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インターンでタンザニアへ行ってきました。

こんにちは。Baridi Baridi株式会社でインターンをしています、しゅうとです。あけましておめでとうございます。2022年もよろしくお願いします!

さて、帰国してすっかり時間が経ってしまったのですが、2021年8月から10月の末まで。東アフリカタンザニアでBaridi Baridiタンザニア社で働いていました。

この3ヶ月はキャリアにとって大きなターニングポイントになったので、ここに書き留めたいと思います。

この経験を簡単にまとめることなんて到底できないのですが、感じたことを一つ一つ消化していきたいと思っています。ですので、まとまりのないゆるっとした文章になっているとは思いますが、もしよければお付き合いください。

タンザニアでやってきたこと

はじめに、Baridi Baridiについてざっくり説明すると、Baridi Baridiは、東アフリカのタンザニアという国でエアコンをサブスクリプションで提供するサービスを行っています。ダイキン工業とWASHHSA(タンザニアのスタートアップ)の合弁会社です。この年末年始にダイキンがTVCMや社内広告を大々的に打ち出していたので、目にしたことがあるかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=HmJqqK-Q80M

少しだけ経緯を記すと、僕は2020年10月からBaridi Baridi日本社にインターン生として働いています。
総務や、就業規則などの社内規程作成やタンザニア社のサービスサイト立ち上げのプロジェクトマネジメント等を担当していました。日本社で様々な経験をさせてもらった後、CEO朝田さんからタンザニア社でのインターンのお話を頂き、渡航することになりました。(詳しい経緯はこちらのnoteにて書いてます。)

渡航期間は2021年8月からの3ヶ月で、Baridiタンザニア社ではサービスチームに所属していました。サービスチームはエアコンをお客さんの所へ行って据え付けたり、またエアコンのメンテナンスを行ったりするチームです。いわゆる技術屋さんチームです。

そのサービスチームの一員として、事業の拡大期に向けてチームのオペレーション構築を行うことでした。サービスチームのマネージャーである広川さんが8月、9月は日本に帰国していたので、日本と現地メンバーの橋渡し役をしながら、業務を進めていきました。

状況的には、新入社員と同じで、更に言うと日本にいる時は、サービスチームの業務に関わっておらず、エアコンのハード面の知識が素人だった一方で役割としては初日からチームメンバーをまとめる役割も担っていました。

もちろんチームメンバーは広川さんの部下として見られるので、僕がエアコンの技術屋として素人なんて関係なく、レポートラインとして僕に「お客さんが○○って言ってるんだけど、どうしたら良い?」とか「この資料で大丈夫?」とかバンバン聞いてきます。言い訳はしたくなかったし、慣れるまでは、必死に食らいつくしかなかったです。

具体的にサービスチームのオペレーション構築とは、社員入社時のトレーニングマニュアルを作成したり、来た当初ぐちゃぐちゃになっていた倉庫を整理整頓して、図面を引いて区画わけをしたり、現地メンバーのSlackでのコミュニケーションをスムーズに行うため、レポートフォーマットを作成したりしました。

振り返ってみると、結果的にサービスチームに配置されたことは学びが多く、とても良い経験になりました。中でも事業面で言うと愚直に業務改善していく大事さを学びました。

これは、広川さんがとても大事にされていたことで、わかりやすい所で言うと、サービスチームの道具棚があります。

注文が入ってエアコンをお客さんのところへデリバリーに行く時に、メンバーは道具箱とパーツ(配管など)を棚から持っていくのですが、配管にはエアコンのサイズごとに3サイズ(S,M,L)のバッグがあって、それら3サイズのバッグを置く棚で区切るように、特注の3色パーテーションを作ったりしました。

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道具棚も道具を返す場所ごとに名前テープを貼ったり、倉庫の床にビニールテープを貼って区切ったりと、ミスを減らしたり、事故を防ぐためにきっちりと1個1個のオペレーションを考えていく、そしてわかりやすすぎるくらい視覚化し、実践していくことによって、現地チームに業務改善していこうとするプロ意識が上がっているのを目の当たりにしました。(広川さんにインタビューした記事も公開されています。おすすめです)


広川さんが直接おっしゃっていたのですが、現地の価値観・スタイルにあわせる部分もサービスチームとしてのプロ意識をチームとして醸成する部分はきっちりと示していくマネジメントはとても勉強になりました。

その点で言うと、僕もチームにいて課題に感じていたことがありました。サービスチームのメンバーは技術屋さんでVETAという職業訓練校あがりの子たちです。大学を出ているかいないかがどれだけ影響するのかわかりませんが、英語力(自分も課題です)や論理的思考力に課題があるなとは思いました。

例えば、広川さんは日本にいるので、日々の業務進捗はSlackで行うことになるのですが、長かったり、要点がつかみにくかったりという所で日本側とミスコミュニケーションが多発していました。

そこで、現地CEOにもアドバイスを頂きながらですが、レポートフォーマットなるものを作成し、運用を試みました。結果的に、フォーマット自体は形が残らなかったんですが、運用するに当たり、朝のミーティングで彼らに何度も説明したりしたおかげで、要点をまとめて、シンプルに伝えようとする努力が見られるようになりました。

自分としては、少し消化不良な所もありましたが、帰国前の面談で広川さんからメンバーのコミュニケーション能力の向上について客観的な評価を頂いたのはとても嬉しかったなと思います。

適応すること、リスペクトを持つこと

現地メンバーと働く上で、テーマにしていたことがあります。それは、渡航期間中で現地語(スワヒリ語)を勉強することです。
とにかく日本法人で働いていたとは言え、現地メンバーからしたらほぼ新人同然な僕は、どうやったら現地メンバーに受け入れてもらえるか、信頼してもらえるかということは非常に大事だなと考えていました。

だからタンザニア到着してから特別な事情がない限り、出社前に30分から1時間程度スワヒリ語を勉強することを日課にしました。最終的にちょっとした日常会話レベルのスワヒリ語は習得できたし、何よりスワヒリ語で話すと、タンザニア人はめっちゃ喜んでくれます。(オフィスじゃなくて、タクシー乗る時とか、買い物とかでも)

スワヒリ語を勉強した他にもタンザニア人の結婚式に参加してみたり、ダルエスサラームから地方の方へ遊びに行ってみたり、タンザニアの文化を知ろう、適応しようとしました。

でも一方で、タンザニアの文化や人柄に対するリスペクトは意識しすぎてもし過ぎることはないと痛感しました。

表現が難しいんですけど、現地の文化に適応しようとすることと、も現地の方の言葉や行動に対してリスペクトを持つことは明確に違って、後者の方がめちゃくちゃ難しくて。(そもそも現地の文化に適応しようとするという表現もよくない気がしてきた。)

スワヒリ語を勉強するとかは、現地に適応するという意味では良いのかもしれませんが、一方で現地に合わせた気になっていると、勝手に「タンザニア人はルーズだ。」とか勝手に印象を持って接してしまうんです。

本来日本にいたらこの人はどんな性格なんだろうとか、どうしてこういう行動をするんだろうとかを考える所を、わからないから、その人の言葉や行動について画一化して捉えてしまう、タンザニア人=〇〇とフレームに当てはめて理解してしまう、ということが正直ありました。

今でも振り返ってみて、どうしてあんなこと言ってしまったんだろうとか、もう少し違う方法でコミュニケーションできなかったのかなと後悔していることはたくさんあるんです。でも、だからこそ、この感覚は大事にしていかなければいけないなと思っています。

一歩ずつ前へ

もちろん、まだ書ききれてないことがたくさんあるのですが、別の機会に小出しで書いていこうかなと思います。まずは、渡航に関して一つもまとまった文章を書けていなかったのでほっとしています。
(何か質問があれば、それに答える形で発信するのもありかと思ってるので、何でも聞いて下さい!)

冒頭でも触れましたが、この渡航は自分のキャリアにとって確実にターニングポイントになりました。

落ち着いて振り返ってみると、週5でオフィスワークをするのも、組織の一員として外部の大人の方とたくさん会うのも、しかもそれがタンザニアだということも、全部普段の日本で持ってる神戸大学生という肩書からしたらぶっ飛び過ぎな経験でした。

ただ、ビジネスパーソンとしてどういうキャリアを積みたいのかということに関しては段々とクリアになってきたように思えます。

改めてこのチャンスをくれたCEO朝田さん、受け入れてくれたBaridi Baridi タンザニアのメンバーには、感謝の言葉はいくらあってもたりません。ありがとうございました。色んな面でまだまだ実力不足ですが、一歩ずつ前へ進んで、Baridi Baridiの目指す素敵な世界に向けて、もっと良い影響を与えられるような人になりたいなと思います。


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