキャリアのとこ)
大別するとこんな感じだと思います。このうち、ものすごい熱狂的ファンは自分で出す方がほとんどですが、遠隔地に住んでる家族とか、アウェイに行かれないファンの方が「これ一緒に出してください」と頼んでくることがあります(今ではだいぶ減りましたが)
これ基本的に断ってます、キリがないので。ホームはともかくアウェイに持っていくのは最低限のものだけ。義務感でやってるわけではないけれど、ダンマクの為に飛行機の時間を早める(遅める)行きたいランチをスキップするとかやって、なんとかリソースを捻出してます。とにかく人手が足りない。じゃあなんのためにやってるかと言われれば…僕は歴史の継承と答えてます。ダンマクをファンが出す、声出して応援するとかは、間違いなくこのチームの作ってきた歴史の一部だし、それをやることによって苦境を切り開いてきたという歴史があるから。楽しく自己満足してきた人達を、僕も見てきたので。

でも、その歴史も僕らの代で終わりかなという気持ちはあります。理由は様々で、まずコロナによるリンク内での応援制限が長引いていること。これは応援の基礎体力を年々奪われていると感じてます。10年以上かけてやった声出し応援の「習慣作り」をもう一度やり直さないといけない。そして売店脇含めた観客の高齢化。SNSでちらほら見かけた「本当の霧降の応援はこんなもんじゃないから、早く声出し解禁してほしい」という主張。アイスバックス入口ファンへの古参からの誘い文句が、果たして望んだ通りの結果になるのか?というのはいつも自問していて。解禁した結果、ものすごいショボいものになってる未来しか想像できない。それがいつか晒されることが、怖い。もちろん、いつかは現実と向き合わねばならん日が来ることは覚悟してるのだが。

ここからはお願いも込めて。

僕らがやってることを、若いファンが支持してない、継承したくないというのは受け入れるつもりでいる。ただ、ほんの少しでも興味がある、という人がいるのなら、一緒に手伝ってもらえないだろうか。やってることの性質上、面と向かってお誘いすることができないのです…もう、誰かが頑張るとかで「延命」しても先細りは間違いがないので。みんなでちょっとずつリソースを持ち寄ることができたらいいよね、というのがこの記事の後半の趣旨でございます。いつもホームやアウェイでダンマクの掲示及び撤収、あと会場までの搬入にご協力いただいている皆さんには、とても感謝しております。

最後までお読みいただき、ありがとうございました



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