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『これからのAI×Webライティング本格講座 ChatGPTで超時短・高品質コンテンツ作成』より第3回~WebライティングはAIとの共同作業の時代へ(後)

AIにアイデアの提案から情報収集、記事の整理をさせたり、ブログ記事、SNS、ネットショップなど具体的な事例を用いて、的確な文章を作成させるためのプロンプトのポイントを解説する『これからのAI×Webライティング本格講座 ChatGPTで超時短・高品質コンテンツ作成』から書籍内容を抜粋してご紹介。第3回は第1章・第1節「WebライティングはAIとの共同作業の時代へ」の後半を紹介します。前半は第2回をお読みください。

WebライティングはAIとの共同作業の時代へ 後半

●AI活用のメリット

AIがもたらすWebライティングの新しい可能性は多岐にわたります。自動的に記事を生成することができるため、今までよりも多くの時間を、その他の仕事や生成記事の編集に費やすことができます。

 文章の構成を改善させることもできます。例えば、AIは膨大な量のデータや情報を素早く処理できるため、多くのパターンや統計的な傾向を分析
することができます。よって一般的な文章の構成や読みやすさに関するルールを把握し、適切に手直しすることができるのです。
 また、個別の文脈や目的に応じて柔軟に対応し、特定の読者層やテーマに合わせた文章の構成やスタイルを生成することができます。

 人間が行う場合には、創造性や感性、独自の視点などが重要な要素となり、AIが生成できないものを生み出すこともできますが、一方で人間とAIでは、作業にかかる時間に圧倒的な差があります。
 だからこそ、AIと人間が協力して文章を勘案することで、効率とクオリティの両方を追求することが可能です。AIの高速な処理能力と統計的な分析による提案と、人間の創造性や経験に基づく独自性が組み合わさることで、より優れた文章作成 が実現できるのです。
 さらに、自動的に文章の文法ミスやスペルミスを修正したり、文章を読みやすくすることもできます。

図1-1-4 文章の改善指示例

「変えることみ」→「変えることも」と、誤字を改善することができました。
その他、読み手にとってより分かりやすい表現に変換することも可能です。

図1-1-5 読み手に分かりやすく丁寧なトーンを指示した例
1-1-6 指示に対する生成結果

 このような機能により、文章の質を向上させるために費やす時間を大幅に減らすことができ、より多くのコンテンツを効率的に作成することができます。

●AI 利活用の注意点とは?

 AIは自動的に文章を生成することができますが、その文章が必ずしも正確で適切なものであるとは限りません。特に、AIが学習するためのデータやアルゴリズムが正しくない場合、誤った情報を生成してしまうことがあります。
 そのため、AIが作成した文章を、人間が常に適切にチェック、編集する
ことが必要です。

 AIを使ったWebライティングの進化により、より高品質で効率的なコンテンツの作成が可能になりましたが、まだ新しい分野であり、利用方法を
理解し、適切に活用することが重要なのです。

 適切に活用するためにも、ここからは、ChatGPTの注意点について記載します。これは実際にChatGPTに聞いてみた質問で、回答は次の通りです(※一部掲載)。

  • 2021年9月以前の情報に基づいて学習されたモデルであるため、
    最新の情報に関する正確性が保証されていない可能性があります。

  • 一般的な知識を持っているため、固有名詞に関する正確な情報を提供できない場合があります。

  • 人工知能によって動作しているため、時には理解できない意味不明な回答を返すことがあります。

  • あくまでも機械による応答であり、人間の感情や意見を持っていないため、人間と同様の情報提供や判断はできません。

  • 回答は、与えられた入力に対する統計的な予測に基づいています。したがって、回答が常に正確であるわけではありません。

  • 公正かつ中立的な情報提供を目指していますが、時には偏見やステレオタイプに基づく回答を返すことがあります。⿟ 機械学習によって自然言語処理を行うため、回答が完全ではない場合があります。

  • 倫理的な側面も考慮してトレーニングされていますが、完全な倫理的判断を行うことはできません。

  • 情報を自動生成することができるため、誤った情報が含まれる場合
    があります。

 この回答から、著者は次のように考えています。
 効果的に利用するためには、ChatGPTの制約と注意事項を認識し、その情報を補完する必要があります。最新の情報や固有名詞に関しては、他の信頼性の高い情報源を参照することが重要です。
 また、回答が統計的な予測に基づいていることを理解し、その結果を参考にしつつ、検証を行うことが大切です。
 さらに、公正性や中立性に関しても注意を払い、偏見やステレオタイプを排除するよう努めることが望ましいです。

 総合的に、ChatGPTの回答を補完し、情報の信頼性と適切性を確保するために、人間の判断と他の情報源の活用が必要です。
 これらの弱点を踏まえたChatGPTとの付き合い方は、次のようなものであると言えます。

  • 回答は、一旦参考程度に留め、必要に応じて他の情報源と照らし合わせるなど、判断材料として活用する

  • 固有名詞に関する回答については、正確性について確認するため、複数の情報源を参照するなど、自己判断を行う

  • 回答を利用する場合は、信頼性についても考慮し、適切な使用を心がける

 このような点を踏まえ、私たち人間がAIをコントロールしていくことが求められています。

書籍目次

第1章これからのWebライティングとは?―AIと対話しながら作成する時代へ…
 1.1 Web ライティングはAI との共同作業の時代へ
 1.2 新たな産業革命到来! ChatGPT をはじめてみよう!
 1.3 ChatGPT で何ができるの? その特徴や活用事例について
 1.4 AI がもたらす作業の変化= プロンプトとは?
 1.5 選りすぐり定型プロンプトを選ぶだけでも大丈夫
 1.6 本書の目的と構成

第2章 Webライティングプロンプトの構成・形式―プロンプトの力が生成結果を変える…
 2.1 最適な回答につながるプロンプトの要素について
 2.2 最適な回答につながるプロンプト形式や要素の書き方について
 2.3 編集プロンプトについて
 2.4 さらに高度な回答を引き出すプロンプト形式について
 2.5 要素や形式を押さえたプロンプトについて

第3章 用途別のプロンプト作成とその事例―プロンプトを実践に活かす
 3.1 ChatGPT を用いてSEO を組み入れる
 3.2 マーケティング戦略を基礎から構築しWeb ライティングに活かす
 3.3 イメージ画像にChatGPT を利活用する
 3.4 SNS に活用する
 3.5 EC サイトに活用する
 3.6 Web コンテンツのタイトルや見出しを作成する
 3.7 プレスリリースに活用する(Web 版)
 3.8 オンラインショップの商品説明文を作成する
 3.9 オンラインセミナー開催についてChatGPT に聞いてみる
 3.10 SNS(Twitter)の紹介文をChatGPT に作成してもらう
 3.11 求人掲載ページをChatGPT に作成してもらう

第4章 ChatGPTによるWebライティングの応用―金応用編: 便利な拡張機能の利活用やより複雑な利用方法
 4.1 音声入力と音声出力をしてくれる拡張機能.
  「Voice Control for ChatGPT」
 4.2 履歴のバックアップに使える拡張機能「Save ChatGPT」
 4.3 YouTube 動画の内容を要約する「Glasp」
 4.4 「GPT Macros」を使って自動でブログ記事を作成する
 4.5 プロンプトの再利用をする拡張機能「Superpower ChatGPT」
 4.6 「WebChatGPT」で最新情報を組み入れる

第5章 コンテンツの品質向上に活かせるツールの紹介―文章を仕上げる工程において活かせるツール
 5.1 2 つのチャットAI の回答を比較「Chat Hub」
 5.2 プラグイン
 5.3 ChatGPT で作成した表を元にして、ホームページで活用する
 5.4 コンテンツを校正する「editGPT」

索 引
あとがき

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