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合わないと思った相手が「最高のパートナー」になる瞬間

この世に人間はたくさんいるもので、ビッタリ合う奴もいれば、まったく合わないと思う奴もいる。

大抵は、合う奴とばかりつるむんだろうし、合わないと思ったら、自分から切り離す、それが普通だ。なんら変なことはない。

ところが奇妙なことに、最初は「こいつ合わねえなあ」と思っていても、なんだかんだ腐れ縁で一緒にいると、いつの間にかそいつが人生で大きな役割を果たすようになったりする。

結局、周りを見渡すと、昔はどうも絡みづらくて、性格も真逆だろと思った人ほど、強力な仲間として残ってくれてたりするから不思議なもんだ。

その中でも、磁石のSとN、水と油、犬と猿みたいに「合わない」と感じがちな真逆のタイプがいる。

「想像型」と「直感型」だ。

想像型は良くも悪くもオートマチックかつ連鎖的に思考が展開されてしまう

想像型はめちゃくちゃ深いところまで連鎖的に想像力を使う。というよりも、ほぼ全自動に、あらゆる物事に対して深掘りしてしまう。逃れられない思考の癖みたいなものかもしれない。

ある物事に対してAという想像をすると、Aに関連するBが連鎖的に想像される。それがぶわっと連鎖して、何重にも頭の中に展開される。超高速で細胞分裂が起こっていく感じだ。

その思考展開はほぼ自動なので、意識的に止めることが難しい。しかも、ネガティブなことも一気に展開して深掘りしてしまうので、よりリスクや辛い部分まで見えてしまう。用は考えすぎだ。

見えてしまうから、リスクを指摘ばかりして疎まれたり、ネガティブなことを考えすぎて、心を病んでしまったりする。

直感型は良くも悪くも目の前の事象に対して、ストレートかつ素直に反応しすぎる

一方、直感型は目の前で起こった現象に対し、それを素直に受け止める。そこからの思考展開があったとしても、途中で止める、もしくは止まる。思考型のように、無限に思考が展開されたりしない。

ネガティブなこともポジティブなこともダイレクトに心に届くので、反応が素直だ。嬉しいことは素直に嬉しいと喜び、腹が立つことには素直に怒る。裏表が無いので人から好かれやすく、印象も良い。

さらに最高なことに、何か悪いことがあっても、思考の連鎖が、想像型より少ないため、精神的にも通常は健康でいられる。

だが、だからこそ、相手の本心や文脈を読まずに脊髄反射してしまったり、感情が先に出てしまったり、直感的ゆえに、文脈や内容を理解しないまま、意見を話して話が崩壊することもある。

磁石のSとNのように反発する属性

この「直感型」と「想像型」はとにかく反発しがちだ。

例えば、想像型は、ポジティブなことだけじゃなく、ネガティブなことも連鎖的に想像して相手に伝える。結果、直感型に「考えすぎ」「なんでそんなこと考える必要ある?」「そんなん考えても仕方ないだろ」「もっとポジティブなこと考えれば」とイライラさせることも度々だ。

一方で直感型は、事象に対し、内容も感情も素直に伝える。なので一緒にいて心地よい反面、気が行き届かなくて、想像型にとっては「なんでこんな気分悪くなることを自分に伝えるの」「ちょっと考えればわかるだろ」「それにはこういう理由があると思うんだけど」「その時発生するこういうリスクへの対処は」と、危なっかしさや思慮の少なさに、イライラすることも度々だ。

見ての通り、この2つの特性は真逆だ。

直感型が楽しいと思って伝えたことも、想像型にとっては配慮が少なく傷つけられる言動だったりするし、想像型が良かれと思って話したことも、直感型にとっては、めちゃくちゃ面倒だと思ってしまったりする。まさにNとSで噛み合わないのだ。

「合わない」が「最高のパートナー」に変わる瞬間

ところがだ。この2人は、理性的に「互いに相手の話をしっかり聞いて、しっかり伝える」ということができればさえ、最高の相性になる。「受け入れ理解し合うこと」これが大切だ。

当然だが、互いの足りないところを補いあっているからだ。互いに自分に理解できない部分を否定せず、支えあうことで、弱点を補完しあえる。

特に仕事では、思慮深く考えることも、直感的に人間としての魅力で勝負することも、どちらも大切になる。2つの性質を互いに認め合って、パズルのピースみたいにはめ込むことが出来れば、最高の仕事ができるはずだ。

合う合わないで決めず、まず、理解し受け入れる姿勢で向き合おう

人間は自分にとって、合う合わないというベクトルで付き合う相手を決めがちだが、実はそれだけだと、人生の選択肢を狭める。

合わない相手こそ、自分にないものを持っている。視点と心を広く持って受け入れ、理解しようという姿勢があれば、互いにとって最良の強みになる。

だから、僕自身も今、一緒に仕事をしていてうまくいっている人は、実は最初「合わねぇなあ」なんて思っていた人が多い。もし最初に「合わない」だけで決めていたら、今の結果は存在してない。

だからこそ、性格的な不一致を発見したり、思考のベクトルが違うと思う相手だからこそ言いたいのだ。「根気よく一緒にやってこう」って。その先に、最高の成功が待っていることを、知っているからだ。

みなさんも性格的に合わないと思った相手だからこそ「理解する」「受け入れる」というマインドを持ってみるといい。もしかしたら、それこそが人生を変える出会いなのかもしれないから。

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