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設立1カ月のランニングプロジェクトがグローバルなDAOから52,000ドルの資金を獲得した話

こんにちは、Skyland Venturesのshutoです。

今回は、僕たちが立ち上げた「Nouns Running Club」というランニングコミュニティが設立後1カ月でNounsDAOから52,250ドルの資金をもらうことができたよ、という話を書きたいと思います。

NounsDAOというグローバルで有名なDAOがあります。少しでもNFTとかDAOプロジェクトに関わったことがある人ならNouns(ナウンズ)の名前くらいは聞いたことがあるかもしれません。もうちょっと言うと、NounsのNFTが毎日オークションにて高額で落札されているということは知ってるっていう人はいるかと思います。

ただ、(僕も最初そうでしたが、)NounsDAOをBAYCやCryptoPunksといった高額で取引されるブルーチップと言われるようなNFTプロジェクトという理解で終わってしまうのはあまりにももったいないくらい魅力がたくさんあります!

というわけで、今回はNounsDAOというDAOプロジェクトが大好きで、その日本支部のようなプロジェクトの立ち上げメンバーでもあるNounsDAOファンの僕がNounsDAOのリアルを伝えてみたいと思います!

NounsDAOとは

NounsDAO
・2021年8月にスタート
・毎日1体メガネをかけたNFTが生成されオークションが開催される
・オークションでNounNFTは毎日高額で(現在800万円弱)落札されている
・オークションの売上はNounsDAOのお財布に溜まっていく
・現在おNounsDAOのお財布には日本円ベースで70億円溜まっている
・DAOのお財布のお金の使い道は、Nounホルダーが提案できる
・その提案に対してNounホルダーが投票して賛否を決める

NounsDAOのオークション画面(こちらは約800万円で落札)

超ざっくりNounsDAOを説明するとそんな感じです。つまりNounsのNFTを持っていると、DAOにアイデアを提案することができて、その提案が他のNounsホルダー間での投票にて一定以上の賛成を得ると可決され、資金が提供されます。

NounsDAOの理解として基本的には「オークション/トレジャリ(みんなのお財布)/投票」しかしないと思ってもらって大丈夫です。そのルールに基づいて人々が(勝手に)コミュニティを作ったり、プロジェクトを企画したりと活動しているんですね。だから、NounsDAOは本物のDAOに近いDAOプロジェクトだと言われていたりします。

2023年8月5日現在で354個の提案が提出されている

NounsDAOの提案の仕組み

NounsDAOの提案について説明します。基本的にNounsDAOに提案するアイデアに縛りはありませんが、もちろんNounsのメガネのIPを広めるような提案だったり、NounsDAOのエコシステムにプラスになるような提案がコミュニティから受け入れられやすいです。

提案は総Nouns発行枚数(今だと800枚)の最大で20%の得票を得ると可決されます。単純な多数決ではないんです。このあたりは提案の多様性を認める設計だと思います。

この提案と投票のルールはスマートコントラクトという簡単には変更ができないプログラムで決められていて提案が可決すると自動で提案者にお金がおくられる仕組みになっています。

本当にパーミッションレスなんです、極端な話、Nounsを2体持って提案文章を書くだけでお金がもらえる。そして、提案が通って、お金が送金された後はDAOがでその後プロジェクトがちゃんと実行されたかを監視することはありません。ここは性善説でなりたっていて、今の所お金だけもらってその後プロジェクトが実行されなかったという話はあって1件くらいです。

Paji氏のTwitterより
https://twitter.com/paji_a/status/1617644703108960260?s=20

実際の提案をいくつか紹介

最後に、実際にNounsの提案をいくつか紹介します。

提案206
"Nouns On The Ground"
こちらの提案は、Aubtoshiさんという方が2023年に開催される世界各地のクリプトカンファレンスに参加し、Nounsを広めるために活動するという提案する提案です。

航空券代やホテル代など、この活動費に対する資金1億円がNounsDAOから提供されています。すご過ぎてわらっちゃいますね笑

このように各地のカンファレンスに参加


合計1億円超えの提案、すごすぎる。。

実際にIVSKyotoに来ていたAubtoshiさんにお会いすることができました、彼女にNounsに対する熱い想いを感じることができました。最後にはNounsのメガネをプレゼントしてくれました。


提案332
Stake10000ETH to Lido
こちらはシンプルな提案ですね。NounsDAOのお財布には現在、70億円超えのお金が溜まっていますが、上の提案も正味1億円規模の提案だと言うこともできます。

つまり、70億円もお金が溜まっているけど、有効にお金が使われていないとも見ることができます。そんな中で、イーサリアムをそのままにしておくのももったいないから、運用しようよ。というシンプルな提案です。

こちらは一行だけ、この提案はLido(イーサリアムを預けて金利を得るDefiプロトコル)に追加で10,000ETH(≒25億円)預けましょうよ。と書かれており、コミュニティからの賛成を得て可決されています。

実際の提案画面

提案296
Nouns Running Club
こちらは僕が関わっているプロジェクトになります。こちらはランニングを通じて健康なクリプトコミュニティを拡大していこうという提案になります。

2023年4月のETHGlobalTokyoという東京で開催されたカンファレンスにてイーサリアムファンデーションのAdrianと一緒にランニングイベントを開催したことがきっかけでこのプロジェクトが立ち上がりました。

1回目のランニングの様子

このときに参加してくれた世界各国から集まったハッカーたちが自分たちの国で、各地で定期ランニング会を実施したいという流れになり正式にコミュニティ化させることになりました。

僕も東京支部として毎週土曜日の朝に皇居ランを開催していますし、カナダ、台湾、韓国、ドミニカ共和国などでもウィークリーランが企画されています。

こちらの提案に対して52,000ドルを資金を得ました。Nounsコミュニティから評価されたのはとても嬉しいですが、正直びっくりしています笑
東京チーム(僕)にも4000ドルが割当られているのですが、こちらの資金をどのように使っていくのか悩み中です!!アイデア募集中です!笑

とはいえ、、まずは、、一緒に走りませんか!一緒に走ってくれる人募集中です!お待ちしております!

Telegramグループの参加はこちら↓↓
https://linktr.ee/nounsrc

まとめ

今回はNounsDAOについて書いてきましたが、まだまだNounsDAOは奥が深く語れることがありすぎるので、また別の機会に。

NFTは冬相場だと言われていますが、NounsDAOはただの高額NFTプロジェクトではないことを少しでも感じてもらえれば嬉しいです。

そもそも二次流通での取引による収益を期待しているプロジェクトとは一線を画していて、毎日1体のオークションでNFTを発行するというシステム、そしてそれが2年間自走していて価値を保ち続けているのは本当に凄いですし、これからもNounsファンとして、Nounsの魅力を伝えていけたらと思います。

この内容の大部分は音声でも話してるので、ぜひお聞きください。

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