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アイラ•オリジン 〜ファンを魅了するクセ〜

 期間限定品という言葉は人間の購買欲を不思議と煽ってきます。それはウイスキーも例外ではなく、今しか飲めない1本があるとどうしても欲しくなります。企業側の上手い宣伝に釣られしまうのです😓
 それでも好きなものには素直に良いと感じればOKなのです😊そんな考えの元で今回紹介しますのが、こちら。

 🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿ジョニー•ウォーカー 12年 アイラ・オリジン🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿

 お酒好きならご存じな方もいるかも知れないジョニー•ウォーカー 12年、更にウイスキーファンならば知らない人はいないのではと考えてしまうほど有名なアイラモルトで構成されたウイスキーです。以下の内容で順に紹介していきます。

①アイラ•オリジンとは?

 世界最多販売数量と言われているウイスキーのジョニー•ウォーカーのラインナップのひとつ、ブラック•ラベルの構成原酒はスコットランドの各地域の蒸留所から幅広く使用されています。その中でも、スコッチ独特のスモーキーさを構成するのが、アイラ島にある蒸留所の原酒達です。アイラ島はスコットランドでも狭いエリアですが、非常に個性的なウィスキーが多いことで有名です。

円の中の紺色の部分がアイラ島です。

 ウイスキー製造の初期の過程において発芽した大麦を乾燥させるために、スコットランドでは昔からピートという燃料を使ってきました。ピートは植物が枯れて堆積されて土とない、長い年月を重ねて微生物によって炭化していったものです。故に石炭の一種とされており、日本語では泥炭(でいたん)もしくは草炭と訳されています。このピートを燃やした煙に燻されることで、大麦に独特のスモーク香が移ります。これがスコッチの大きな特徴であり、クセでもあるのです。

 地域によってピート香の強弱が異なります。アイラ島は狭いために海に囲まれる面積が広く、海抜が低いためにピートに海水の要素が加わってきます。このため、アイラ島のウイスキーはスモーク香に加えて、ヨウ素の匂いが移ります。そのために、ヨードホルム、消毒薬、正露丸の臭いがすると例えられています。

 私は初めてアイラ島のウイスキーのひとつを開栓した際に、強烈な煙と正露丸の臭いに圧倒され嫌悪していました。ですが、飲んでいくうちに慣れていき、今では独特のクセがイイなと感じています。好き嫌いがハッキリと分かれるのがアイラ島のウィスキーなのです。それをメインに使用されているウイスキーがアイラ•オリジンです。


②ストレートでは

 スクリューキャップを開けた瞬間から薫香とヨード香を感じ、久々にアイラモルトを飲めるのだと嬉しくなりました😊
 グラスに注ぐと、スモーキーさと正露丸の匂いがメインですが、原料である麦の甘い香りに、ほんのりと柑橘系の香りも感じられます。口に含み喉に通すと、アルコール刺激はとても円やかで、スモーク香とヨード香に麦の甘味があります。他のアイラ系ウイスキーと比較して表現するならば、カリラのアッサリさがラガブーリンによって濃くなっているのではと思えます。(ラガブーリンは飲んだことがないため、こんな例えにしています。)

③他の飲み方では

 ロックだと、ヨード香とスモーク香はそのままで、麦の甘味が濃くなります。アルコール刺激が顔を出しますが、氷で冷えるために嫌な感覚ではありません。ツマミにカカオ分の多いチョコレートと合わせると、ウイスキーの麦の甘味とチョコレートのカカオの風味が際立ちます。

 ハイボールだと、炭酸と一緒にヨード香とスモーク香が弾けて、麦の甘味と柑橘系の香りが余韻に続きます。海を連想させてくれるので、アイラ系ウイスキーを飲むならば、ハイボールを必ず飲んで欲しいくらいオススメできます😊

④他のオリジン•シリーズは?

 既に免税店向けに、スペイサイド•オリジン、ハイランド•オリジン、ローランド•オリジンを含めた4種類が発売されています。ですが、日本での一般向けにおいては、今回のアイラ•オリジンとスペイサイド•オリジンが発売されてきました。残り2つもいずれ発売されると期待しています。因みに、スペイサイド•オリジンの感想は前回の記事で述べています。ご興味あれば是非😌


⑤最後に

 前回と今回の感想から、オリジン・シリーズは濃厚な味わいのする個性の強い一品だと分かります。この強者達を上手く調和させたのがジョニ黒なのだと実感しました。この事はジョニ黒の味わいの鍵になっていることに驚きと同時に納得してもいます。世界で一番売れてるウイスキーは価格だけでなく、原酒の質の高さも飛び抜けていると言えます。

 今後一般販売されると思われる、ハイランド•オリジンとローランド•オリジンへの期待が膨らんできます。そして、オリジン・シリーズを一通り味わった後でジョニ黒を飲んで再評価してみるのも面白そうです。更に、まだ飲んだことのないアイラ系ウイスキーをいずれ飲んでみたくもなっています。ウイスキーへの興味は尽きません。

 今回の記事は以上です。最後まで読んで下さり、ありがとうございました😊

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