映画評 碁盤斬り🇯🇵
『凶悪』『死刑に至る病』の白石和彌監督による初時代劇作品。古典落語の演目『柳田格之進』を基に、冤罪事件によって娘と引き裂かれた男が武士の誇りをかけて復讐を挑む姿を描く。
草彅剛演じる柳田格之進は、清廉潔白であることを心掛け、武士の誇りを自負し実直であろうとする人物として描かれる。柳田の人柄を表す記号として囲碁が用いられる。「自分に正直な碁を打つ」と語るだけでなく、対局相手からは「真っ直ぐな人格が現れている」と評価される。さらに、賭け囲碁で実力を見せつけ、金儲けを第一に考えて