なんだかんだ毎日はいてしまうALLYOURSのハイキックジーンズについて

ハイキックジーンズ?何じゃそれ?

おそらく多くの方がそう思われたことでしょう。僕自身そう思ったもんwでもこのジーンズ穿くとハイキックしたくなっちゃう。足あがんないけど。

なんだかんだジーパンが好き

ジーパン…色々な呼び方ありますよね。ジーンズ、デニム、など。心の中ではジーパンって読んでるけど、人と話すときはカッコつけてデニムなどと言っております。

メーカーも様々なものを試してきました。Levi's、LEE、Wranglerといった本場物?からBIG JHONや45rpm(懐かしいなー)、A.P.C、 YAECAなどなど。でも試したって書いたように100点満点ではないんですよね、買うときは「こいつは100点!」と思っているんだけど、後になると「あ、80点だな」みたいな。

で自分のワードローブにスタンバってるジーパンはnonnativeとYAECAに落ち着いていました。ヤツに出会うまでは!

穿いた瞬間にトリコになった!

それがALLYOURSのハイキックジーンズでした。

試着室で脚を入れた瞬間に、頭の中は「!!!」と「???」に溢れました。

とにかく感触が柔らかい、誇張ではなくスウェットパンツより穿き心地が良い。スウェットは柔らかすぎると生地に張りがなくて、穿く時に足先に引っかかって穿きにくい事ってありませんか?でもハイキックジーンズは織物(スウェットは当然編物です)なので絶妙な張りがあり、柔らかいのに脚通しが抜群なのです。そしてストレッチ具合が今までのストレッチジーンズと段違い!従来なら屈んだ時に伸ばしたゴムのように生地から反発力を感じますが、ハイキックジーンズは「え?まだ伸びるん!!!」ってくらい伸びます。というか反発力を感じない。でも足を伸ばすとシャンと元どおりになっている。何故???

(ちゃんとセルビッチが付いてるのもお気に入り。)

ALLYOURSは変人の集まり(褒め)

そのあまりのストレッチ具合に感動したので「???」の秘密をお店にいた代表取締役でディレクターの原 康人さんに聞いてみました。ちょっと興奮気味だったので話の詳細は覚えていないんですけど(おいおい)、「このデニム生地はテンションを出来るだけかけずに織っている」と教えていただきました。も少し具体的に言うと「緯(この一字でよこいとと読む。織物のよこ糸)にテンションをできる限りかけずに織っている」とのこと。

一般的なストレッチデニムの生地は糸自体の素材に綿以外のポリウレタンを混ぜることでストレッチ性を与えています。でもハイキックジーンズはその糸の特性にさらに織り方に工夫を加えることで、このとんでもないストレッチ性を獲得したのです!(以上かなり端折って説明w)でもテンションをかけずに織るという事は織り上げるスピードも落ちてしまい、必然的に生産性も下がってしまいます。だから機屋さんはやりたがらないだろうなぁ…。でもそれを実現しちゃったのはALLYOURSさんががっつり現場に入り込んでいるからだと思うんです。

現場を見ているから、現場の苦労がわかっているから、その上で「こんな素材が欲しいんだ!」と熱意を現場に伝えているから現場が応えて実現したんだ、と。ここまでやり込むアパレルメーカーはそうそう無いのでは無いでしょうか?まさに変人集団!

ハイキックジーンズは100点満点⁈

さて話を戻しましてハイキックジーンズは果たして100点満点か?と言われると不満も少しありますw

なんせ良く伸びるのでケツポケットにスマホを入れて座ったりしていると「あれ?スマホ落としちゃった?」と勘違いしちゃいます。ポケットに入っているんですけど、ポケットの生地も伸びすぎるせいで「ポケットに入っている感」がゼロなんです。結構な頻度でアセってます。

それにはいていると「もうちょっとワタリがタイトだといいな」とフィッティングにこだわりたくなってきます。

でも大丈夫!ALLYOURSではきめ細やかなカスタムも可能です。

(店頭ではその場でカスタムも!)

さいごに

今までのストレッチジーンズの素材は大体がポリウレタン混紡綿。ポリウレタンは綿に比べて劣化が早く、したがって生地の耐久性も綿100%に比べるとどうしても落ちてしまいます。だからストレッチジーンズを穿き込んで色落ちを楽しむことは無理だと思っていました。でもハイキックジーンズはそれが出来るんです!

一般的にストレッチジーンズをこんなに穿き込んだら、生地が薄ーーくなって裂けちゃうと思います。(綿・ポリウレタンの他にポリエステルを混ぜているのがその秘密?)

先ほどのカスタム然り、しっかり穿き込むこともきちんと念頭に入れて作られているのも、この一着を末長く愛用して欲しいという思いから。

そんなハイキックジーンズは悩めるジーンズ難民の方々に、ぜひ一度はいて欲しい一本です!



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