幸せに生きる方法55
目指すべき方向性は
貧富の極端な格差を解消することなく、グローバルサウスの裏側で暮らす私たちが帝国的生活様式を続けるのであれば、人類の生存自体危ぶまれる状態になってしまいます。
それならば、どのような対処をすべきなのでしょうか。
斎藤氏は、もはや資本主義自体から脱却し、帝国的生活様式を改めなければならいと訴えます。
宇沢氏は、資本主義を前提としながら人がどうしたら幸せに生きられるのかを考えました。斎藤氏は、資本主義に見切りをつけるという点で宇沢氏とは一線を画しています。
資本主義から脱却してどうするのか。斎藤氏は、再びマルクスを読み直せといいます。
ソビエト連邦の失敗は、マルクスを誤って解釈した結果であり、マルクスが本当に伝えたかったことを読み解けば、今後の対処方法が見えてくると訴えます。
それが「脱成長コミュニズム」です。
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