子どもの同性愛、あなたはどう思う?
先日娘と話していたら、近所に住んでいた同級生のKちゃんの話になった。
「Kちゃん、もう家を出て一人暮らししてるの?」と私が何気なく言うと
「うん、なんか彼女と同棲してるらしいよ。」
「え?彼女?女の子と?」
「うん、パートナーは女の子やねんて」
なるほど。そうなのか。ふと彼女のお母さんの顔が頭に浮かんだ。
ドラマ「きのう何食べた?」
私が先日noteでも「大すきなドラマが始まる!」と書いた「きのう何食べた?」は、同性愛の中年カップルが主人公。
ドラマでは二人の男性が、ほのぼのと仲良く暮らす日常に起こるさまざまな出来事が描かれている。
主人公はすでに40代後半だから、彼らの親は70代だろうか。
主人公のうち真面目で厳格な家庭で育った一人っ子の弁護士の両親はなかなか息子の同性愛を受け入れられなかった。
今でこそ、なんとか受け入れたように見えるがやはり100パーセント理解するのは難しいようだ。
そんな親子の葛藤が優しく、切なく描かれている。
そんなドラマを、いわば「他人事」としてみていた私。
うちの3人の子どもたちは私の知る限りは、同性愛的嗜好はなさそうに思える。
が、顔が浮かぶレベルで身近な子どもの友人が同性愛者だといわれて、「自分ごと」に置き換えて考えてみた。
今の若者の親世代の意識
今の若者はかつての同性愛者が世間でどう見られていたかよく知らないかもしれない。
私が若い頃は「同性愛者」という言葉すらなかった。
「ホモ」「レズ」そんな雑な言葉でひとくくりにされて、大っぴらにはできない雰囲気があった。
例えば学校でそんなことが知れようものなら、どうとらえられたか分からない。
情報がないというのは恐ろしい。
ほかの人たちと「違うこと」は「悪」のように扱われてしまうことが多かった。
けれど、今は違う。同性愛にもいろいろあるし、そうであるからと言って昔ほど奇異な目で見られることも少ないのではないか。
私たち親世代も、昔の親よりは受け入れる土壌ができているかもしれない。
自分の子どもとなればどうだろう
しかし、それが自分の子どもだとしたらどうだろう。
そういう人たちがいるんだね。というのと、自分の娘(あるいは息子)が同性愛者というのでは話は別だ。
色々な思いが沸き上がってくるだろう。
そして、私も考えてみた。
「ママ、実は私、好きな子がいて一緒に暮らそうと思ってる。女の子なんだけどね。可能なら結婚したいの」
そう娘にいわれたら。
チッチッチッチッチッチ........
いいも悪いも、ない
考えてみました。
「へええええ。それはおめでとう。そうなん。いや、知らなかった。なんでいままで言ってくれなかったの。一度会わせてよ」
多分そういえると思う。
そもそもこれ、親が「許す、許さない」って話じゃない。
孫の顔は見れないかもしれない。
でもそれは「自分の思い」であって子どもに要求することではない。
幸いなことに、私はそう思う。
Kちゃんのお母さんは、さっぱりした竹を割ったような性格の方だった。
きっと彼女なら、
「まったく、ビックリさせないでよ~。まあ、色々あると思うけど好きにしなよ」っていうんじゃないかな。
結局子どもたちが幸せならそれでいい
相手は男でも女でも、幸せならそれでいい。
一緒に暮らすパートナーがいるなら、人生の困難も半分になるかもしれない。
誰しも最後は一人になる可能性はあるんだから。
子どもは持てないかもしれないけど、今はいろいろと選択肢もある。
これから先はもっと多様な家族の形が生まれるだろう。
というわけで私の子どもたちよ、母はお相手の性別はどちらでもいいですよ。
パートナーができたら紹介してよね。
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