メロスへの道 ~2~
『膝の関節炎ですね。走っちゃだめです。』
やってしまった
「自分に負けるな、今こそもう一歩前へ」
その気持ちがあれば絶対出来る。辛いことも乗り切れる。そう思えている間は心は絶対折れない。だから俺はまだ大丈夫。
そんな考えがありました。
ですが精神が強くても体がついていかなければ元も子もありません。
私の体は年相応に老いてしまっていた事を痛感しました。
「最低でも2週間は見ましょう」
診断の結果、右ひざの治療をまずは進めていくことになりました
痛み止めの投薬とシップが処方され、通常の歩行は継続しつつ負担のかかるランニングはいったん中止することになりました。
ランニングを開始して2週間、突然襲ってきた故障と治療の日々。
精神が「まだまだこれから!」と盛り上がっていただけに、想像以上に自分の体がついていけなくなってしまっていたことに、思っていた以上の屈辱を味わう事になりました。
ですが次の瞬間、
無知は罪なり、知は空虚なり、英知を持つもの英雄なり
古代ギリシャの哲学者ソクラテスの言葉が頭に響き渡りました。
「先生!無理はせず!故障だけは気を付けてくださいね!」
たくさん皆さんから声を頂いていたにも関わらず、だ。
私は無知であり、無知でありながら行動を起こすという無謀な行いをしてしまった。これは私自身への戒めだ。
猛烈に反省をしなければと思うに至りました。
まずは関節炎を1日も早く快復させなければ。そこに集中しよう。
だがその間をただただ漫然と過ごすのも自らに負けている事に他ならない。
何が出来るか。まずは食生活の改善は当然継続。
暴飲暴食はもとより夜間の飲食、出張先での食べ過ぎなどにも十分注意。
毎日の食生活の管理も引き続き行っていく。
そして何より懸念しているのが
「何故、膝の故障が起きたのか」
いろいろと調べているうちに、妻のむっこさんが気になる情報を発見した。それは
『全く同じ現象が起きた人を見つけた』
私と同じようにマラソンを目指して、膝の故障を起こしてしまった人の情報を発見したのだった。だがその方はその後の治療だけでなくトレーニングも成功し見事マラソンをしたというもの。
気になった、何故成功したのか。
「思っているより体重は膝に負担がかかるから、まずは筋トレで体重自体を落として、出来るだけ膝に負担がかからないようにしなければ失敗する」
言われてみればすぐわかる事であった
だがついつい罠にハマっていた自分は気付けなかった事であった
ならばやる事はひとつ!!
次回
「ヒゲ、ジムへ見学に行く」
へ続く
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