見出し画像

Perfumeライブを他のアイドル/アーティストと比べたら違うことだらけ、という話

今現在、筆者の推しはPerfumeだけだ。他のアイドルやアーティスト(以後、単に「歌手」と称す)のことはさほど詳しくない。筆者のX(旧Twitter)のタイムラインにはいろいろな歌手(やそのファン)に関するポストも流れてくる。Perfumeにしか興味がない、というわけでもないので、そんなポストも楽しく眺めている。

そんなポストを眺めていると、ふと感じることがある。

Perfumeの界隈って、他の歌手のそれと比べたらだいぶ変わってる

メンバーのかしゆかが、ライブMCでよくファンに尋ねる質問がある。「Perfumeのライブ初めての人~?」「人生初のライブが今日のPerfumeライブ、っていう人~!?」
人生初のライブがPerfume、という人に対しては、「Perfumeのライブは他のアーティストさんのライブとはだいぶ違うので、これが普通のライブだとは思わないで!」と忠告も忘れない。

本人たちが「Perfumeって変わってる」と認めてるのだ(笑)



・2012年から光り物禁止

サイリウムやペンライトといったいわゆる「光り物」の使用をライブで禁止すること自体、今ではさほど珍しくはないだろう。しかしPerfumeは12年も前(2012年)からライブにおける光り物の使用禁止を明文化している。理由は「演出の妨げになる」から。Perfumeのライブ演出を手掛けるMIKIKO先生は「『引き算の美学』を意識している」とインタビューで述べている。その引き算の答えこそ「光り物禁止」なのだ。

・MCがとにかく長い

PerfumeのライブMCは長い。本当に長い。曲間で30分喋り続けることなど茶飯事だ。2009年に大阪で開催されたライブでは3時間40分のうち喋っていた時間がトータルで2時間近く。曲の総尺よりも長かった。そりゃ事務所の会長だって怒るだろう。

・公式なファンネームがない

アイドルやK-POPの歌手にはほぼ必ず、それ以外の歌手にも大抵はファンの公式な呼び名「ファンネーム」が存在する。NiziUなら「WithU」、日向坂46なら「おひさま」といった具合だ。ファンネームという言葉自体なかった時代から活動を続けている歌手であっても、ファンの呼び名が存在するケースは多い。

しかしPerfumeには公式なファンネームがない。活動歴20年超でも非公式なファンネームすら定着しない。「Perfumeクラスター」という呼び方が流行っていた時期もあったが、今ではほとんど使われていない。

ファンネームなどなくても特段の不都合を感じたことはない。Perfumeファンには公式ファンネームは不要、というのが筆者の考えだ。

・箱推し率高すぎ

非Perfumeファンからのよくある質問「Perfumeの誰推し?」に対して「3人合わせてPerfumeだから推しメンとかいない。箱推し」と答えるファンは多い。Perfumeファンは箱推しこそが正統であり単推しは異端、みたいな雰囲気を感じたこともある。

・うちわ不要(というか迷惑がられる)

今やアイドルのライブ参戦に欠かせないアイテム、うちわ。推しメンからファンサをもらうために趣向を凝らしたうちわをライブのために何枚も用意するファンもいるようだが、Perfumeのライブにうちわを持ち込むファンは極めて少ない。うちわが周囲のファンの視界を遮ることもあるからだ。「うちわも使わずにどうやってファンサを求めるのか?」という疑問を持つ方もいるだろうが、その辺は後述する。

・ライブは全席が良席にして神席

良席って何?
神席って何?

最前列、アリーナ席、ステージに近い席、花道が目の前の席…などを良席、神席と呼ぶことが多い。Perfumeのライブではそれ以外の席も良席、神席なのだ。Perfumeライブの演出は会場全体を使う。演出をより堪能できるのはアリーナ席よりもスタンド席だ。ステージ床面のLEDスクリーンはアリーナ席からは見えないし、会場全体に放たれるレーザーはスタンド席から見た方が100倍は綺麗だ。

あ~ちゃんはライブ中、「後ろの方まで見えとるよ~、その一番端っこの○○色のTシャツの彼女…」などとファンに話しかけることもある。冗談抜きに本当に見えてるのだ。客席の一番後ろにまで目を配り、「届け!」と念じながら演じるライブ。これこそが最高のファンサ。全席が良席で神席なのだ。

・すり替え?番手?ランダム?

良席、神席の話の続き。
アリーナだろうがスタンドだろうが、ステージに近かろうが遠かろうが、Perfumeライブは楽しめる。それ故ファン同士で席の交換をするといった風習はPerfumeライブにはない。

・アンコールなしが多い

ここ数年のPerfumeライブ、基本的にアンコールはない。「最後の曲です」って言ったら本当にそれが最後の曲。最後の曲が終わったらスクリーンにスタッフロールを流し、ステージ、花道を端から端まで歩いてファンに挨拶して退場、というのがライブの締め方。


この記事を書きながら感じたのは「Perfumeってやっぱり変わってる」ということ。変わってるからこそ結成20年超の今でも愛され続けてるのかも知れない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?