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9月24日

こんにちは。桐葉恵さんからバトンをいただきました、新田よしみです。
ヨガアカデミーではカメラオフ&オンラインのみ参加なので、「このヒト誰…?」と思われた方が多いかと思います。

簡単な自己紹介をしますと、福岡市城南区にある某私立大学で英語教員をしております。

何を書こうかとひとしきり悩み、大学での渡邉翔太くんとの思い出について書くことにしました。

初めて渡邉君のことを知ったのは、大学内第一食堂(通称一食)の前にある掲示板に貼られたチラシがきっかけでした。
『一万人ヨガチャレンジやります!参加者募集中』と書かれたチラシに小さく写るその人が渡辺くんでした。
「学生主催でヨガのイベントかぁ…すごいなぁ」と強く思ったのを覚えています。

それから約半年後、渡邉君は私が行っている留学相談にひょっこりとやってきました。

「先生、僕、インドに行きたいっす」
と、丁寧語ともタメ口とも判別しがたい言葉遣いで、でもはっきりインド愛やヨガ愛について語るその姿は、この文章を読む皆様の想像に難くないと思います。(留学相談に来てくれるときはいつもジャージ姿なので、しばらくスポーツ科学部の学生さんかと思っていましたが、実は法学部でした(-_-;))

渡邉君のヨガ愛に圧倒されつつ、留学計画を詳しく聞きますと、

「文部科学省主催「トビタテ!留学JAPAN(以下「トビタテ!」」(注:企業からの寄附により返済不要の留学奨学金を給付するプロブラム)を使ってインドに行きたい」と。

そのための書類を作り、応募して・・・と順調にいくはずだったのです。

2020年初旬、新型コロナウイルスの流行により、「トビタテ!」に関わる審査は延期となりました。

さらに半年後の2020年7月ごろ、「トビタテ!」の公募が再開するとの連絡を通じて渡邉君と再会することになります。そしてこの時、渡邉君にある決断してもらうことになります。

「トビタテ!」の奨学金は大学生対象に給付されます。2020年7月の段階で渡邉君はすでに4年生、「トビタテ!」に応募するには大学生のままでいてもらわないといけません。“休学による留年(卒業延期)”か“「トビタテ!」は忘れて卒業する”か、人生設計を大きく変える決断を迫る必要がありました。

しばらくして、渡邉君から届いた結論は、”休学による留年”と“「トビタテ!」再挑戦”でした。

そこからは早かったです。書類審査通過からの二次オンライン面接にも合格し、無事に「トビタテ!」奨学生として選ばれました。休学手続きも終えて、後は出発を待つのみ・・・だったのですが。

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           「5倍の倍率を勝ち抜いた証」

新型コロナウイルスの影響は予想以上に厳しく、なかなか渡航制限が解除になりません。また、「トビタテ!」は、現地での行動にも制限が伴うので、プログラム内容を精査する必要が出てきました。いつ渡航解除になるのかわからない不安、休学費用の問題、インドで何をやればよいのか、といった渡邉君を悩ませる状況が続きました。

「トビタテ!」奨学生を辞退します、という連絡が届いたのはいつだったでしょうか。熟慮した結果だと聞きました。仕方ないこととはいえ、休学までしてもらったのにインドへの道を繋げてあげられなかった、と後悔しました。いまでも申し訳なく思っています。

2022年4月に復学をした渡邉君とは、大学内で偶然会うことが何度かありました。日焼けをして元気そうなジャージ姿は、初めて会った時のまま変わりません。しかし、2年間の経験で、たくましくなったような、一回りも二回りも成長した、そんな印象を受けました。

そして、

単位を無事に取れた渡邉君は、2022年9月24日、福岡大学前期卒業式の日に福岡大学を卒業します。

渡邉君と出会い、その人生の節目に関わることができて、一教員として幸せな経験をさせていただきました。

これからのヨガの世界での活躍を楽しみにしています。

卒業おめでとう。

(日記タイトルはレミオロメンの『3月6日』を参考にしました)


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 『ヨガへの取り組みが評価されて、学生部長賞とりました(^^)』

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