見出し画像

Ykkosliiga昇格とオフシーズン

先日リリースにあった通り、来シーズンもPK-35でプレーすることが既に決まっています。

2023年シーズン、36チームあるフィンランド3部リーグの中で優勝することができ、来季から新設されるフィンランド2部リーグ(Ykkosliiga)へチームと共に昇格が決まりました。

Ykkosliigaは10チーム所属の3回戦総当たり 
9×3=27試合

フィンランドでは3部はプロとアマチュアの混合
2部以上がプロリーグ

2022年から3部リーグで戦い2年。
初年度は無給で仕事をしながらのプレー
今年はプロアマ混合リーグでプロとして生計を立てながらのプレー

そしてようやく渡航時からの目標であった2部リーグ以上でのプレーの機会を目にすることができました。

学生卒業と同時にプロになった選手たちに比べると数年出遅れてる事実は変わりませんが、遠回りしている分、なかなかない経験をさせてもらっている事実も変わりません。

この経験を生かすも殺すも自分次第なので、この人生に誇りとプライドを持ってプレーしていきます。

とは言え、リーグ優勝と昇格が決定した瞬間は、喜びよりも、ものすごく安堵したと言うのが1番にくる感情でした。

なぜなら2年間同リーグでプレーをしており、年齢的にもこれ以上このカテゴリーでサッカーをする気持ちは全くありませんでした。

また今シーズンも例年の如く怪我に苦しまされ、最終盤まで全く予断を許さない状況でした。

それでもどうにか死に物狂いでチームのために全力を尽くした結果、その当時考えうる最良の結果をチームとして、個人としても掴むことができました。

あとは来季からフィンランド国内リーグのレギュレーションが大きく変わることに伴い、実質的に2カテゴリー昇格のチャンスが1チームに与えられており、何としてもその資格を手にしたいと個人的に強く思っていたからです。


専門的な話をするとフィンランドでは2部(Ykkosliiga) 以上でTransfermarkt (全世界のサッカー選手の市場価値が掲載されるサイト) に市場価値が付きます(リーグレベルや活躍次第で選手の市場価値は大きくなります)。

https://www.transfermarkt.jp/


得点、アシスト、出場時間も詳しく表示されます。

そのトータルの評価で選手の価値が決まります。
(数字が高ければ高いほど価値があり良い選手)

そこでの実績を元に日々世界中の代理人やエージェントがチームにあった選手を探しています。

なので来季の活躍次第ではフィンランド1部リーグはもちろん、他国への移籍も現実味を帯びてきます。

過去にはフィンランド2部リーグからJリーグを逆輸入で戻っている日本人選手もいます。

フィンランド国内版のDAZNのような有料配信サイトで毎試合配信もあります。(VPNの設定次第で日本からの視聴も可能)

そんなリーグで来季からプレーできることを考えるとワクワクが止まりません。


一方11月に帰国して以降、どんな生活をしてるのかと言うと、実家を離れ都会にある弟の家に居候させてもらいながら、怪我の治療とリハビリをしながらアルバイトもしています。

治療に関してはフィンランドの医療に何か不備があると言うわけでありません。それでも言葉の壁がある以上、日本の病院に勝る安心感はありません。長年怪我に苦しまされているので、時間のあるこのタイミングで今一度自分の身体と向き合っています。

あとはアルバイト。

残念ながらフィンランド3部リーグはシーズン中の2月〜10月のみしか給料がもらえません。

また、まだサッカーにものすごく熱狂的な国ではないため、給料はそんなに高くありません。そのためシーズン中の生活と往復20万円の航空券の費用だけで一杯一杯です。

皆さんが思い描くプロサッカー選手像からは程遠いいのが今のリアルです。アメリカンドリームならぬサッカー選手ドリームにはまだまだ時間がかかります。。

プロサッカー選手と言ってるくせにアルバイトもしてるのかよ。と思われるかもしれませんが、背伸びせずにありのままを伝える。これがリアルです。

色々な人生の形があってなんぼの世の中だと思うので、今後も暖かく見守ってくださると嬉しいです。

それでも少しずつ前に進んでいると実感します。
成功もそうですが、日々の小さな成長に焦点を当て引き続き過ごしていきます。

皆さんが少しは気になっているであろう来季の2部の契約条件に関しても、また詳しくnoteにてお伝えするつもりです。

今後とも応援の程よろしくお願いします!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?