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愛すべきフィリピンの家電たち

私はモノが大好きです。

特に、機能美が洗練されているモノ、エッジが効いたデザインのモノ、斬新な発想の新製品などは、見ていたまったく飽きません。特に電化製品!なので、ヨドバシカメラには一日中いることができます。
もっとも、実際に購入するのは吟味に吟味を重ねた上での事。優柔不断な性格に加え、同じ機能でまだ使えるモノが家にある場合は気が引けて購入に踏み切れません。例えば新しいデジカメが発売されたとしても、既に所有しているカメラが壊れるか明らかにスペックが陳腐化して使い物にならなくなっているかしないと、もったいないオバケの影がチラついてしまい、欲しくても買えないww
余談ですが、つい最近まで大学生時代の服もなんだかんだ着続けていたのは、ここだけの話。丈夫なんですよ、日本の服は。とはいえ、さすがに体型や年相応の見た目に合わなくなり(・・・もっと早く気付けよ)余りにもみっともなかったので、フィリピンに引っ越してくる際にだいぶ処分しましたけどね。。。汗

「モノ」の中でも特に記憶に残る逸品はソニーのデジカメです。
まだデジカメが世の中に出始めたばかりの頃、Cybershot Uというオイル・ライターほどのサイズのデジカメを発表したのです。もう20年以上前ですね。

上の画像は所有していた2003年発売のCybershot U30。
カシャッとスライドして開くところも、
スパイカメラのような小型さもカッコよ!
(※画像はSony公式ページより転載)

その最新テクノロジーを極限まで小さな筐体に収めたミニマルな機能美、洗練された未来感あるデザイン、スパイカメラのような遊び心をくすぐるコンセプト、、、これがめちゃめちゃカッコ良くて、一目惚れして即購入してしまいました。
今では2400万画素も当たり前の時代ですが、当時はたったの200万画素。メモリーも8GBのみ、しかもソニー独自企画のメモリースティック!
懐かしい〜。

工学デザインの美しさに最も衝撃を受けたのは、友人が持っていたロードバイクですね。Cerveloというメーカーのトライアスロン用自転車P5X。
ある日突然、学生時代の悪友が何を思ったのか「みんなでトライアスロンに出よう!」と言い出した時の事です。

彼は仲間に声をかける前に、実は既に自転車だけ買ってしまっていたww

これ、自転車!!!???
見慣れたママチャリや普通の自転車の形状とのあまりのギャップに目を疑いました。
見惚れます。


その時初めて見たのがこの自転車です。

これは自転車なのか???

その異形デザインの斬新さと空気抵抗や長距離ライドを考慮して計算し尽くされた美しいデザイン、電動でギヤをシフトする最新テクノロジーなどなど、心をくすぐるポイントが盛り沢山です。
もはや乗る事すら勿体無く感じる工業芸術作品に衝撃を受けました。
実際、乗って傷でもつけたら、、、と思うほどの高級車ですww
さすがにこの子には手が出ませんでしたが、まさに眺めているだけで幸せになれる逸品です。

閑話休題

さて、フィリピンです。
二年程の期間限定の海外赴任という事もあって、さすがに今回は物欲を封じ、生活家電なども大家さんが予めある程度用意しておいてくれるFully Furnished(家具付き賃貸)の部屋を借りています。
気になるのは、大家さんが用意してくれた家電たち。ある意味ミニマル且つクスッと笑うしかない機能美?に、これはこれで色々と考えさせられるのでした。
今回はそんな我が家の家電たちをご紹介します♪

大型のフロアスタンドのファン。
一応「強」「中」「弱」の三段階の風力調整が可能だが、
「弱」にしてもゴーゴービュービューの強風。
日本の扇風機が持つそよ風や1/fの揺らぎ的ファジー(古っ)な風は期待できません。
電子レンジとトースター。
日本ではもはや「レンチン」の
「チン」って何だ?状態ですが、
フィリピンではもちろん「チン♪」
コンロはIHではありません。電熱式です。
余熱もバッチリ。
なので、炒め物をして出来上がった後、
火を消しても炒め続けてくれます。
調理が終わったら、すかさず使っていないコンロ側へ
フライパンを退避させるのがコツ。
3号炊の炊飯器。
オン/オフ機能すら無い、究極のシンプル機能のみ搭載。
コンセントにプラグを挿せばオン!
大家さんの趣味なのかご好意なのか。
七色に変化するLEDシーリングライトです。
Bluetooth接続で音楽も鳴らせます。
他にも「心音」や「アラーム」「ブルーな気分」などの
色々なモード有り。
必要なのか、この機能。。。?

その他、個人でもいくつか家電を買い足しました。
これまた、なかなかカワイイ家電たち♪

小型の掃除機。
吸い込み口の角度が調整できません。
モノが人に寄り添うのではなく、
人がモノに寄り添うコンセプト。
吸い込み口の角度に合わせて
屈んで使わないと床にフィットしません。
因みに吸引力は超強力!
カーペットを掃除する時は吸引力に負けて
吸込口がスポッと外れてしまいます。
ホースと吸込口を常に人力で接続させながら
掃除することが求められます。
我が家でもっとも高級な家電。
温水、冷水、製氷ができるドイツ製の優れモノ。
カランコロンと氷を生み出した時の音が、
どこか生き物っぽくて親しみが湧きます。
結局購入した変圧器。
フィリピンは220v、日本は110v。
日本から持ってきたメッシュwifiルーターが、
まさかの110v対応だったために購入しました。
オシャレさのかけらもない無骨な
「ザ・変圧器」な感じがまた良し。

色々な機能やモノがあれば、便利なことは間違いありません。
でも、それらは本当に必要なものなのでしょうか。

思えば大好きなキャンプにしても、今はミニマルなスタイルに回帰しています。
キャンプ道具は、あればあるだけ快適ではありますが、一方で設営や撤収、準備や片付けに時間がかかり、本来楽しむべきキャンプの「まったり、のんびり」した時間が減ってしまいます。道具が多ければ、それだけメンテナンスにも手間暇がかかります。もちろんお金もかかりますww
(※もっとも、キャンプ道具の場合、そうしたすべての作業自体が楽しい時間♪とも言えますが)
そんな訳で最近は、最小限の装備でパッと行ってパッと撤収できる手軽さと、むしろ不便さを割り切って工夫することを楽しむミニマルなスタイルにシフトしています。
やっぱり本質は「モノを持たいないに越したことはない」ということなのかな、と。

フィリピンでもこれ以上はモノを増やすまい、、、と思っておりますが、まだまだお釈迦様のような悟りの境地には程遠く、次から次へと生み出されるエッジの効いた素敵な新製品達を前に、どうしたものやらと思い悩む今日此の頃です。

ではでは、今日はこの辺で。
Bahala na! (なんくるないさ!)