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【さいたま国際芸術祭2023:SACP2023*】作家と小学生が出会い制作する「別所沼の光を感じて描こう!」を実施しました。

今秋に開幕を予定している「さいたま国際芸術祭2023」、テーマは「わたしたち」。

市民プロジェクトの1つとして先行プログラムを実施している「さいたまアーツセンタープロジェクト2023*(SACP2023*)」は、アウトリーチプログラムとして市内の5つの小学校でプログラムを行う予定です。

さいたまアーツセンタープロジェクト(SACP)の活動については↓


2023、6/16、6/23の2日間。好天に恵まれ、彫刻家:石上城行さんの「別所沼の光を感じて描こう!」が実施されました。
さいたま市立仲町小学校の4年生約200名が、別所沼のお気に入りの場所を見つけ、感じたことを画面に描きました。


別所沼公園は児童の生活圏内にあり、公園内には、詩人:立原道造の構想したヒアシンスハウスがあります。

ヒアシンスハウスは、詩作のための週末住宅としての立原の夢が詰まったものでした。しかし若くして亡くなった立原はその夢は実現できませんでした。しかし、時を経て、彼の設計図、スケッチを基に、2003年に「詩人の夢の継承事業」として、さいたま市や立原を慕う人々の厚意により、「ヒアシンスハウス」が実現しました。

この立原が兄と慕い、別所沼に訪れるきっかけとなった詩人:神保光太郎は、別所沼のほとりを生涯にわたり活動拠点としていて、仲町小学校の校歌を作詞している繋がりもあります。

石上さんは、上記のような、立原道造の夢、神保光太郎との繋がりをヒアシンスハウスの前でレクチャーし、制作の実演をして、制作がスタート。


児童たちは、レジャーシートを広げ、思い思いの場所から感じたことを色や形で表していました。

制作する児童に、「こうした野外の制作はどう?」と尋ねると「自分の感じたことが出せるからとてもスッキリする!楽しい!」という言葉が返ってきたのが印象的でした。


作品は、「さいたま国際芸術祭2023」の会期中に展示する予定です。詳細はまたお知らせいたしますのでどうぞお楽しみに!


●ヒアシンスハウス


●さいたま国際芸術祭2023
2023年(令和5年)10月7日(土)〜12月10日(日) [65日間]

●さいたまアーツセンタープロジェクト(SACP)


⚫︎写真作家・造形ワークショップデザイナー ・キュレーター・「時間」と「記憶」をテーマに制作。2012年〜ヒロシマの被爆樹木をフォトグラムで作品制作 ●中之条ビエンナーレ2019参加アーティスト ●さいたま国際芸術祭2020 市民プロジェクトコーディネーター