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冷媒のすごさを紹介します。

こんにちは。僕は、Baridi Baridiというアフリカのタンザニアでエアコンをサブスクリプションモデルで提供する会社でインターンとして働いています。

昨年10月からチームに参加しているにも関わらず、エアコンの仕組みをよく理解していないといことに気づきました。やばい。。勉強します。。

((今更かよというツッコミは甘んじて受け入れます。。。))

エアコンの仕組み

よく考えたら、エアコンってよく考えたらすごくないですか??リモコンを操作しただけで、部屋を冷たくしたり、暖かくしたりしてくれます。(しかも温度調節もできちゃう。すごい。)
そこで重要な役割を果たしているのは冷媒です。冷媒は、空気中にある熱を吸収したり放出したりする性質を持っています。

詳しく説明しますね。エアコンは室外機と室内機がセットになって設置されています。冷媒はこの室外機と室内機の間をぐるぐる回っています。

暖房を使う時を考えてみます。つまり、室内に熱を送りたいというときです。その場合、まず室外の空気中の熱を室外機に取り込み、冷媒がその熱を乗せて室内機に運びます。そして室内機に到着すると、冷媒は熱を放出し部屋を温めます。

(めっちゃ余談ですが、このぐるぐる回って熱を運んだりおろしたりするっていうのを見たときに、生物の授業で習った血液の循環を思いだしました。)

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で、なぜ冷媒がこんなに都合よく熱を乗せたり、運んだりすることができるのかというと、気化熱が関係しています。気化熱というのは、液体が気体になるとき(蒸発するとき)に周囲から熱を奪います。蒸発するには、温度を上げる必要があるので。逆に、気体が液体になるときには、周囲に熱を放出します。
なんだかさっきの話とつながってきそうですよね。そして、冷媒にはフロンが含まれています。フロンは常温では気体圧力をかけると液体になるという性質があります。

暖房使用時には室外機で、低圧力で液体の状態の冷媒が外の空気の熱を奪って、気体の状態になります。熱を奪った冷媒は、室内機に移動して気体の状態の冷媒は液体となって熱を放出します。

実際には、高温・高圧の気体というちょっと複雑な状態もあるらしいのですが、エアコンの基本的な仕組みを理解する段階では、覚えておく必要はないと思います。。

冷房使用時には、これと逆の仕組みで、部屋の熱を外に、暖房時には外の熱を部屋に移動させています。

冷媒めっちゃ大事

というわけで、エアコンの仕組みをざっくりと勉強しました。冷媒がめちゃくちゃ重要な役割をしているということが理解できたと思います。
で、冷媒に含まれているフロンは地球温暖化の原因だと言われている温室効果ガスの一種です。
1970年代に人類がオゾン層を自分たちの手で破壊していると気づいた後、エアコンの冷媒に使われているフロンは削減すべきものだと捉えられてきました。
モントリオール議定書や京都議定書など、環境への配慮を盛り込んだ指針によって、現在は環境により良いフロンを使用しようとする枠組みが発行されています。

今、日本ではR32という従来のフロンの約3分の1の地球温暖化係数を持つ冷媒を使ったエアコンが当たり前になっています。2012年にダイキンが世界で初めてR32を使用したエアコンを販売し、その後、他のメーカーもR32冷媒を使用したエアコンを発売するようになりました。

*地球温暖化係数:CO2(二酸化炭素)の100年間の温室効果を1としたときの相対値で表します。値が大きいほど温室効果が高くなります。

一方で、世界に目をむけてみると、R32冷媒を用いたエアコンが普及しているわけではありません。ダイキン工業が推定したR32を使ったエアコンを販売した台数は1.1億台になっているそうです。(2020年6月現在)

これ、少なくないですか??日本の住宅用エアコンの販売台数でさえ、1億台くらいあるそうなので、世界で1.1億台がめっちゃ少ない感じがします。。
(参考:https://www.daikin.co.jp/csr/information/lecture/act01.html)


BaridiBaridiはアフリカのタンザニアからスタートし、アフリカの未発達な空調市場で、環境に配慮したダイキンのエアコンを普及させていくために事業を進めています。(もし、興味があればCEOの朝田さんのnoteを見てみてください。)

乗り越えるべき壁は高いですが、1つずつ着実にチームが前進しているのを感じています。そして、僕もその一員としてジョインできていることに喜びを感じています。

というわけで、これからも楽しく・全力で頑張っていきます。



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