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応援が集まる仕組みづくり【プペル渋谷ツアー奮闘記3】

えんとつ町のプペル渋谷フリーツアー奮闘記2では、プペルツアーがどのような経緯で作られたのかという話をしましたが、今回はずっと続くツアーを作るために意識したことをお話しします。

プペルツアーを趣味で終わらせないために

渋谷プペルツアーはイベント的に終わらせる気はなく、ずっと続けようと考えました。
ツアーが始まってから関係者や参加者から「映画公開が終わったらツアーも終了ですよね?」という質問をたくさん頂いたのですが、映画公開期間が終了してもずっとずっとやり続けるつもりです。
ちなみに、「えんとつ町のプペル渋谷フリーツアー奮闘記1」でご紹介したロンドンのハリーポッターツアーは2001年に映画が公開からされてから20年が経とうとしていますが、今も絶大な人気があり、2019年末に僕が実際に参加した時も1回のツアーで約30人の参加者がいました。
僕はプペルツアーをロンドンのハリーポッターツアーに負けないようなツアーにするつもりです。
西野さんも「このツアー今後どうするの?」って聞かれたので、「一生やる」と答えました。
ずっと続けていくためにまず最低でも二つ重要なことがあると考えました。
「応援される仕組み」と「ビジネスモデル」です。

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皆に応援してもらう仕組み

まず原作者の西野さんやプペル関係者、参加者に応援してもらえるような仕組みをつくらないといけません。
アニメや漫画、映画の聖地巡礼ツアーは著作権などを侵害しない限りにおいては通常原作者などからの許可は必要ありませんが、原作者やその関係者に応援してもらうのがもちろんベストです。何より僕は西野さんを尊敬しています。
自分なりに応援してもらう方法をいくつか考えましたが、その中でも今回取り入れたのは売上の一部を西野さんたちの活動がより広まることに使うということです。
よくあるモデルとして西野さん(株式会社NISHINO)などに売上の一部を支払うという方法もありますが、売上が小さいうちにこれをやると逆に先方に迷惑をかけてしまいますし、西野さんもそれを求めていないと思いました。
そこで西野さんが何を一番求めているかを考えたときに出てきたのが、『えんとつ町のプペル』の絵本を子どもたちに寄付するのに使うというものです。
西野さんは絵本を国内外の子どもたちに寄付するという活動をずっとされているので、僕たちがツアーを頑張れば頑張るほど子どもたちに絵本が届く仕組みにするのがベストだと考えました。
西野さんもよく話をされていますが、お金の使い道を明らかにした方がいろんな人から応援してもらいやすくなります。
会社にライセンス料を払っているというより、子どもたちに絵本を寄付するという方が応援してくれる人も多いと思います。
実際に参加者からは「一部絵本の寄付にまわるのは良い仕組みですね」「一部寄付に回ると考えると応援したくなる」という声を頂いています。

西野さんに時間を使わせない

西野さんたちに応援してもらうためにもう一つ意識したことがあります。
それは「西野さんにこのツアーのことで時間を極力使わせない」、「西野さんがいないと成り立たないことはやらない」ということです。
西野さんとの関係がないうちに西野さんがツアーに参加するとか西野さんが宣伝してくれるとかそういうことを最初から期待しても要望を出してもいけません。
西野さんがいないと成り立たないことをやるのであれば、外部の僕らがやる必要はないんです。勝手にクオリティが高いものをつくることで信頼が生まれ、さらなるチャンスが生まれます。
これは西野さんに限らず、僕が起業してからずっと意識してきたことです。

東急プラザで開催された『えんとつ町のプペル展」の打ち合わせの中で西野さんに時間をつくって頂き、プペルツアーについての相談をさせて頂きましたが、それ以降相談があるときは西野さんが開催されているランニング会に一般参加し、走りながら相談させて頂いています。
この時に大事なのはガッツいて一人占めしようとしないこと。
5分〜10分相談させて頂いたら、他の方も話せるように退くようにしています。何事も自分のことだけを考えている自己中は応援されません。

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また、応援しやすい仕組みづくりも大切です。
僕らがプペルツアーをSNSで宣伝するときは「#えんとつ町のプペル」とハッシュタグをつけてつぶやき、西野さんが応援したいと思ってくれたときにリツイートなど時間をかけずに応援してもらえるよう意識しています。
実際に西野さんは時々応援リツイートしてくれています。

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プペルツアーを続けていくために、もう一つ重要なこととして「ビジネスモデル」がありますが、それは明日お話しします。


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