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『X-MEN Vol.1:栄華』発売直前特集! 7名のX-MENメンバーを紹介!

ライターのジェリー・ダガンが手掛ける、X-MEN新シリーズの記念すべき1作目『X-MEN Vol.1:栄華』が、来週5月23日頃に発売されます。

X-MEN Vol.1:栄華
ジェリー・ダガン 【作】 ペペ・ララス 【画】 高木 亮 【訳】

これまでは、ライターのジョナサン・ヒックマンによるシリーズを展開してきたX-MEN作品ですが、4月発売の『X・ライブズ・オブ・ウルヴァリン/X・デス・オブ・ウルヴァリン』を経て、いよいよ今作から本格的に新章の物語がスタートします!

ただその一方で、ミュータント最大の祭典である『X-MEN:ヘルファイア・ガラ』で正式に新体制をお披露目したX-MENについて、実はまだ彼らのことをよく知らないという方も、いらっしゃるかと思います。

そこで今回は、新刊『X-MEN Vol.1:栄華』の発売に先駆けて、チームメンバーである強力なパワーやスキルを持った7名のミュータントたちをご紹介します! ぜひ、7人全員の名前と顔だけでも覚えてください!


① "チームの頼れる司令塔" サイクロップス

まず最初にご紹介するのは、サイクロップスことスコット・サマーズです!
彼は、記念すべき『X-MEN』シリーズ初刊行誌『X-Men』 #1(1963 年 9 月)からずっと現役のキャラクターです。

X-MENを率いる若きリーダーであり、プロフェッサーX(チャールズ・エグゼビア)にも戦略家や参謀としての一面を高く評価されている彼は、本作『X-MEN Vol.1:栄華』でもその手腕を発揮して、チームを牽引しています。

スコットは、プロフェッサーXがミュータントたちの教育機関として恵まれし子らの学園を設立した際に、最初に引き入れられた人物であり、その後はX-MENに加わって、サイクロップスというコードネームを名乗るようになります。次第に彼は、その活躍ぶりや功績を認められて、リーダー的存在になっていったわけです。

そして、サイクロップスの最たる能力といえば、両目から放つ強力なエネルギービーム "オプティック・ブラスト" でしょう。

彼の身体の細胞は常に太陽光線を吸収していて、その太陽エネルギーを使ったビームをオプティック・ブラストと呼称するのですが(山を貫通するほどの威力)、目を開けていると絶え間なくこのビームが発せられてしまうため、特殊なバイザーを装着することによってパワーを制御しています。(彼が常にバイザーをかけているのはそのためです)

ちなみに、このオプティック・ブラストはレーザーなどではなく、純粋な衝撃波であるため、(摩擦熱以外の)熱は発生しません。太陽光線をエネルギー源にしているのに、ちょっと意外ですよね。

上記の強力なパワーに加え、統率力に長けた司令塔として、サイクロップスは今後も新シリーズの重要なキャラクター(?)となっていきますので、ぜひ注目してみてください!

② "姉御肌なテレパス" ジーン

次にご紹介するのは、無限のサイキック・パワーを持つジーン・グレイです! またの名をマーベル・ガールともいいます。サイクロップスと同じく『X-Men』 #1(1963 年 9 月)にて、初登場しています。

彼女はX-MENの中でも規格外のパワーを有し、その能力で前線に出て戦うこともあれば、テレパシーで仲間のサポートをしたり、テレキネシス(念力)のシールドで市民を守ったりなど、攻防に長けたミュータントです。

普段はチームの良き姉御肌キャラ的な存在で、後輩ミュータントの育成やコミュニケーションを積極的に取っており、本作でもメンバーを気遣う場面が随所で見られます。

そんな彼女ですが、能力の発現は実に悲劇的で、10歳の頃に親友を交通事故で無くしたショックにより、ミュータント・パワーを覚醒させました。親友の死で心に深く傷を負ったジーンは、重度のうつ状態に苦しみ、パワーの制御も出来なくなっていきます。

その後、プロフェッサーXに出会った彼女は、自身の精神を保護する(正確には抑え込むような形)サイキック・シールドを施されたことによって、精神を保つことができるようになりました。この頃から、X-MENにも加入し、先述のマーベル・ガールというコードネームも与えられて、ミュータントの一員として本格的にヒーロー活動を始めていくのです。

しかし、彼女にまたしても悲劇が訪れます。ある時、対ミュータント用の駆逐ロボットであるセンチネルズがX-MENを人工衛星内に誘拐・監禁します。太陽嵐も発生している状況下で、チーム救出のために奔走するジーンですが、大量の放射線を浴びてしまうのと同時に、創造と破壊を司る原始的な力 "フェニックス・フォース" に遭遇してしまうのです。

このフェニックス・フォースによって、ジーンは自身の身体も精神もめちゃくちゃにされ(心身を乗っとられる)、闇の人格を覚醒してしまったり、能力もさらにスケールアップして暴走したりなど、強力なミュータントになった反面、非常に危険な存在として扱われるようになってしまいます。

それからも、フェニックス・フォースと結びつきが強いだけあって、生死を繰り返しながら現在に至りますが(詳しい経緯やこの辺りの出来事などを事細かに書くと、非常に長くなりそうなので、ここでは割愛させていただきます)、激動の人生を経て、今ではX-MENのいちメンバーとして安定した活躍を見せるジーンの姿は必見です!

③ "勇敢な炎の使い手" サンファイア

続いてご紹介するのは、サンファイア(本名:シロウ・ヨシダ)です!
彼は『X-Men』 #64(1970年1月)で初登場しています。

その名の通り、高熱の炎を駆使して戦うミュータントで、ソーラー・ファイアを発射して、超高温の気流を作り飛行することも可能。またサンファイア自身は、空手・剣術・剣道の訓練も積んでおり、基礎的な戦闘力もあります。

攻撃の要となる彼の能力の覚醒には、これまた壮絶な過去がありました。第二次大戦下で広島に原爆が投下された際、不幸にも母親が被曝したため、当時まだ母親のお腹の中にいたシロウも体内被曝してしまうのです。それが彼がミュータント能力を得るきっかけでした。

その後、シロウは復讐として国連本部の記念碑を破壊したり、X-MEN再編成時にプロフェッサーXに引き入られてサンファイアを名乗るも、メンバーと衝突を起こしたりなど、自身のパワーと同じく短気で火が点きやすい性格で、様々なトラブルを巻き起こします。

協調性や集団行動を苦手にしていた彼ですが、その後、新生X-MENとして活動をするなかで、ミュータント精鋭チームとしての誇りや、責任、戦う意味などを知り、徐々に心境の変化が現れます。(ヒーローに苦悩はつきものですよね)

己の葛藤を経て乗り越え、サンファイアがヒーロー然として突き進む様は、本書でもしっかり描かれていますので、その成長の証をぜひ見届けてください!

④ "万能な吸収能力"  ローグ

4人目にご紹介するのは、ローグです!
初登場は『Avengers Annual』 #10 (1981年)です。

彼女は、他者との接触を通じて、その者の記憶・知識・才能・個性・肉体的能力に至るまで吸収できるという能力の持ち主。ミズ・マーベル(キャロル・ダンバース)と接触した際は、彼女の飛行・怪力・耐久力を体得し、現在でもその能力は保持し続けているようです。

これは接触時間が長ければ、それだけ吸収した能力が長く定着するようになっているおかげですが、一方で長く接触しすぎると、相手を昏睡状態もしくは最悪の場合は死に至らしめる可能性があるため、能力行使には非常に慎重になる必要があるのです。(実際、彼女が最初にキスした少年が昏睡状態になったことがありました)

チートな能力ではありますが、他者の生命を奪ってしまう危険と常に隣り合わせのため、彼女は自身のこのパワーを次第に疎ましい呪いのようなものだと感じるようになってしまいます。

苦しみ続けたローグは、ついにプロフェッサーXに助けを求め、パワーが発現した時から存在していた精神的障壁を取り除いてもらうことで、能力の制御を可能にしました。それ以降は、比較的安定したヒーロー活動を続けており、『X-MEN Vol.1:栄華』作中でも頼もしい活躍を見せています。

ちなみにローグは、同じミュータントであるガンビットと結婚しており、
本書では夫婦の会話が一瞬だけ登場します(というか夫婦喧嘩?)。もし興味ある方は、そちらも本書で確認してみてくださいね。

⑤ "野性的なアタッカー" ウルヴァリン(ローラ)

5人目に紹介するのは、ウルヴァリン(ローラ)です!
彼女の初登場は『X-Men: Evolution:"X23"』(2003年8月2日)で、現メンバーの中では比較的新しいキャラクターです。

ウルヴァリンというと、皆さんパッと思い浮かべるのは、筋骨隆々のいわゆるローガンの名で知られるウルヴァリンかもしれませんが、ここでご紹介するのは、本名ローラ・キニーというキャラクターで、早い話が彼女はウルヴァリンのクローンなのです。

オリジナルのウルヴァリン(ローガン)の傷ついたDNAサンプルから作られた彼女は、ウェポンX計画においてサラ・キニー博士の娘として育てられ、ローラという名はサラから名付けられたものでした。

クローンとして誕生した彼女は、次第に暗殺兵器として扱われるようになりますが、ある時、ニューヨーク近郊にあるミュータント・タウンでX-MENに発見されてからは、仲間として迎え入れられて平穏無事な生活を手にします。

そんなローラはウルヴァリンと同様の能力を有しており、超人的な瞬発力・反射神経・スピードを誇り、またアダマンチウム(マーベル作品内で登場する破壊不能な架空の金属)の鉤爪をなんと両手足から自在に伸ばすことができます。

ちなみにローガンが鉤爪を出せるのは、両手のみの本数は3本ずつで、ローラは両手から2本ずつ、足からは1本ずつ伸ばせるという設定がありまして……。おまけ程度によかったら覚えておいてください(笑)

その能力ゆえに、彼女は主に戦闘時は前線に立つことが多く、鉤爪を振り回す獅子奮迅の戦いぶりを本作でも如何なく発揮しています。こんな鋭い爪でズタズタにされたら、ひとたまりもありませんね。

アグレッシブなローラの雄姿、気になる方は本作でも要チェックです!

⑥ "援護に長けたコピー能力者" シンク

6人目に紹介するのは、シンク(本名:エベレット・トーマス)です!
初登場回は『X-Men』 #36(1994 年 9 月)です。

彼は近くにいる他者のパワーに同調することで、その力を行使することができます。本作でも、X-MENメンバーのミュータント・パワーを借りて、多彩な戦い方を見せていました。

ローグと能力がやや似ているところがあり、誤解を招きそうですが、
あくまで彼の能力は "近距離の相手の能力に同調する(要はコピー)" ことなので、ローグのように長期間パワーを保持したり、記憶や知識まで吸収することはできません。

とはいっても、複数同時に同調した能力を扱ったり、場合によっては当人よりも強力にパワーを扱えたりすることもできるようなので、汎用性が高く優秀なミュータントだと言えるでしょう。

尚、同調するときは、彼の体の周りに様々な色のオーラ(可視化されたエネルギーのようなもの)が現れるようになり、シンクはこのオーラを応用して、他のミュータントの追跡や索敵なども行うことができます。

シンクは元々、10代の頃に能力が発現した経緯があり、そのせいで "ファランクス" という自分たちとの同化を目的とする機械種族集団と戦ったり、彼の能力に目を付けた組織に追われたり、エンプレートというミュータントの骨髄を食らうヴィランに襲われたりなど、散々な目にも遭っています。

それからほどなくして、マサチューセッツ・アカデミーに移ったシンクは、力を使うための教育や訓練を受けて、次世代のX-MENであるジェネレーションXとして活動するようになりました。

現在は、『X-MEN:ヘルファイア・ガラ』にて改めて新生X-MENのメンバーとなったシンク。これまでの戦闘経験を活かし、冷静かつ機転に富んだオールラウンダーとしてますます躍進していきます。今後の活躍にも期待ですね!

⑦ "磁力の女王" ポラリス

最後にご紹介するのは、ポラリス(本名:ローナ・デイン)です!

ポラリスは磁力を操る力を持ち、その能力で周囲の金属をコントロールしたり、フォース・フィールド(バリアのようなもの)を展開したり、さらには応用して飛行することもできます。

本作では、何とその強大な能力を駆使して、巨大ロボットを即席で造り上げてしまうほど……!

そして、磁力を操る能力でピンと来た人もいらっしゃるかもしれませんが、そうです、彼女はあの磁界王マグニートーの実娘でもあるのです! ポラリスの能力は父親譲りのミュータント・パワーということですね。

実父のマグニートーとはあまり仲良くないみたいですが、両者の貴重な絡みは、X-MEN:ザ・トライアル・オブ・マグニートーで見ることができます。

ポラリスの初登場は『X-Men』 #49(1968年10月)で、催眠能力を持つメズメロというヴィランとX-MENが彼女の力を巡って争った時に、ミュータント・パワーが発現しました。やがて彼女はX-MENのハボック(サイクロップスの弟)と恋に落ちたりしますが、その後も何度もミュータント間の争いに巻き込まれて、悲惨な運命を辿ることになります。

ですが、逆にその過酷な経験が糧となり、彼女も晴れて、のちに『X-MEN:ヘルファイア・ガラ』にて新体制X-MENの一員として迎え入れられて、今に至ります。

チームに欠かせない、強力なメンバーとして今後も彼女の動向からは目が離せませんね。

さて、いかがでしたでしょうか。ユニークな個性と能力を持つミュータントの面々、それぞれに異なる魅力がありますよね。(もしかしたら、早速もう推しキャラが見つかった人もいらっしゃったりして……??)

X-MENとして、新スタートを切る彼らの雄姿とその成長ぶりは、ぜひ『X-MEN Vol.1:栄華』でチェックしてみてください!

X-MEN Vol.1:栄華
ジェリー・ダガン 【作】 ペペ・ララス 【画】 高木 亮 【訳】


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