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映画 観たよ

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わりと映画が好きです。というか映画館に行くのが好きです。忘備録的な感想集。
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今年最後の映画『ナポレオン』

今年最後の映画『ナポレオン』

リドリー・スコット監督の最新作です。

リドリー・スコット監督は、私が映画というカルチャーが好きになるきっかけとなった1本『エイリアン』の監督です。

リドリー・スコット監督の、女性を主演にした映画はかなり好きです。

『テルマ&ルイーズ』とか。

あんまり評判良くなかったですけど、レディ・ガガ主演の『ハウス・オブ・グッチ』も私は好きでした。

こう並べると、オカマが好きそうな映画を撮る人だなと思

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デーモン大暴れ『エクソシスト 信じる者』

デーモン大暴れ『エクソシスト 信じる者』

私、今では大のホラー映画好きですけど、30歳くらいまでは苦手だったんですね。理由は怖いからです。怖いもの見たさでポツポツとは観ていたんですけど、その夜は恐怖で眠れなくなったりしていました。

きっかけは『ランド・オブ・ザ・デッド』(2005年)という、ゾンビ映画の第一人者ジョージ・A・ロメロ監督の作品でした。

このゾンビ映画のセンセーショナルな点は『知能を持ったゾンビ』が出てくることで、行動が素

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遠い日の乳『首』

遠い日の乳『首』

あれは渋谷のスポーツジムで走っていた夜。

トレッドミル(ランニングマシン)にはそれぞれテレビがついているんですけど、リモコンを向ける方向が甘くて他のテレビのチャンネルを変えちゃったり、変えられちゃったりすることはよくあるんですね。

その夜も、隣で誰かが走り始めたらすぐに私のテレビのチャンネルが変わっちゃって。1回目、2回目は黙っていたんですけど、3回目にちょっと注意させていただこうかなと「あの

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座右の銘にしたいタイトル『ぼくは君たちを憎まないことにした』

座右の銘にしたいタイトル『ぼくは君たちを憎まないことにした』

なんて素晴らしいタイトル!
と、ジャケ買いならぬタイトル買いで観に行きました。
このタイトルで「2015年パリ同時多発テロの話」だと聞けば、まあ、内容は大体想像できちゃうのですが。

作家志望のお父さんとヘアメイクのお母さん、まだとても幼い息子の3人家族のうちの、お母さんが同時多発テロの犠牲になってしまいます。
お父さんはフェイスブックでテロリストに向けて、まさにタイトルのようなメッセージを送り一

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死なないという安心感 『SISU/シス 不死身の男』

死なないという安心感 『SISU/シス 不死身の男』

「どうせ、主人公は絶対に死なないし」

アクション映画を好まない人ってコレ言いますよね。
弾雨を生き延びて、逆に一発で敵を仕留めっちゃったり。
絶体絶命の危機一髪で仲間が現れたり。
確かに「どうせ死なないんでしょ?」と冷めてしまう気持ちも理解できますが、それでも手に汗握ってハラハラドキドキできるかどうかが、この手の映画を楽しめるかどうかの分岐点でしょう。

途中で主人公が死んじゃうアクション映画っ

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長く感じない3時間半『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』

長く感じない3時間半『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』

ちょっといろんなことが重なって、今まで楽しかったことが、ふと、面倒になって、noteも開かなければ映画館にも行かない、そんな日々がつづきまして。でも、その代わりと言っちゃあなんですが、自分も老いれば友人も老いているらしく(のか、っていうか当然だ)、ようやく暑さが落ち着いたと思ったら途端に友人からの誘いが頻繁になり、「あれ、もしかしたら全友人と会った?」という10月も終わりに近づいて、ようやく映画館

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青春とホラーは意外と相性がいい『PIGGY/ピギー』

青春とホラーは意外と相性がいい『PIGGY/ピギー』

久しぶりに土曜日の新宿へ買物に行ったら人の多さに物欲が一瞬でふっとびました。

そんな時、武蔵野館で『予告を見つけて観たいと思っていたけど日本公開はないだろうと思っていた映画』が上映されていたんで迷わず飛び込みました。

スペインの映画です。

主役は太ったティーンのいじめられっ子。
夏休みにひとりで街はずれの人気ないプールへ行ったら、いじめっ子3人組が来て、ひどい仕打ちを受けた上にバッグまで奪わ

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再投稿・キラキラせつない『aftersun/アフターサン』

再投稿・キラキラせつない『aftersun/アフターサン』

新しい記事を書こうとnoteを開いたら、ちょっと読み返してしまいまして。

この記事をアップしたのは今年の夏の始まりで、連絡がとれなくなった友達Mの無事を祈っていたけれど、つい最近、「亡くなった」という噂が入ってきました。嘘だと信じて事実確認を重ねたけれど、右を向いても左を向いても四面楚歌みたいな本当の話で途方に暮れた夏の終わり。

死んだ。
っていうか、死んでた。
今年の3月に、すでに。
最後に

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書くことないけど『MEG ザ・モンスターズ2』

書くことないけど『MEG ザ・モンスターズ2』

サメ映画です。

ホオジロザメなんかじゃなくって、メガロドンという白亜紀に絶滅したはずの体長20メート以上のサメが実は深海で生きていて…という設定で、サメの他にも恐竜や巨大タコなんかも当たり前のように出てきて大暴れします。

こういう映画は面白いとか面白くないとか、お薦めとかお薦めじゃないとか、深海で素潜りできるんだーとか、子供があんな簡単に潜水艦に潜り込めるんだーとか、メガロドンのサイズ感がシー

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寝たくせに偉そうに語ってみる『バービー』

寝たくせに偉そうに語ってみる『バービー』

「バービー、映画になるってよ!」と耳にしてから、まあ、こんな感じ↓の映画かな、ってイメージしていたんですけど。

全然違いました。
いや、全然ってこともないか。

『2001年宇宙の旅』のオマージュ、というかパロディで始まります。

それまで人形といえば『赤ちゃん』が主流で『お母さんごっこ』に興じていた女の子たちが『バービー』の出現により、『ツァラトゥストラはかく語りき』が鳴り響く中、赤ちゃん人形

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大人のズルさを思い返す『ブギーマン』

大人のズルさを思い返す『ブギーマン』

7歳年下の妹がまだとても幼い頃、母や祖母は口酸っぱく「知らないおじさんに着いて行ってはいけない」と言い聞かせていました。

そのくせ妹が駄々をこねたりすると

「早く寝ないと知らないおじさんが来るよ!」
「そんなわがまま言うなら知らないおじさんに来てもらうよ!」
「泣き止まないと知らないおじさんに怒られるよ!」

と、突然、知らないおじさんと結束しだす始末。

私はすでに小学生でしたから「知らない

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トム・クルーズのおもひで『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』

トム・クルーズのおもひで『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』

中学生のころ、三浦春馬をもっと童顔にしたみたいなイケメン岡本くんが、同じクラスの湯田さんに告白をして、めでたく付き合うことになったんですね。

ルッキズム云々でうるさい世の中なので良い悪いは書きませんが、湯田さんはあれに似ていました。バカボンに似てた。しかも笑っていない時のバカボン。笑っている湯田さんもなぜか笑っていないバカボンに似ているという、なかなかトリッキーな顔立ちをなさっていました。

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あなたにも届きましたか? 『君たちはどう生きるか』

あなたにも届きましたか? 『君たちはどう生きるか』

宣伝という宣伝をしなかったんですよね、この映画。
青い鳥のポスター1枚。

私も、映画館でこのポスターが3度ほど視界の片隅に入って「そういえば、あれはなんだったっけ?」と重い腰をあげて近づいてみて、初めて「え、宮崎駿なの?」と、そう気づいたのは公開前日でした。

ギリギリ。

いまの情報社会の波に乗れているか否かのギリギリの瀬戸際。
そんな自分の現ポジションを再認識しました。
若いころは情報や流行

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泣き笑いだよ人生は 『PEARL パール』

泣き笑いだよ人生は 『PEARL パール』

note歴が浅いんでよく解っていないんですけど、記事がどうしたって投稿日順に並んじゃいません?
連続物のエロ話の間に映画のレビューを挟み込むのが嫌で避けていたら、もしかしたら、もう、公開していない映画のレビューを載せることになっているかも…。
まあ、レビューってほどのレビューでもなく、自分のための忘備録として書いているだけの駄文なので、別に誰も何も困らないから、ま、いっか。

『PEARL パール

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