見出し画像

反省点は事前の集客戦略【プペル渋谷ツアー奮闘記5】

前回のえんとつ町のプペル渋谷フリーツアー奮闘記4ではビジネスモデルを解説しました。今回はツアーがリリースされてから、ツアー開始までについて書こうと思います。

映画公開前にツアーに参加する人はいるのか

えんとつ町のプペルの映画公開が12月25日の中、プペルツアーは12月1日にスタートすることになりました。
プペルツアーは東急プラザで開催された「えんとつ町のプペル展」の関連イベントとして開催されたので、11月17日の「えんとつ町のプペル展」のリリースに合わせて募集を開始しました。

ここで鍵になってくるのは映画公開前でも参加者が現れるかということです。ただ、公開前のメインターゲットは絵本の原作ファンでしたので、お客さんが来てくれる自信はありました。
ちなみに募集サイト作成に関しては、スピード感ある公開が必要だったため、STORES.jpという誰でも簡単にECサイトがつくれるサービスを使って僕が数日で作成しました。
元々持っていた外国人向けにツアーを販売していたサイトの中に一つのツアーとして入れることも考えましたが、日本人と外国人で募集方法がいろいろ変わることもあるし、おまけでやっていると思われたくなかったので、プペルツアー単体のサイトを作りました。

事前にできなかったプロモーション

プペルツアーが公式にできることが決まったのが11月に入った頃なので、えんとつ町のプペルと渋谷の関連スポットの調査、台本作り、募集サイト作成、関係者へのリハーサルなど1ヶ月で終わらせなければいけませんでした。
しかもちょうど同じタイミングで僕が経営する会社の大きなプロジェクトが始まったばかりで、僕は9月末から1日も休まずにプロジェクトに取り組んでいました。
多忙な日々を過ごしながらも、インバウンドが消滅してからの数ヶ月多くの仕事がなくなったこともあり、倒れそうになりながら(実際には11月後半に過労で倒れました)忙しい日々を楽しんでいました。
なんとか12月1日までにツアーを完成させたわけですが、問題だったのがプロモーションまで手が回らなかったことです。
個人的には何もプロモーションができずに12月1日を迎えました。

西野さんとえんとつ町のプペル展の影響力

僕自信は全くプロモーションができなかったのですが、西野さんたちに助けられました。
東急プラザで開催される「えんとつ町のプペル展」のリリースが出され、西野さんもオンラインサロンやSNSなどでこのイベントなどについて発信をしていたし、メディアも取り上げてくれたので、関連イベントであるプペルツアーの存在も一部の原作ファンに知って頂くことができました。


僕はSNSで観光関係者や渋谷関係者が多くいるため、そこからも申し込みが入り結果的にはツアーが開始する12月1日の前日までに12組16人の予約が入りました。
改めて西野さんやえんとつ町のプペル展に感謝しつつ、西野さんの言葉を思い出しました。

どれだけ素晴らしいモノを生んでも、お客さんの手に届かなければ、生まれたことが世の中からカウントされない。
ならば、「作る」という言葉の中に、お客さんの手に届くまでの導線をデザインすることまでを含めてしまおうと思った。
つまり、「子供を育てあげる」ところまでを「子供を生む」としてしまおうと。
モノ作りの育児放棄はもう辞めようと。

『キングコング西野 オフィシャルダイアリー 『体験×おみやげ』の時代へ』より引用

この言葉を思い出して反省しつつ、必ず届けることを誓って本番を迎えました。

フリーツアーは「予約が増えれば安心」ではない

予約は入っていたものの、ツアー開始の12月1日を迎えるに当たって心配なこともありました。
フリーツアーというのは何度も説明してきた通り、事前に参加費は頂かずツアーの満足度に応じてチップを払うことで成り立っています。僕たちは2020年2月に本格的にフリーツアーを外国人向けに始めたのですが、予約者の30%しか当日来ませんでした。キャンセル料金などもかからないため、当日の気分で決める人が多かったのです。つまり、10人予約が入っても6〜7人は当日来ないんですね。
12月1日の初日は3人の方が予約してくれていましたが、実際に出発時間になるまで参加者が来るか心配でした。

では、実際にツアーの参加者が来たのか、チップはもらえたのかなどを次回お話ししようと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?