Perfumeをもっと広めたい
noteにアカウントを取得してからだいぶ時間が経った。
しかしまだ記事の作成はしてこなかった。というのも、noteアカウントを取得したのは記事を書き、公開することが目的ではなかったからだ。
しかし、最近、とあることがきっかけに、自分が考えていることを伝えられるこの場を有効利用しない手はないよな?と思うようになった。Twitterでたった140文字でPerfumeを語るなど到底無理だと感じることが増えてきた。
最後までお読みいただければ幸いである。
noteアカウント取得の理由
私が長年愛読していた雑誌「TV Bros.」が紙媒体からウェブへ移行した。移行先はnote。今後もTV Bros.コンテンツを楽しむためにはnoteアカウントが必要であり、仕方なくアカウントを取得した、というのが正直なところだ。
TV Bros.を読み続けてきたのは、私が愛してやまない3人組ユニットPerfumeの連載がお目当てだったからだ。Perfumeの連載をこれまで通り読み続けられればよかったし、他にnote上でできること、詳細な機能など興味はさほどなかった。noteで記事を書いて公開、なんて発想はアカウント取得以前からなかった。
推しが日々の生活に彩りを
Perfumeのファンになって15年近い。ファンクラブ"P.T.A."も今年で加入14年目だ。Perfumeの存在が日々の生活に彩りを添えてくれていることに疑いの余地はない。
Perfumeが出演する番組があれば観る、聴く。
新譜がリリースされれば買う。
ライブがあれば行く。
Perfumeの魅力はやっぱりライブなのだ。
Perfumeのライブを支えるキーパーソンといえば、ダンスカンパニーELEVENPLAY主宰のMIKIKO氏、技術者集団Rhizomatiksの真鍋大度氏ら。そんな世界的クリエイターらが手がけ、Perfumeのメンバーが織りなす世界観は唯一無二であり、他の追随を許さない圧倒的なクオリティを誇る。
現在、amazon prime videoではPerfumeのライブが3タイトル公開中だ。
Perfume LIVE 2021 [polygon wave]
Perfume 8th Tour 2020 P Cubed in Dome
Perfume Anniversary 10days 2015 PPPPPPPPPP「LIVE 3:5:6:9」
Perfumeの世界観をまだ体験したことがないのなら、これを機に
ぜひ体験していただきたい。
古くて新しい問題
ところで…
ある日あなたが参加したライブが心の底から楽しめて、本当に素晴らしいものだったとしよう。
あなたはそんな素敵な体験を他者といち早く共有したい派?
それとも自分の心の中に留めて反芻し続ける派?
前者だ、というあなた。
その心意気に私は敬意を表したい。
あなたは観たこと、感じたことをその記憶が鮮やかなうちに
あなた自身の言葉で綴ることができる才能の持ち主なのだろう。
しかし、そんな素敵な体験、特に演出の詳細やセットリストを一定期間、広く公に共有してはならない、と言われたらあなたはどう思うだろうか。
実はそんなルールが何年も前からあったのだ。
Perfumeのライブに。
いわゆる「ネタバレ禁止令」。
一般的にライブツアーは数か月間の長期に及ぶ。
ツアー序盤に参加できる者もいれば、終盤まで参加できない者もいる。
運営側の言い分は、
「『これからライブに参加する者の楽しみを奪わないため』のルール」
ツアー終盤まで参加できない者、特に演出の詳細やセットリストなどの
予備知識なしでライブに臨みたい者にとっては有難いルールである一方、
終演後の高揚感が冷めないうちに観たこと感じたことを共有したい者にとっては受け入れがたいルールであろう。特にPerfumeのライブに初めて参加した者がその感想を自由に語れないと知ったら、どれほど落胆するであろうか。
賛成派と反対派
私はPerfumeのライブに関しては、ネタバレを程よく仕入れて臨むのが一番楽しめる、と信じている。ネタバレを一切仕入れずに臨んだライブでお気に入りの曲のイントロが聞こえてきたときの感激は筆舌に尽くし難い一方で、ステージ演出の注目ポイントは事前に予習しておきたい。そもそもPerfumeのライブステージは最初から最後まで見せ場が多すぎて視線移動が忙しいのだ。視線移動の間にヤマ場的演出を見逃したことは数知れない。
Perfumeファンの主なたまり場がmixiのコミュニティだった頃、ライブについて語り合うスレッドはネタバレありとネタバレなしで完全に分離されていた。ネタバレ賛成派(これ以後、単に賛成派と記す)とネタバレ反対派(単に反対派と記す)が干渉することなく心ゆくまで議論できた。
しかし時と共にファンの多くがmixiからTwitterへと移り、賛成派と反対派の棲み分けは基本的にできなくなった。私も主な居場所はmixiからTwitterへ変わった。ネタバレ禁止令に則ってライブの感想をツイートすることに止むなしと思う一方で窮屈さを感じていたし、その窮屈さも手伝ったのか、ライブの感想をツイートすることも徐々に減っていった。
ライブ体験を自分の心の中に留めて反芻し続けるだけの自分がいた。
それで満足できる身体になってしまった。
そしてteam Perfumeは動いた
これはあくまでも個人的な肌感覚だが、数年前までは反対派が優位だったように感じる。しかし今現在は賛成派が増えつつあり、賛成派が優位にも感じる。
Perfumeファンの間に漂うそんな空気を運営側も察したのか、今年8月から始まったツアーに関してはネタバレ禁止令なし、ライブを大いに語れ、と方針を大転換。メンバーからもライブの感想を積極的に拡散せよ、という趣旨の発言が。ファンの間でも「Perfumeのライブのすごさをもっと拡散すべき」という雰囲気が徐々に高まるのを感じた。
そうだよ、こんな素晴らしいライブのこと、自分の心の中に留めて反芻し続けるだけでいいのか?
長年のネタバレ禁止令にもはや居心地の良ささえ覚えていた自分が恥ずかしくなった。
あの頃を思い出させてくれたのは
タイムラインにあるツイートが流れてきた。Perfumeのライブを初めて観た、というツイートだ。初めての生Perfumeに大感激した様子が自身の言葉で瑞々しく綴られている。終演直後の高揚感が伝わってくる。ライブの感想をツイートしたくてわざわざアカウントを作ったというではないか。
…!!!
Perfumeを初めてナマで観たときの感激を思い出した。
自分の中で忘れかけていたものを取り戻せた気がした。
そしてキーボードに向かう
2008年、Perfume沼の居心地の良さが癖になる。
2009年、初めてのナマPerfumeは遠征だった。
名所を回って、ご当地グルメも堪能して、大好きなPerfumeも拝む。
朝から晩まで浮かれっぱなし。
遠征から帰ってきてすぐmixiに遠征記をアップしたっけ。
ずいぶん夜遅くまで書き綴ったよな。
推しのライブを初めて観るのが遠征先とか、今にして思えばなかなか思い切ったことをしてたと思う。
でも、初期衝動って、そういうものだよな。
そして今、あの頃の初期衝動を思い出しながら、この記事を書いている。
書かずにはいられなかったあの頃に思いを馳せながら。
書くことが楽しいと感じていたあの頃の記憶をたぐり寄せながら。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?