静かな野球とヤジと青木宣親
7月10日(金)、2020年のプロ野球が無観客で開幕してから3週間が過ぎたこの日、ついに球場にファンが足を運べるようになった。
巨人対ヤクルトの3連戦はほっともっとフィールド神戸で開催される。移動を極力少なくするためにこの地で開催される運びとなったようで観戦しにいくことに。
もちろん1人で。
気づけば夕方になればDAZNを繋げっぱなしにして家で筋トレや作業しながら観戦するスタイルにすっかり慣れてしまった。
すっかり画面越しに見る野球になれてしまったので、野球場に行くというのが随分懐かしく感じてしまう。
ほっともっとフィールドへは三宮から地下鉄に乗車し総合運動公園駅まで。大体20分くらいだろうか。
ここ1週間ずっと雨が続いていて、この日もかなり天気が怪しかった。球場に着く前まではよかったのだが、しばらくすると雨が強くなってきて、結局この日は雨天中止となってしまった。
ウィーラーのユニフォームを着た岸田くんが拳を突き上げながらグラウンドを1週し最後はホームベースでヘッドスライディングという雨天中止時恒例のパフォーマンスを見届けて、来場者全員にもらえるオレンジユニをリュックにしまい帰路についた。
もちろんこのままでは終われないので3連戦の最終日、日曜日のゲームも観戦することに。
この日は天気もなんとか持ちこたえてくれて試合はできそう。来場者を5000人に制限した中、プロ野球がはじまる。
となりの人とは4つくらい離れているので本当に1人で観戦している感じ。2人以上で観戦されているお客さんもいたけど、席を離して座っている。
食事以外でマスクを外さない、大きな声をださないなど、感染拡大防止のための観戦ルールが設けられていた。応援歌はもちろんなし。
投球モーションに入るたびに静寂が訪れる。ストライクが入るとジャイアンツファンからは拍手が起こる。また逆の場合もそう。
そんな静寂の中、打球音やグラブにボールが収まる音がよく聞こえる。DAZNで見てた時もそれは感じてたけど、生で観戦するとまた一段と大きく感じる。
これだけ静かだと色んな音が聞こえてくる。
途中から後ろのお客さん(おそらく2人組・ヤクルトファンとジャイアンツファンなのだろう)のヤジがずっと気になっていた。
そんなに汚い言葉を使ってるわけではないけど、選手たちには確実に聞こえてるような声の量で声を出すので、やっぱり気になる。(もちろんルール的にもアウト)
せっかく慣れない観戦スタイルでもルールを守って楽しもうとしているお客さんにも、真剣勝負をしている選手にも水をサシてしまっているんだよ。
周りも明らかに不穏な雰囲気を出してるのに全く気づかないおじさんたち。以前の観戦スタイルを持ち込んじゃってるのなかな。うん、そういうことにしとこう。
うん。。。
ヤジはもちろん、一方で選手たちの声もよく聞こえてくる。
ヤクルトのキャプテン青木宣親
この日はレフトでスタメン出場をしていたのだが、チームのキャプテンとして積極的に若い投手陣に声をかけているのがわかった。
先頭きってこうぜー
せめてこ、せめてこ!
とか本当に高校球児のような声掛けをしている。こんな感じの声掛けをしてるのは両スタメンの中で唯一だった。
多分ベンチでも精神的な支柱となっているんだろう。こんな発見があったのはとても良かった。
試合事態はこの日の気温(20℃きるくらい)と同じような寒い展開に。。笑
パーラのスライディングがボナファイドとかいう初めて聞くルールが適用されてなんだかもやもやした空気に会場が包まれる。
パーラ手袋をして大きなシャーク人形を抱えた女の子(パーラユニ着用)が
やばい、泣きそう無理笑
って言ってるのを聞いて(聞こえて)なんだか親近感がわいた笑
なんとか同点に追いつける雰囲気だったがそれ以降反撃できずに敗戦。現地に行ったからこその悔しさを味合う。
大勢のオレンジユニフォームの中で、申し訳無さそうに控えめに喜ぶヤクルトファン(下馬評では下位予想だったがこの日で堂々の首位に)が作り出す独特の雰囲気が
プロ野球を見に行ったんだなあ と感じさせる。
そんなこんなで今シーズン初観戦は終了。
これからはまたDAZNでの観戦スタイルになりそう。
ほっともっとフィールド神戸は芝生が鮮やかでスタンドとグラウンドの距離が近くてとても素敵な球場だったなあ。。
今シーズンもプロ野球が帰ってきた。
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