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AWS Dev Day 2023 Tokyoに参加してきました

はじめに

SHOWROOM事業部のサーバーサイドエンジニアで先日開催されたAWS Dev Day 2023 Tokyo に参加してきたので、有志で気になったセッションを紹介していきます!

RDBで解けない性能問題をグラフDBのAmazon Neptuneによって解決する

横浜DeNAベイスターズのバウアー選手のYouTubeチャンネルにハマっている早川です。
このセッションでは、電子薬歴システムの事例を通じて、グラフDBがどのようなケースで有効なのか学ぶことができました。
電子薬歴システムでは、患者ごとに複数の基礎情報時系列データを管理しています。これらのデータを参照する際、RDBでは複数回のクエリを発行するか、クエリを入れ子にして発行するかでしか必要なデータを取得できず、データの取得に時間がかかってしまう問題が生じたそうです。このようなケースでは、グラフDBが適しているということが分かりました。具体的には、Amazon Neptuneを導入することでパフォーマンスの問題が解決されたとのことです。グラフDBという用語だけ知っている状態でしたが、具体的なイメージが湧きました。将来、同様の問題に直面した場合には、グラフDBの利用を検討したいと思います。

アジャイル開発は本当に必要なのか、何を解決するのか

最近バウムクーヘンにハマってる河下です。
このセッションでは、アジャイルについて、ウォーターフォールとの違い、開発生産性とは何かについて知ることができました。
開発生産性のトピックでの「 開発生産性を測るための5つの指標がある(※ただしその指標は現状生産性と近いとされているものであり、正しいとは断言できない。)  」といった話が一番印象に残りました。紹介されていた5つの指標がとても参考になったのは当然ありつつ、市場や状況の変化によってこの指標を変えていかなければならないと強調していたことに対して、そこもアジャイルっぽいのか!という感動がありました。少しでも気になった方はぜひスライドを見てみてください!

大規模言語モデル(LLM)の民主化: 便利な API の一歩先、その深淵の入り口を覗いてみよう

最近ジョジョを第1部から見始めた大西です。
インタビュー形式で登壇者の方々が大規模言語モデル(LLM)やAIに関連する質問に答えるセッションでした。
LLMやAIに関連する興味深い話をたくさん聞くことができたのですが、中でもOpenCALM(オープンソースのLLM)をFine-tuningしたモデルとChatGPTの性能を検証した結果、OpenCALMのほうが性能が良かったという話が特に印象に残りました。
オープンソースのLLMであれば、ローカルで利用できるためセキュリティ問題を気にする必要がなくなり、目的に沿ったFine-tuningをすることでChatGPT以上の性能を出せるということで、サービス開発へ応用できるようになると面白そうだなと感じました!
LLMやAIに関して素人ですが一歩踏み込んで学習したいと思えるセッションでした!

AI がゲーム開発に参戦!アセット生成やチート対策などの活用方法!

そこそこSHOWROOMの古株となった村人Mです。今までソーシャルゲーム開発などを携わる機会もあったり、久しぶりに気になったゲーム開発に関わるセッションに参加してきました。
ゲーム開発を施策、本開発、運営という3つフェーズに分け各フェーズでAI/MLを用いて、効率化や資源生成、価値創出など具体的なサービスの利用方法を紹介していただきました。
施策では、StableDiffution用いてアセット生成
本開発では、Amazon Rekognitionを用いてスコア化やラベリング、Amazon KendraとRekognitionで画像検索エンジンを構築
運営では、Amazon Comprehendでユーザの感情分析
など、様々なサービスの紹介があり、ほとんどがSageMakerを使い簡単に利用できるようです。
SHOWROOMも一部ゲーム開発と通ずるものがあると考えており、とても参考になるセッションでした。
特に、ユーザ感情の分析はどのようなサービス運用でも利用できる面白いサービスだと思いました。

失敗知識から学ぶ!クラウドアプリ設計で避けるべき事例とその対策

AWS Dev Day 2023にCfpを出していたものの落選となった中村です。
このセッションでは、実装当初の事情で決定した仕様が後々問題になったというモデルケースとその対処法についていくつか紹介がありました。
一部弊社で過去に起こしてしまった問題と重なるところがあり耳が痛い部分があったり、開発期間などが厳しい際にこういった後々問題が大きくなる実装はしてしまいそうなことが容易に想像できる内容であったりしたので、大いに参考になりました。
また、まとめで「失敗知識は貴重です」という話もあったので、今回は発表側落選でしたが今後も共有できそうな知見についてはさまざまな場で共有できるように挑戦して行きたいと思います。

未来の認証体験をデモで実感!5分で実装できる WebAuthn を活用したパスワードレス認証とその先にあるもの

浅草にあるホッピー通りでの昼飲みにハマってしまい、夏に向けてのダイエットどころではなくなってしまった平田です。
このセッションでは、よくあるオンラインサービスでのアカウント認証方式に代わってWebAuthnという未来の認証方式(パスワードレス認証)について紹介されていました。
オンラインサービスが複数存在する中で、パスワードの方式も様々。文字数や特殊文字が必要だったりで、今までに一度はパスワードの管理について煩わしさを感じたことはあるのではないでしょうか?
実際に数えてみると結構な数のパスワードを個人で保持しているみたいです。
パスワードの流出などによる個人情報の漏洩などのニュースがよく取り上げられたりして、個人的に不安になってしまうことも多々ありますが、こういった未来の技術によって、安全に個人情報が守られ、安心してオンラインサービスが受けられる未来に希望を持てるセッションでした。
これを機会に未来の認証方式について学んでいこうと思います。

おわりに

「AWS Dev Day」に参加しての感想を振り返ると、最新の技術や事例に触れる貴重な機会となりました。また、オフラインでの開催だったため直接的な熱気や情熱を感じることができたのもかなり良かったです。
今後もこういったイベントには積極的に参加し、技術成長につなげていこうと思います!


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