食虫植物の罠にハマってみる?(6・春~初夏編①)
これまでの 「食虫植物の罠にハマってみる?」
→食虫植物の罠にハマってみる?[1・秋編]
→食虫植物の罠にハマってみる?[2・想い出編]
→食虫植物の罠にハマってみる?[3・早春編-①]
→食虫植物の罠にハマってみる?[4・早春編-②]
→食虫植物の罠にハマってみる?[5・早春編-③]
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執筆・写真 * 花咲 和奏(はなさき・わかな)
プロフィール
幼少期の趣味は「タネ集めとタネ採りのための植物栽培」という筋金入りのプランツラバー。
植物関連の施設に勤務し、1000種類を超える植物と向き合う日々。
たまにフラっと世界の秘境へ出かけ、野生植物の自生地を訪ねてリフレッシュ。
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ご無沙汰しております。花咲和奏です。
前回の早春の植え替えから、あっという間に半年が過ぎてしまいました。
今年の春は少しおかしくて、4月は夏のように暑く、
サクラなど春の花は、あっという間に終わってしまいましたね。
5月は逆に肌寒い春のはじまりのようで、
春まきの草花や、熱帯系の植物の育ちがゆるやかで、心配しました。
みなさんの食虫植物はどうしていますか?
今回は、早春に植え替えをした
ハエトリソウとサラセニアが
どのようになったのかをお伝えします。
2018年4月下旬の様子です。
ハエトリソウ
4月は例年よりも暑い日が続いたのですが、食虫植物の動きはいつも通りに思えたけど…
△ まだ葉がカッチリして、色もくすんでいます。寒そう。
でもよく見ると、株の中央から花芽が伸びていますよ。
暑かったせいで、花芽は早く伸びてきたようです。
ハエトリソウは5月にきれいな白い花を咲かせるのですが、
花に栄養を取られてしまうのがイヤな私は…
花茎ごと元から切ってしまいます。
こうすることで、真夏までにたくさんの葉が出て、大きな罠(捕虫葉)ができあがるのです♪
腰水は続けて、夏まではしっかりと日ざしに当ててあげましょう。
そうそう。
肥料は与えないでくださいね。消化不良を起こすと大変ですから。
サラセニア
サラセニアは、葉が出るよりも先に、花茎が伸びます。
蕾はビー玉くらいの大きさ。
伸びはじめは上向きの蕾も、
伸びきると、首を下げるように下向きに変わります。
△ どんな花が咲くのか、想像もつきませんよね。
△ 日が経つにつれ、蕾は膨らみます。葉も伸びはじめました。
△ 花びらが垂れ下がり、下向きの花が咲きました。
△ 花のアップです。不思議なかたちをしていますよね~。
サラセニアはハエトリソウみたいに繊細ではないので、花を咲かせて楽しみましょう♪
腰水も続け、しっかりと日ざしに当ててください。
こちらも肥料はいりません。
4月下旬、まだ食虫植物らしさのない、ハエトリソウとサラセニアでした。
さて、この時期、食虫植物らしかったのは…
△ アフリカナガバノモウセンゴケ。繊毛の先にベタベタ粘液を出して、ごきげんな様子です。
次回は不思議な花を咲かせる、サラセニアの花についてのお話をします。
お楽しみに!
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