見出し画像

海外プロサッカー選手の待遇面

今回は、25歳にしてようやくプロサッカー選手となった私の待遇面についてかなり詳しくお話ししたいと思います。

まず国とカテゴリーに関して、ご存知の方も多いと思いますが、フィンランド3部リーグです。

フィンランドでは2部以上が世間一般的にプロリーグと言われるので、その下の3部はプロ、アマチュア混合のリーグになります。

サッカー市場の大きさはと言うと、ドイツ、イングランド、スペインなどのサッカー大国と比べるとかなり小さいです。またEU外の外国人の移籍には多額のお金がかかります。限られた外国人枠の問題もあります。
なので、もし仮に実力があっても実績、経歴がないと厳しいかもしれません。

そのような状況下で当初の予定より1年遅れの2年目にして、プロ契約を結ぶことが出来ました。



ここからは実際にどのような待遇面でのサポートを受けているのかを話します。

1.住居の提供

まずは全ての土台である家です。
去年の前所属チームで結んでたアマチュア契約では、1年間ホステル暮らし&家賃自腹(交渉により数ヶ月はチーム負担)でした。

自分で言うのもおかしいですが、騒音、警察沙汰の事件、変質者など、かなり過酷な環境で1年過ごしたと思います…笑

それが、pk35との契約開始日である2月1日からはアパート暮らしにグレードアップしました。チームメートと2人暮らしですが、部屋の規模も安全もバッチリです。
テラスもあるのでチルタイム、トレーニングなども出来ます。
立地も雪解け後のホームグラウンドまで徒歩10分程度なのでバッチリです👍

もちろん家賃はチーム負担です。

外観
寝室
玄関
リビング
テラス


と思ったら、3人目の日本人加入が決まったため2/21に引っ越しがあり、僕以外の2人が同い年の幼馴染ということで、僕の1人暮らしが決まりました。
(ホームグラウンドまで徒歩5分)

外観
リビング
リビング2
キッチン
バスルーム
ミニベランダ

写真を見てわかる通り、めちゃくちゃ綺麗です👍👍
全力でプライベートも満喫します。


2.ランチ

続いては食事面です。
平日のランチビュッフェを無料で食べさせてもらっています。

写真を見ても分かる通り、栄養面がバッチリかどうかは正直わかりませんが、郷に入れば郷に従え精神です。もちろん出来る限りの管理はします。

朝は基本的にオートミールなので、そんな出費にはなりません。ランチ代が浮くと考えれば去年の半額くらいにはなるでしょう✊

また、試合時にはプロテインや軽食の準備もして頂けるのでとてもありがたいです。

とある日のランチ1
とある日のランチ2
試合前後の補食


3.ジム

続いて身体作りに欠かせないジムです。

実は去年1年間、まともな室内ジムには全く行けませんでした。恥ずかしながらお金がありませんでした。

なのでフリーウエイトはもちろん、様々な器具を使ってのトレーニングが出来ず、どうにか自重トレ、チューブなどでの身体作りのみでした。

その面で今回、元々の契約内容には入ってませんでしたが、どうにか伝えたところ提供していただけることになりました。めちゃくちゃありがたいです。

ジムがあるとトレーニングの幅が格段に広がりますし、シンプルにモチベーションも上がります。
海外マッチョ達に負けないよう頑張ります💪🏾
(写真はまだありません)


4.公共交通機関チケット

あとは交通費です。
冬場は室内練習場に通う必要があるため、バスや電車に乗ります。その他にも日々日用品の買い物なども必要です。その際の交通チケットも支給してくれてます。

意外と見落とされがちな交通費も浮くのはデカいです🚌


5.お給料

最後に皆さんが1番気になってあるであろうお給料です。

フィンランドの労働ビザ取得の条件として、毎月日本円で約19万円程の収入がないとビザがおりません。
ビッククラブ、トップ選手だと、それ+αがありますが僕の現段階の実力ではそこには届きませんでした。

なので、今まで書いた 1〜4 + 手取りのお給料
で約19万円を満たすと言うことになります。
1〜4を差し引いて残る手取りがどんなもんかはご想像にお任せします

予定では今まで通り全く色気のない生活を続けて、
次のオフの際の往復航空券とその他の出費でトントンと言う感じです。

まだ、サッカー選手としての貯金生活は難しいです…。



これがフィンランド3部でプロ1年目の現状です。

プロサッカー選手と聞けば華やかな生活を想像される方も多いと思います。

でもそれ以上に僕のような生活をしているプロも多いと思います。だからこそハングリー精神が培われ、更に上を目指すモチベーションにもなります。

それでも今までサッカーで1円たりとももらったことがなかったので、この生活でもステップアップだと感じています。


今年1年はこの環境下での生活になります。

どの環境下に置かれても常にその場で出来る最大限のことを継続してやり続けるのみです。


フィンランドや他の海外でのプレーを考えてる選手に少しでも参考になれば良いなと思い、今回このような話をしました。

もしもっと知りたいこと、気になること、聞きたいこと等があれば気軽にSNS等を通じてご連絡ください👍

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました!
是非、次回のnoteもご覧ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?