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人材採用の総合演出家として、制作会社で人事部長をしたり、様々な中小企業の人事コンサルタントをしております、ショーン人事部長と申します。
私は、人事という軸をもちながら、「営業企画、マーケティングそして、元お笑い芸人」という変わった経歴をもっているので、それらをかけ合わせた人材採用のアプローチやノウハウを発信しています。

「候補者体験は演出する」

今日のテーマは、「候補者体験」で、企業が取るべき採用マーケティングのアプローチについて話します。
旅行を計画するとき、目的地に到着するまでの一連の経験を考えます。この観点は、マーケティングにおける「カスタマージャーニー」という考え方と共通しています。

採用はマーケティングが重要

カスタマージャーニーとは、顧客が商品やサービスに関する認知から購入、そして利用に至るまでの体験の流れを示す概念です。このアイデアは、採用活動においても極めて有効で、それを「候補者ジャーニー=候補者体験」と呼びます。

候補者体験は、「認知→興味→検討→応募→選考→内定⇒入社」の流れを含む選考プロセスです。このプロセスを演出し、候補者が一貫して魅力的な体験を得られるようにすることが、採用成功において重要なファクターとなります。

体験を演出する

では、具体的にはどのような体験を提供すべきでしょうか。候補者が企業を初めて認知する時点から、それぞれのフェーズでどのような体験をさせるかが大切です。採用サイトを閲覧するタイミング、ミッション・ビジョン・バリューを理解するタイミング、社員と交流する機会を設けるタイミングなどを意識的に演出します。また、キャリアビジョンを一緒に描く時間を設けたり、企業の特性や希少性を伝える方法を考えたりします。

この候補者体験の演出において特に重要なのが「一貫性」です。候補者に提供する情報や体験は、一貫したメッセージとなるように設計する必要があります。面接の都度、面接官の話す内容がブレていたり、新たな発見が得られない選考プロセスでは、候補者に対する企業の信頼性を損ない、採用活動全体が浅い印象を与えかねません。

採用ブランディング

最後に、企業ブランドについて考えてみましょう。「ブランドは行動一一貫性」と言われるように、自社のブランドを伝えるためには一貫した行動が求められます。同様に、候補者体験においても一貫性が重要です。情報を伝える点が一貫した線となるように、全体の流れを演出し、候補者に深く企業を理解してもらう旅を提供することが求められます。

また、候補者には企業の魅力を十分に理解し、その上で自分がその企業でどのようなキャリアを築けるのかを具体的に描けるようにすることも重要です。これにより、企業が提供する「旅」が候補者のキャリアビジョンとマッチする場合、採用成功の可能性は高まります。

最終的には、候補者体験の設演出は企業の採用ブランドを形成する重要な要素となります。企業としては、候補者が自社のブランドを理解し、自分のキャリアビジョンと照らし合わせることができるような体験を提供することが必要です。それが一貫した体験であればあるほど、候補者の信頼を勝ち取ることができ、採用成功への道が開けるでしょう。

入社後のミスマッチが減ると、採用成功だけでなく、定着率がUPします。
採用は投資です。入社して終わりでは決してなく、入社後成長し1人前になりバリューを発揮できないと意味がありません。
採用から定着は作れる。候補者体験を演出し、自社で活躍する人材の採用に導きましょう!!


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