見出し画像

【個展開催のご案内】「喫茶芸術領域構築」展 vol.15 浅見俊哉 @埼玉県上尾市

【個展のご案内:5/20-6/16】

埼玉県上尾市にある「SUTTENDO COFFEE」にて、個展を開催します。
今回は、約20年前から制作を続けている写真シリーズも含め13点の作品を出品します。

出品作品『15 Seconds Man -Shibuya 2018-』©︎Shunya.Asami

「SUTTENDO COFFEE」で開催されている、作家に焦点を当てた展覧会のシリーズの15番目に参加させていただきます。

今回は、2005年から制作している『15 秒人(15 Seconds Man)』シリーズや、2004年作の『またたき』シリーズ、2012年からヒロシマで制作している『呼吸する影』シリーズを中心に構成します。約20年前、学部の頃に制作に励んでいた中から生まれてきた表現から現在も制作を続けているシリーズを一同に展示します。


●『15 秒人(15 Seconds Man)』シリーズ

15秒の長時間露光の間、ペンライトを用いて自分自身の身体の輪郭をなぞり、一筆書きをする。その行為は、私にとって、様々な訪問先での「記憶写真(=かつてそこにいた、いまはそこにいない)」を撮る事である。写真を見る時の不思議さ、不在を実感しながらも記憶としてここにある写真。様々な場所に自分をマーキングする犬のような行為を通して不在と記憶の関係を探る。現在も「15秒人」はライフワークとして2015年より制作され、様々な場所で増殖を続けている。

 All of photographs were exposed for 15 seconds.
I had kept tracing myself for 15seconds and drawn<15 seconds man> at Various places.<15 seconds man> proves what I was there, and also what a man was there. He would occur everywhere that I go.

出品作品『15 Seconds Man -Cat St HongKong 2006-』©︎Shunya.Asami
出品作品『15 Seconds Man -125 St NY 2007-』©︎Shunya.Asami
出品作品『15 Seconds Man -Atomic bomb dome 2014-』©︎Shunya.Asami
出品作品『15 Seconds Man -Linjiang Night Market Taiwan 2016-』©︎Shunya.Asami
出品作品『15 Seconds Man -Kanezuka Park Omiya 2023-』©︎Shunya.Asami
出品作品『15 Seconds Man -Ei-Q Atelier Urawa 2023-』©︎Shunya.Asami



●『またたき』シリーズ

「波紋は存在の造形である」をコンセプトとし制作。幼いころからの趣味である釣りがイメージソースとなっている作品シリーズ。2004年から制作している。

湖面をじっと眺めていると波紋が生じるがそれは魚や昆虫などの生物の描く「生の造形」である。作品展示の方法は主に、床面に敷き詰めてその上を鑑賞者が乗る。足の裏で写真をみることで、鑑賞者に様々なイメージを喚起させる。2006年「対話型美術鑑賞」の第一人者とされる元MoMAの教育部講師アメリア・アレナスのレクチャーに数回用いられた。

It is what I think that I can identify myself by correcting ripples, because I throw stones and the action makes them. It means that they are not there if I don't do anything. That ripples,what I made,represent what I live here and now.The photographs were exhibited on the floor because I would like you to feel you made the ripples.

出品作品『またたき(2004 July)』©︎Shunya.Asami


『またたき』の対話型鑑賞の様子(2006年 @川越市美術館)
『またたき』の対話型鑑賞の様子(2006年 @岡山県立美術館)
『またたき』の対話型鑑賞の様子(2007年 @東御市梅野記念絵画館)


●呼吸する影(Breathing Shadow of Bombed trees)シリーズ

 ヒロシマにある「被爆樹木」の影をフォトグラムの手法を用いて直接感光紙で影を撮影したシリーズ。「被爆樹木」とは、爆心地から約2km圏内で被爆した木を指す。フォトグラムで被爆樹木を撮影しようと思ったのは、今生きている被爆樹木の「時間」をダイレクトに写し撮りたいと考えたから。 被爆樹木の影を、直接感光紙に焼き付けることで1945年8月6日から現在までの生きてきた「時間」を掬いとれるのではないかと考えた。原爆に耐え、現在も力強く生きる姿を感じながら2012年から毎年広島に行き制作。2016年から福島の「被曝樹木」の影を撮影するワークもスタートした。

「Breathing Shadow of the Bombed Trees」 I used the photogram's technique to take pictures of bombed trees in Hiroshima. I want to take not only a figure of bombed trees but also "Time" of them. It is the reason why I use the technique "Photogram" to take pictures of bombed trees. To use the sensitized paper and take their shadow, I thought I was able to catch the days from August 6 1945 to 2012 when we live now.

The Bombed Trees were burned by the blast of the little boy, and about 2km distance from the centre of the explosion on August 6th,1945 during the Second World War. However, the bombed trees have been growing up strongly till today, this outcome made me so impressed and gave a great inspiration for my execution. From July 2016 I also started work to shoot the shadows of Fukushima's "Radiated trees".

出品作品『呼吸する影-被爆樹木シダレヤナギ-』©︎Shunya.Asami


「SUTTENDO COFFEE」は2022年より、夜の空き時間・空き空間を活用してアートを発信する活動を行っているカフェです。

今回の展覧会を構成するメンバー:左から小林さん、筆者、森久さん

主催・企画:森久憲生さん【〔SUTTENDO COFFEE 〕、上尾アートセンター】は、さいたま国際芸術祭のサポーターでもあります。アドバイザー: 小林優佳さん〔Gallery Pepin〕は、ギャラリストとして様々な場で活動している方で、過去にも個展等を企画させていただいています。宣伝・美術:みうらゆみさんは浦和での個展の際にも大変お世話になりました。


また、お気に入りの作品がありましたら、店内に展示されている作品は購入することができます。

店内メニューファイルで閲覧できる作品購入のご案内シート


サイズはA1(594×841mm)サイズとA3(297×420mm)から選ぶことが出来、展示するお部屋の空間に合わせて選択することが可能です。
作品に合わせてお気に入りのフレームを選んで作品を展示しても良いように、フレームの有り無しも選ぶことが出来ます。エディションとは限定数のことで、今回は15枚限定の作品を主としています。

店内に展示されている雰囲気からお部屋に飾りたいイメージを膨らませていただき、ご希望の作品がありましたらぜひご購入いただけると幸いです。

さいたまでのアートの繋がりから、様々な活動が広がっています。会期中も様々な企画が開催される予定です。ぜひ美味しいコーヒーと料理とアートを楽しみにご来場いただけると幸いです。



「喫茶芸術領域構築」展 vol.15 浅見俊哉

●会期:2024.5/20(月)-6/16(日)

●時間:9:00-18:00(不定休)

●作家在廊予定日:
5/20,5/22,5/25,5/28,5/30(14:30-17:00頃)
5/31(関連企画実施日:19:00-21:00)
6/2(関連企画実施日:13:00-16:00頃)
6/5,6/8,6/12,6/16(14:30-17:00頃)

●会場: SUTTENDO COFFEE 

●埼玉県上尾市中妻 1-16-8 (JR高崎線:北上尾駅から徒歩5分)

●問い合わせ:TEL.048-856-9116

●備考:

※ご鑑賞の際はワンオーダーをお願いいたします。
※不定休のため、お越しの際は事前にQR特設サイトをご確認下さい。


●関連企画:

①トークイベント『THE talk』in the Art Picnic【浅見俊哉編】

Art Picnicとは:閉店後のカフェの空間で、ピクニックのようにお弁当を持参して、ざっくばらんに交流をしながら、飲食込でイベントを楽しむスタイルのトークイベントです。

【日時】5/31(金)19:00開場19:30スタート20:30終了予定
【会場】SUTTENDO COFFEE
【参加費】投げ銭制
【出演】
浅見俊哉(アーティスト)、森久憲生(上尾アートセンター/SUTTENDO COFFEE)

【詳細】
アーティストの浅見俊哉さんによる作品解説と作品の付き合い方などについてざっくばらんにお話を聞く会を開催します。
Art Picnicのため、お弁当持参でぜひご参加ください。お好きなお酒もお持ち下さい。
会場では当日ビールとハイボールをご購入いただけます。
お弁当を食べながらピクニック感覚で色々とお話を聞く会です。


②作品鑑賞プログラム『対話型鑑賞』in the daytime artcafe

浅見俊哉さんの作品を対話型鑑賞を行います。
今回はアーティストのご提案で床に設置した作品を鑑賞いたします。

【日時】6/2(日)13:00〜、14:00〜、15:00〜(全3回)(1回約40分)
【定員】6名先着順
【ファシリテーター】森久憲生(上尾アートセンター/SUTTENDO COFFEEオーナー)
【参加費】ワンオーダー
【会場】SUTTENDO COFFEE
埼玉県上尾市中妻1-16-8
営業時間9:00〜18:00、(9:00〜11:00モーニング)
【お問い合わせ】
ageoartcenter@gmail.com

【アーティストコーディネート】小林優佳(gallery pepin)
【企画】上尾アートセンター
◯参加方法◯
各回30分前にお店にお越しください。お席を確保してオーダーをお願いいたします。
時間になったら作品のもとに集まって鑑賞スタートです。
※営業中のカフェの店内で行います。

◯流れ◯
営業中のカフェの店内で行います。
13:00〜、14:00〜、15:00〜(全3回)(1回約40分)

◯アート作品の楽しみ方◯
お誘いされた美術鑑賞。何を見たらいいの?
現代アートのアーティストの作品って、どうして人気なの?
同じ作品を目にしていても、感じることや気になることは人それぞれ。
一人で観る鑑賞ももちろん楽しいですが、誰かと話しながらの鑑賞にはまた違う魅力があります。最初に目がとまるのは作品のどの部分?なぜそこに目がとまったの?他者から問いかけられ、あらためて言葉にしてみることで、思わぬ発見と出会うことがあります。
そこに集うのは、一期一会の誰か。さまざまな背景、それぞれ違う感覚を持つ人同士。だからこそ、対話の醍醐味も生まれていきます。対話型鑑賞が初めてという方も気軽にご参加ください。
アートの基本的なことがわかると美術館や展覧会に行くのが楽しくなります。解像度の高い作品を見ることで、美的センスが自然と上がり、普段の生活全体が楽しい気持ちになれます。
アートに触れるのが楽しくなる!
SUTTENDO COFFEEではギャラリストのコーディネートを受けて現代アートの作品を主に店内に展示する活動を行ってます。
『喫茶芸術領域構築』展を通じて、さまざまなアーティストとコラボレーションを行っています。それらの作品を元に今年度から対話による鑑賞会を始めました。
コーヒーを飲みながらリラックスした雰囲気で生のアート作品に触れながら対話を中心に作品鑑賞の楽しさに触れていただくカフェならではの鑑賞スタイルです。


●関連リンク:

・【Exhibition 2021】浅見俊哉個展 @ONVO SALON URAWA

『Blueprint of present」(ブループリントオブプレゼント)』

・【Exhibition 2018】浅見俊哉個展 @Gallery Pepin

『うまれたてのまなざし-Affordance Inspiration-』


⚫︎写真作家・造形ワークショップデザイナー ・キュレーター・「時間」と「記憶」をテーマに制作。2012年〜ヒロシマの被爆樹木をフォトグラムで作品制作 ●中之条ビエンナーレ2019参加アーティスト ●さいたま国際芸術祭2020 市民プロジェクトコーディネーター