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  • 2024年 映画評

    2024年観た映画の評論をあげています。

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映画評 ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ🇺🇸

第76回ベネチア国際映画祭で金獅子賞、第92回アカデミー賞で主演男優賞を受賞するなど輝かしい功績を収めた『ジョーカー』の続編。前作に引き続き、トッド・フィリップス監督と主演ホアキン・フェニックスがタッグを組む。 理不尽な世の中で社会への反逆者、民衆の代弁者として祭り上げられたジョーカー。そんな彼の前にリー(レディ・ガガ)という謎めいた女性が現れる。リーはジョーカーをカリスマとして神聖化し、アーサーは再びジョーカーとして目覚めていく。物語はかつてジョーカーが犯した5件の殺人事

    • 映画評 トラップ🇺🇸

      『シックス・センス』『サイン』のM・ナイト・シャマランが監督・脚本による、巨大ライブ会場に仕掛けた罠を潜り抜ける警察とライブ会場に訪れた凶悪な殺人鬼による攻防を描くサスペンススリラー。 娘想いの父親でありながら、残忍な殺人鬼の一面を持つクーパー(ジョシュ・ハーネット)は、娘ライリーのためにアリーナライブへと一緒に赴く。しかし、クーパーが訪れたライブは、自身が訪れるというタレコミによって警察が仕掛けた、ライブというトラップであった。 M・ナイト・シャマラン監督のイメージとい

      • 映画評 猿の惑星/キングダム🇺🇸

        名作SF映画『猿の惑星』をリブートした『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』に続くシリーズ第4弾。『メイズ・ランナー』シリーズのウェス・ポールが監督を務める。 人類は野生化し、猿たちが支配者として君臨していた300年後の地球。巨大な王国を築く独裁者プロキシマス・シーザーによって村と家族を奪われた若き猿ノアは、人間の女性ノヴァと共にプロキシマスの絶対的支配に立ち向かう。しかし、ノヴァは猿たちの知らない“秘密”を握っていた。 舞台は『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』か

        • 映画評 変な家🇯🇵

          変な間取りに隠された真実に迫るYouTube動画をもとに、動画制作者・雨穴自ら物語の続きを加えた同名原作小説を『ミックス。』『エイプリルフーズ』の石川淳一監督によって映画化。 オカルト専門の動画クリエイター・雨宮(間宮祥太朗)はマネージャーから、購入予定の一軒家の間取りについて不可解な点があると相談される。知人である設計士・栗原(佐藤二郎)に相談したところ、その家は数々の奇妙な違和感があり、恐ろしい仮説を導かれる。そんな中、その家のすぐ近くで死体遺棄事件が発生。事件と家との

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        映画評 ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ🇺🇸

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          映画評 破墓/パミョ🇰🇷

          2人の巫堂(ムーダン=朝鮮半島のシャーマン)と風水師、葬儀師が掘り返した墓に隠された恐ろしい秘密を描くサスペンススリラー。第60回百想芸術大賞にて監督賞初め4部門受賞。 墓地を見る風水師サンドク(チェ・ミンシク)、改装を仕切る葬儀師ヨングン、お祓いを行いつつ、祈祷を捧げる2人の巫堂ファリムとボンギル。4人は跡継ぎが代々謎の病気にかかるという奇妙な家族の先祖の墓を掘り起こす破墓を行う。しかし、その墓には奇妙で恐ろしい秘密が隠されていた。 韓国の宗教事情に触れる機会は少ない我

          映画評 破墓/パミョ🇰🇷

          映画評 貴公子🇰🇷

          『新しき世界』『THE WITCH 魔女』シリーズのパク・フンジョン監督による、フィリピンと韓国を舞台に、巨額の遺産を巡って繰り広げられる攻防戦を予測不能な展開で描いた韓国ノワールアクション。 フィリピンで暮らす貧しい青年マルコは病気の母のため、地下格闘で日銭を稼いでいた。ある日、マルコはこれまで一度も会ったことのない韓国人の父が自分を捜していると聞き、韓国へ向けて旅立つ。マルコは飛行機の機内で、自らを「友達(チング)」と呼ぶ怪しい男「貴公子」(キム・ソンホ)と出会う。不気

          映画評 貴公子🇰🇷

          映画評 四月になれば彼女は🇯🇵

          川村元気による同名ベストセラー恋愛小説を、米津玄師『Lemon』など数々のミュージックビデオの演出を手がけた山田智和が初監督を務める。 精神科医の藤代俊(佐藤健)のもとに、かつての恋人である伊予田春(森七菜)から手紙が届く。「天空の鏡」と呼ばれるボリビアのウユニ塩湖から出されたその手紙には、10年前の初恋の記憶がつづられていた。藤代は現在の恋人・坂本弥生(長澤まさみ)との結婚の準備を進めていたが、ある日突然、弥生は姿を消してしまう。春はなぜ手紙を送ってきたのか、そして弥生は

          映画評 四月になれば彼女は🇯🇵

          映画評 ゴジラXコング 新たなる帝国🇺🇸

          ハリウッド版『ゴジラ』シリーズと『キングコング:髑髏島の巨神』の世界観をクロスオーバーさせた『モンスターバース』シリーズの第5作目。 未確認生物特務機関「モナーク」が異常なシグナルを察知したことを発端に、ゴジラが君臨する地上世界とコングが生きる地底世界の2つのテリトリーが交錯し、ゴジラとコングが激突する。しかし、その先には人類にとってさらなる未知の脅威が待ち受けており、怪獣たちの歴史と起源、さらには人類の存在そのものの謎に迫る新たな冒険が繰り広げられる。 怪獣が主役と言わ

          映画評 ゴジラXコング 新たなる帝国🇺🇸

          映画評 陰陽師0🇯🇵

          小説家・夢枕獏による平安時代に実在した陰陽師・安倍晴明の活躍を描いたベストセラー小説『陰陽師』シリーズを原作に、晴明が陰陽師になる前の物語を完全オリジナルストーリーで映画化。 呪いや祟りから都を守る陰陽師が政治の中心となっていた平安時代。青年・安倍晴明(山崎賢人)は天才と呼ばれるほどの呪術の才能をもっていたが、陰陽師になる意欲も興味もない人嫌いの変わり者だった。ある日、彼は貴族の源博雅(染谷将太)から、皇族の徽子女王(奈緒)を襲う怪奇現象の解明を頼まれる。衝突しながらもとも

          映画評 陰陽師0🇯🇵

          映画評 ラストマイル🇯🇵

          テレビドラマ『アンナチュラル』『MIU404』の監督・塚原あゆ子と脚本家・野木亜紀子が再タッグを組み、両シリーズと同じ世界線で起きた連続爆破事件の行方を描いたサスペンス映画。 流通業界最大のイベントである11月のブラックフライデー前夜、世界規模のショッピングサイトの関東センターから配送された段ボール箱が爆発する事件が発生する。関東センター長に着任したばかりの舟渡エレナ(満島ひかり)は、チームマネージャーの梨本孔(岡田将生)と共に事態の収拾にあたる。 『アンナチュラル』『M

          映画評 ラストマイル🇯🇵

          映画評 クワイエット・プレイス DAY1🇺🇸

          音に反応して人間を襲う“何か”から身を守るために、沈黙を守って生き延びる『クワイエット・プレイス』のシリーズ第3作。ニューヨークを舞台に、“何か”が地球に襲来した最初の日を描く。 飼い猫のフロドとともにニューヨークに暮らす余命少ないサミラ(ルピタ・ニョンゴ)。そんなある日、突如として空から多数の隕石が降り注ぎ、隕石とともに襲来した凶暴な“何か”が人々を無差別に襲い始める。瓦礫の山となった街の中を逃げ惑うサミラは、路地裏に身を隠して息をひそめていたエリック(ジョセフ・ケイン)

          映画評 クワイエット・プレイス DAY1🇺🇸

          映画評 グラディエーター🇺🇸

          『エイリアン』『ブレードランナー』の巨匠リドリー・スコット監督による、古代ローマを舞台に復讐に燃える剣闘士の壮絶な闘いを描いた歴史スペクタクル。第73回アカデミー賞で作品賞・主演男優賞など計5部門に輝いた。 古代ローマの皇帝アウレリウスは、将軍マキシマス(ラッセル・クロウ)を次期皇帝の座に譲ろうと考えていた。それを知った野心家の王子コモドゥス(ホアキン・フェニックス)は父を殺して玉座を奪い、マキシマスに死刑を宣告する。コモドゥスの手下に妻子を殺され、マキシマスは故郷へ逃れる

          映画評 グラディエーター🇺🇸

          映画評 マッドマックス:フュリオサ🇺🇸

          『マッドマックス』シリーズを手がけたジョージ・ミラー監督によるマッドマックスシリーズの最新作。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に登場したフュリオサの若き日を描いた前日譚。 世界の崩壊から45年。フュリオサ(アニャ・テイラー=ジョイ)は暴君ディメンタス将軍の率いるバイカー軍団に連れ去られる。やがてディメンタス将軍と鉄壁の要塞を牛耳るイモータン・ジョーが土地の覇権をかけた不毛な争いに巻き込まれていく。狂ったものだけが生き残れる過酷な世界で、フュリオサは復讐のため、そして故

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          映画評 シビル・ウォー アメリカ最後の日🇺🇸

          『エクス・マキナ』『MEN 同じ顔の男たち』のアレックス・ガーランド監督・脚本による、戦前を取材するジャーナリスト視点から、内戦と化したアメリカを映し出す。 連邦政府から19の州が離脱したアメリカでは、テキサス州とカリフォルニア州の同盟からなる「西部勢力」と政府軍の間で内戦が勃発。各地で激しい武力衝突が繰り広げられていたが、ワシントンD.C.の陥落は目前に迫っていた。4人のジャーナリストは、政府陥落前に大統領にインタビューを目論見、ニューヨークからホワイトハウスを目指す。し

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          映画評 ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ🇺🇸

          『ファミリー・ツリー』『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』のアレクサンダー・ペイン監督による、全寮制の寄宿学校を舞台に、クリスマス休暇で家に帰れなかった年齢も人種も立場を違う3人が織りなすヒューマンドラマ。 1970年代のマサチューセッツ州にある全寮制の寄宿学校で教鞭を取るハナム先生(ポール・ジアマッティ)は、クリスマス休暇に家に帰れない学生たちの監督役を務めることに。そんなポールと、母親が再婚したために休暇の間も寄宿舎に居残ることになった学生アンガス(ドミニク・セッサ)寄

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          映画評 オッペンハイマー🇺🇸

          ピュリッツァー賞を受賞したノンフィクション『「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇』をベースに、『ダークナイト』『TENET テネット』のクリストファー・ノーラン監督によって映画化。 第2次世界大戦中、物理学者のロバート・オッペンハイマー(キリアン・マーフィー)は、核開発を急ぐ米政府のマンハッタン計画において、原爆開発プロジェクトの委員長に任命される。しかし、実験で原爆の威力を目の当たりにし、恐るべき大量破壊兵器を生み出したことに衝撃を受ける。戦後、さらなる威力をもった水素爆

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