見出し画像

今のご時世での「はしご酒」

 新宿東口にある『新宿ゴールデン街』
 ”超小箱”の飲み屋・飲食店が所狭しと並ぶ、言わずと知れた都内屈指の歓楽街だ。

 そこを紹介する「ガイドブック」を見ると、たまに見かけるのが

「はしご酒」のススメ

 ってわけで…。
 個人的に、この「はしご酒」には心理的な『抵抗感』があり…。
 人々は何のために「はしご酒」をするのか考えてみた。

 まず、俺と同じ考えの人がいないか調べてみることに。

 この質問への回答知恵としては

大人数の宴会のあと、少人数で仕切り直したいとき。

長居するタイプの店ではないとき。

店の名物を食べ比べたいとき。 

馴染みの店それぞれに顔を出さないと悪いと思い込んでいるとき。

1軒目がおいしくなかったとき。

 なるほどね…。
 4つ目の「馴染みの店」説なんかは、わりと腑に落ちる感じはする。

 自分が「はしご酒」する時は…

制限時間(2時間程)で追い出されたものの、飲み足りない時。

電車の時間的に帰る人がいて、その後の仕切り直し。

みんなで、なんとなく「アノ店に顔だしてみるか」って雰囲気になった時。

 かな?
 少なくとも、1人の時は「はしご」らない…。
 あ!
 「ファミレス」飲みした後に「居酒屋」パターンはあるか…。
 ただ、「居酒屋」から「居酒屋」のパターンはあまり無い気がする。


 そもそも「はしご酒」が嫌いな理由の1つが

チャージ料


 なんだよね…。
 別名「お通し代」「席料」なんて言い方もするが。

 コレについては以前もネタにしたけど…。
 チャージ料というのは、お店側の「担保」というか。
 おしぼり(ウェットティッシュ)だったり、トイレの清掃だったり…。
 そういう「お店がお金を取りにくいサービス」を充実させるために存在しているようで。

 ただ、「お通し」に関しては、【オズワルド】のネタの「なんで、俺の友達とお前のサイズの合わないズボンを交換しなきゃいけないんだよ」じゃないけど。

「なんで、全然自分の好みじゃない食材を使ったメニューと数百円を交換しないといけないんだよ」

 という嫌悪感が若干ある。


 で、このチャージ料…。
 「新宿ゴールデン街」では当たり前に存在していて。

 このサイトで紹介されているお店…。
 「お通し」の有り・無しなどはあるが、ほぼどのお店も「チャージ」を取られるよな…。
 多分、この界隈では取るのが常識なんだろうね。

 平成の中期までは大人気だった『和民』や『白木屋』などのチェーン店、そういや「友達とサイズの合わないズボン」を平気で交換してたよな…。
 だから後発でも、お通し・席料の無い『鳥貴族』などが流行ったような気もする。

 で、「はしご酒」するにあたり…。
 俺が好んで飲むハイボールを基準にし

【はしご・1軒につき】
・チャージ:300〜500円(平均)
・ドリンク:500〜700円(平均)

 だったとして。
 それを3軒はしごしたらドリンク3杯で3000円とか取られるわけでしょ?
 どんだけボッタクリされてるんだって思いたくなるんだけど。。

 なぜなら…。

友達に連れて行ってもらったお店

普通のハイボール(3杯)
ポテトサラダ(2玉)
豚キムチ炒め(山盛り)
普通のチャーハン(多め)
つくね(1本)

合計 2680円

 こんだけたらふく飲み食いして3000円以下の世界を知ってしまうと、はしごする意味合いが分からなくなるんだよ。


 いや!
 別な意味で分からくもない!
 誰かへの【愛】なんだよ。
 「チャージ料」ってのは…。

「その店の主人に会いたい!」

「その酒場の雰囲気を楽しみたい!」

「常連さんとの会話が楽しい!
そんな集まれる場所を提供してくれていることに関してのショバ代だ!」

 という経験・体験との交換なんだと思うけど。
 ただ、このお財布事情の厳しい…経済が困窮している日本において

随分と寛大な心を持った人が多いな…


 と思っているわけで。


 「新宿ゴールデン街」とかは本当に特殊な街だけど…。
 どっかの、なんちゃら銀座商店街で飲み歩きさせたきゃ「席料廃止」を謳えばいいんじゃないかって思うな。
 そしたら、本当に一杯だけで「はしご」出来るのに。

 「飯」か「コミュニケーション」か?
 俺は圧倒的に「前者」の信者なのだ。。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?