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起きてすぐため息が出る日があったっていい。

新しい仕事に就いて、慣れてはきたものの、やはりどこか違和感。
もう痛いほど学んだこの「違和感」は信じていいということ。

何かがおかしい、と感じ取れるのは第六感と呼ばれるものに近いと思う。

新しい環境で頑張るぞ!と思いたいところだけれど、やっぱり心がついていかない。心がついていかないだけであればまだ頑張れそうな気もするけれど、ここでもまたマネジメントに問題があり、正直本当に仕事に行くことに全くの気力を感じられない。

客もあまり来ない平日はほとんど人と会話することもないし(基本ワンオペなので)、やることがない割にマネジメントの方はグダグダ。だけど私は頼まれた仕事と時間外の仕事は絶対にしないと決めている。

朝起きることすら気合いを入れなければできないのに、これ以上自分に負荷はかけたくない。絶対に絶対に、自分のことは自分で大事にしてあげるんだ。自分を誰よりも大切に扱うんだ。

幸い、今誰も人の悪口を言ったり、変なクレームを言ってくる客もいないので誰かに心を乱されるということは無くなった。平和って静かなんだね。騒音の中にいると、それが普通になって、音がないと寂しく感じるけれど、実は静かな世界の方が自然なんだということにふと気がついた。

一人で過ごすのは苦手ではないはずなのだけれど、今はまだ暗闇から抜け出せていなくて何にも、本当に何にも興味が持てなくなってしまって何をしたらいいかわからなくなってしまった。少しでも気を抜くと涙が出る。お腹は空くのに、食べ物のことを考えることすら嫌になって食べなくなる。そして食べれない自分に落ち込む。え、何この悪循環。

好きだったものが好きじゃなくなることって誰しもが経験することだと思うし、それを成長や変化といえば自然なことなんだろうけど、それでも何だか悲しいよね。あの時と、何が変わってしまったんだろうって思う。たとえそれがいい変化だとしても、きっと同時に何かを失ってもいる気がしてならない。

すべてを持ったまま先に進むのは大変だから、きっと淘汰されるように、自然とそういう風にできている。ケーキを作るときに小麦粉をふるいにかけて、なめらかな口触りにするために必要な過程であるように。

人生って、世界って不思議。どんなに時代が変わっても、根底にある自然の摂理みたいなものはずっとそこに存在している。お金や技術やアイデアは全部人間が生み出したものだけれど、変わらない真理は全部神様の産物でこの先も不変なんだろうな。

そう思うと、眠れない夜があったって、ため息から始まる朝が来たって大丈夫だと思える。

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