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月曜日は楽しみ?憂鬱?月曜日が楽しみかどうかが、仕事を楽しんでいるバロメーターという話。

皆さんは月曜日が始まるのは楽しみでしょうか?憂鬱でしょうか?
日曜日の夕方になるともう週末が終わってしまうと憂鬱な気分になる、俗にサザエさん症候群と呼ばれていますね。(サザエさんにとっては何とも不名誉な名前ですが。)

週末は週末でやりたいことをやったり、家族や友人との時間を過ごしたりとそれぞれ楽しい時間を過ごすわけなので、過ぎゆく時間が寂しいというのはありますが、特に月曜から始まる仕事が憂鬱という人も多いかと思います。

2018年に江崎グリコが実施した調査でも、男性の77.5%、女性の86.5%が月曜日を憂鬱と感じているそうです。(共同通信PRWire

私は月曜日が楽しいかどうかが自分自身の仕事への意欲や状態を示すバロメーターになっていると感じています。
いま、世の中ではエンゲージメントサーベイのブームが起きていますが、自分自身で仕事に対する熱意が分かる簡単なリトマス試験紙は日曜日に月曜日が楽しみかどうかだと思っています。

このような話をして共感してくれる人は感覚で1割いないくらいです。確かにギャラップ社の調査によると、日本は熱意があふれる社員の割合が6%で調査対象国139か国中132位という結果だそうです。(Sate of the Global Workplace2017)
北米が熱意あふれる社員が31%という結果を考えるととても少ないことがわかります。

人によって仕事に対する価値観は異なりますので、何が良いかを言い切ることはできません。しかし、私は人生の大半の時間を投じ、社会と関りを持つ仕事の時間を楽しく過ごしたいと考えています。よく引き出される「3人のレンガ職人」で言うと、3人目でありたいです。
人によってアレンジがありますが、このような話です。

“旅人が街を歩いていると重たいレンガを運んでいる3人のレンガ職人に会いました。そこで旅人は「何をしているのですか?」と尋ねました。
一人目は「親方の命令でレンガを積んでいるんだよ。いい加減こりごりだね。」
二人目は「レンガを積んで壁を作っているんだよ。お金のためには仕方ないね。」
三人目は「後世に残る大聖堂を作っているんだよ。とても光栄な仕事さ。」”

仕事はお金を得る手段、と割り切っている方にとっては、この記事は参考にもならないかもしれません。ハードワークでお金をたくさん得て、FIREを目指す人も一定数いますしね。反対に仕事を楽しみたいと考えている方には少しでも参考になればと考えています。

仕事が楽しみでなくなる要因

まず、仕事が楽しみでなくなる要因について考えてみます。網羅的ではありませんが、よくある内容としては4つあると思います。
それぞれを「慢性的な要因」「一次的な要因」に分けて整理してみます。
慢性的な要因:「業務内容がつまらない」「人間関係がつらい」
一次的な要因:「プレッシャーのかかる仕事が控えている」「寝不足である」

一次的な要因である、プレッシャーのかかる仕事や寝不足は、短期的に解決することができますのでここでは省きます。
問題は慢性的な要因の方です。「人間関係がつらい」場合は他人か自分が内面的に変わるか、配置などの環境が変わらない限り変えられませんので、結構根深い問題です。私も過去に何度か経験したことがありますが、本当にしんどいです。仕事内容を楽しむどころではありません。
人間関係の悪化が招く結果はメンタル不調や病気なのはご存じのところです。そのまま頑張ればいつか状況が好転するのか、頑張り続けるとダウンしてしまうのか分からないのがこの問題の厄介なところです。また、解決策が状況によって異なるため、万能の解決策がない点も解決を困難にしています。人間関係に問題がある場合は、最終的には仕事を変える、職場を変えるという選択肢があることを忘れないでください。(私の場合は次第に人間関係が好転していった、関係が良くなかった人が異動になったことによって解決しています)

それでは、「業務内容がつまらない」場合はどのように対処すればよいでしょうか。次はこの点について考えてみます。

仕事が楽しくなるためには

業務内容がつまらないという方もいらっしゃいますが、働いている時間一日8時間×5日の40時間全てが楽しいと思える人は本当に希少だと思います。書類作成が嫌い、データ整理が苦手、社外対応が辛い、、など人それぞれ苦手分野はあるものです。

それでも、自分自身にとって楽しいと思える業務を見つけることはできます。人というのは不器用なもので、自分自身のことも良くわかりません。自分というブラックボックスにタスクというインプットを与えて、アウトプットを出したときに、楽しかったと感じるかどうかを経験的に知ることしかできません。
皆さんも意外と●●は楽しいなと思った経験はないでしょうか?私の場合は業務で法律が関係する仕事をしていた時に意外と楽しいと感じ、それが当時の自分にとっても不思議でした。(それが高じて20代ではビジネス実務法務検定を取ったりもしました。)

まず、仕事が楽しくなるための第一歩は「自分が楽しいと思える仕事を探す」ことに限ります。ただ、表面的にやっているだけでは気が付かないこともありますので、ある程度やりぬくべきです。

次に、どんな状況下で自分は楽しいと思うのかを探すのが次のステップです。
自分の責任範囲を広げて、自分であれこれと実施できる環境が楽しいと思う人もいれば、誰かのサポート役に回り、その人に貢献できたときに楽しいと感じる人もいます。また、小さな組織で働くのが楽しい人もいれば、大きな組織で働くのが楽しい人もいます。
こういった状況を探すのは結構時間がかかりますが、大切なステップです。

ここまで実施すれば、どんな状況下でどんな仕事をすれば楽しいのか、自分で分かりますので、あとはどのようなキャリアを築いていくかを考えていけば良いと思います。いわゆる自律的キャリアですね。

会社員であっても、会社の制度をフルに活用して楽しい業務を追及することもできますし、いっそのこと会社を飛び出すという決断もできます。あくまでも自分自身の判断にかかっています。

最後にまとめです。マズローの欲求5段階説に則れば、「生理的欲求」、「安全の欲求」、「社会的欲求」、「承認欲求」、「自己実現欲求」のどのレベルが満たされていて、どのレベルが満たされていないのか、メタ認知することが出発点です。段階とはなっていますが、上位の欲求は満たされていても下位の欲求が満たされていないケースも往々にしてあります。
月曜日が憂鬱であれば、週末に自分自身を見つめなおしてみるのも良いと思います。人生曲線(モチベーションカーブ)を書くところから始めてみるのも良いと思います。

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