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サイケデリックトランスの雄 - GMS
一時のGMSの勢いは凄かった。マイナーなジャンルにしては30万枚以上の売り上げがあり、本体の活動以外にもレーベル運営やリミックスワークも絶好調、ボタンプッシャーだと思われるがライブアクトとしての存在もぶっちぎっていた。サイケデリックトランスの黄金期に最も活躍したアーティストといっても過言ではない。
フルオン、ダークサイケが台頭しだすとGMSにしては緩いアルバムを出し、次第に1200マイクログラム
ビリー・アイリッシュのニューアルバム HIT ME HARD AND SOFT 適当レビュー
早いものでサードアルバム。サウンドはだいたい前作と同じ路線。ギターとドラムはよりロック色を増し、トラップビートは排除された。
ボーカルを含めたギミック的な音の処理は尖鋭性と遊び心があってヘッドフォンで聴くとより楽しい。(スマホのスピーカーで流してるだけだと全部は聴き取れない)
今作も全曲シングル向きといえるほど1曲1曲の質が高く、人によって好きな曲が異なりそう。前作よりも曲数が少ないのでサクっ
アーヴィン・ウェルシュ - シークレット・オブ・ベッドルーム
再々再読。作家としての円熟味を感じさせる作品。これまでの物語と比べると、ドラッグと暴力よりもアルコールと恋愛の比重が高い。
主人公は嫌なやつではあるけど周りからは好かれているイケメンキャラクターなのも珍しい。対極においたライバルキャラはどうぶつの森にハマってる恋愛ベタのオタクというのもキャッチーだ。
ウェルシュの短編でもSF路線のものがいくつかあったが、今作は超自然的な要素がファクターとなって
ダークアンビエントの名盤 - raison d'être – In Sadness, Silence And Solitude
今はなきスウェーデンのCold Meat Industry(死肉工場)からリリースされたアルバム。raison d'êtreことPeter Anderssonの1997年作。ドローンにグレゴリオ聖歌が降り注ぐ中毒性の高い音は、季節を問わず部屋の灯りを消してハマり聴きするのにぴったりだ。
DasychiraのニューアルバムUndead
公開されて1時間後に開いたからか、なんとyoutubeでは一番乗りだった。再生数0。しかも全曲。
DasychiraことAdrian Hubertus自身のボーカルを大きくフィーチャーしているのが前作と異なっているところ。
インスト中心だった実験系のアーティスト本人がボーカルを取り出す流れはここ10年ばかりすっかり定着してる。おそらくはライブを想定してるのと、自分の声を加えることによってシグネ
期待を裏切らない良質なコメディ - セブンティーン・アゲイン
むせかえるほどコテコテなアメリカンコメディ。
かつてのバスケットボールのスターが恋人の妊娠を機に夢を諦め、結婚……20年後、家族からハブられ、離婚寸前。仕事も上手くいかず、金持ちだが変態の友達の家に寄生するなどどん詰まり。ある日突然17歳に若返った主人公は……という手垢まみれの筋書き。
娘から好かれたり、思い出の曲を知っていて母親から不思議がられたり、生意気な同級生と喧嘩したり、ホームパーティ