春と人の暖かさに救われた日
昨日仕事から帰ってきて、何だかいつも以上に調子が良くないなあと思っていたら偏頭痛の予兆の目のチカチカ。あーーこりゃひどいタイプの偏頭痛がくると急いでやるべきことを終わらせてベッドに横になった瞬間、きた。
右側の後頭部の激しい頭痛と目の奥がズキズキして目を開けるのがきつい。横になっているのに、目の前がグルグルして回転しているような眩暈。そして吐き気と腹痛。ふらふらになりながらトイレに行き、嘔吐と下痢。(汚くてすみません)
偏頭痛は基本原因もわからないし、対処法もこれと言ってないのが本当に厄介。とりあえず嘔吐が落ち着いてから鎮痛剤を飲んで、とにかく早くこの症状から抜け出せますようにと祈った。
気がついたら眠っていたようだけど、夜中2時に一度目が覚めた。もしこれで死んでも数日誰にも気が付かれることはないのかもと思うと少し怖くなった。
朝はもっと寝た方がいいのだろうけど、どうしても早朝に起きる習慣が体に染み付いてしまっているので6時半には起きてしまった。しかし、偏頭痛の後遺症?でまだ鋭い痛みが頭と目の裏に走る。
それでも自分を奮い立たせて、いつも通り図書館に行く準備をした。トロントもだんだん春の暖かさが出てきて、晴れているおかげで少しだけ元気が出た。太陽の力って偉大だ。
図書館に着いた頃、日本にいた時新卒で入社した頃の同期が連絡をくれて、彼女と2時間も電話をした。環境が変わってもこうして連絡をくれる彼女は、同じ会社で働いていた時期もとてもお世話になった。後ろでいつもそっと支えてくれているような、そんな温かい人。いつもありがとう。
その後仕事先で、お客さんが、スモークサーモンを焼いたサーモンと思っていたらしく、オーダーしたサンドイッチを変えたいとのことだった。私としてはお店も忙しくないし、知らなくて思ったものと違うものが出てきたら私も食べたくないなあと思ったからすぐに他のサンドイッチを作って交換した。他にも私が好きで色々その人の手助けをしたのだけれど、そのお客さんが少ししてから「もう少しあなたにチップを払いたいのだけど。」と言ってくれた。私は特に気にしていなかったので「いやいや、またお店にいつか遊びに来てくれたらそれでいいですよ。」と言った。実際、そう思ったし。
そうしたら「あなたみたいに、いろいろな要求に対して嫌な顔一つもせずに、ただただ人に優しくできるのはそんなに簡単なことじゃないわ。あなたみたいな人が人に多くの優しさを与えている分、あなたに倍以上の幸福が訪れますように。」と言ってくれた。
思わず泣きそうになってしまったけれど、そこはグッと堪えて「ありがとうございます。私は人助けを喜びと感じているので、大したことをしたわけではありませんが、その言葉は私にとってチップの何倍もの価値があります。」と伝えた。
特に、今の私には必要な言葉だった。
すべてのことは起こるべくして起こるのだと、良い行いをすれば良いことが起こるし、悪い行いに対しては罰がくだるのだというけれど。じゃあ私はここまで心がズタボロになるほどの悪事を働いたのだろうか、私は誰かの人生を壊したのだろうか、私は良い人ではないのかと、その運命にすら自分を責められているような気がしていた。
でも、こんな5分程度の間に起きた何気ない瞬間も、人の心を救うことはできる。
今日起きたことを胸に大切にしまって、明日もまた頑張ろうと思う。
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