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【お金の話(複利)】72と126の法則

こんばんは、食彩アドコムです。

今回はいつもと話題を変えてお金の話。
ちょっと若い人に大切なことなので知っといてもらいたいな~と思って。

それは、ここ最近の原油高や円安などによる物価高、人材不足により失われた30年が終わりインフレ時代に入ったところ。
これまでの「金利のない世界」から「金利のある世界」へ、今まさに時代の変化が始まろうとしています

同時に、特に毎年言われてきた「投資元年」、昨年末には岸田首相が「資産所得倍増プラン元年として貯蓄から投資へのシフトを大胆かつ抜本的に進めていく」と述べ、来年2024年には「新NISA」が始まることにより本格的に投資へのシフトが始動する気配。
でも、住宅ローンなど借入も気になるところ。

そこで、ますます重要になってくるのが「金利」への理解。

これから迎えるであろう「金利のある世界」の事前学習として、役立つ金利の知識2つの法則について軽ーくお話しします。



金利の中でも複利とは

「複利」とは、「一定期間の利息を元金に加え、その元利合計を次の期間の新元金として利息を計算する方法(情報:auカブコム証券)」。

すなわち、元金は最初の一定期間(1ヶ月、半年、1年など)を経て(元金+利息)となり、その(元金+利息)を新元金として再度利息が加わり((元金+利息)+利息)一定期間ごとに繰り返していく計算方法。よく複利は「雪だるま式に利息が増える」など言われてます。

言葉だとわかりにくいので、参考例。
現状では金利7.2%は極端に思えるけど、わかりやすいようにあくまで参考として金利7.2%だと10年後には約2倍になることを下記に示しました。

(参考例:複利の計算)
初年度:元金100
1年後:元金 107.2 (100×107.2%)
2年後:元金 114.9 (107.2×107.2%)
3年後:元金 123.2 (114.9×107.2%)
4年後:元金 132.1 (123.2×107.2%)
5年後:元金 141.6 (132.1×107.2%)
6年後:元金 151.8 (141.6×107.2%)
7年後:元金 162.7 (151.8×107.2%)
8年後:元金 174.4 (162.7×107.2%)
9年後:元金 187.0 (174.4×107.2%)
10年後:元金 200.4

金利7.2%、小数点2位以下を四捨五入


複利は人類最大の発明 (byアインシュタイン博士)

この「複利」のことを、相対性理論で有名なアルベルト・アインシュタイン博士は、「人類最大の発明」と称している。

Compound interest is man's greatest invention. He who understands it, earn's it. He who doesn't pays it.
(複利は人類による最大の発明。理解している人は複利で稼ぎ、していない人は複利で支払う)

アルベルト・アインシュタイン博士

だからこそ、この複利によって、「投資や貯蓄」にしても「借入(ローン)」にしても金額が膨らんでいくことを十分理解しておく必要があるよね。

これが、今までの金利のない世界とは全く違う「新しい世界」となる。


72の法則とは

ここで、複利の凄さを理解するためのタイトルの72の法則について。
これは、元金が金利何%で期間何年で倍の金額になるかの法則です。
知識として持っておくと便利ですよ。

その計算式は、

1年間の利息(%)✖  期間(年)=72

年7.2%の参考例を上記に記したけど、もう少し現実的に例えると、貯金100万円を年3.6%の複利で運用すると20年(72÷3.6)で倍の約200万円となる。

金利7.2%だとすると、10年後には倍!

驚きませんか!

過去30年の金利のピーク時を見ると、
期間1年の銀行定期預金金利は、1990年9月から1991年7月までは6.08%。
また、銀行が民間企業に貸し出す指標の期間1年の長期プライムレートでは、1990年3月から1991年11月までは7.0%超(ピーク時は8.25%)という時代もあった(いずれも日本銀行のデータ)。
因みに1974年・1980年には9%以上というデータも。

定期預金金利の推移


因みに、借入の場合、貸金業法の規制の上限金利20%/年で10万円未満のお金を期限一括弁済で借りると、3.6年で倍額の返済をしないといけない。
もし金利7.2%/年だとしても10年で倍額(しつこい😓)。
たかが1%、されど1%、金利って理解しておかないと大きな差が出る。
特に借入の場合は、0.1%の違いでも甘く見ない方が良いよ。


126の法則とは

つぎに、72の法則に続きタイトルの126の法則について。
これは、積立投資への取組みを考えて関心の高い方も多いと思うのでお伝えします。
この法則は、積み立てた場合に元金が金利何%で何年で倍の金額になるかというものです。
一方、裏を返せば借入の場合も同じように考えることができます。

その計算式は、

1年間の利息(%)✖  期間(年)=126

例えると、毎月1万円を3.6%/年の複利で運用すると35年間運用(126÷3.6)すると、合計420万円の投資額に対して倍の840万円となる。借入の場合は、その逆を考えればいい。

で、もし2万円/月を金利3%/年で貯金したとすると、合計1,008万円の貯金が42年後には倍の2,016万円!
(想定する金利3.00%は今の銀行貯金だと難しいけど、、、)

社会人となり、23歳から始める
65歳には2,016万円も可能かもっ!


老後資金2,000万円問題への対策として、こんな考え方も理解しておけば良いでしょう。


最後に

以前金融機関に勤めていたわたしは、身近で新NISAの話題やお金の話になると、金利のある世界を経験した多くの人でさえも金融のことについてあまりに知らないことに驚き😮

そこで、金利のある世界を知らない若い人のため、わたしが当たり前として知り役立ってきたと思う知識について記してみました(最近は金融教育が盛んなようだけど)。

また、昨今の投資ブーム、投資には数多くの様々なリスクがあるので、後に後悔しないように十分知識を付けたうえで行ってもらいたいと思ってます。
これからも少しづつ金融のことについて記事にしていきます。

どこかの誰かに何かのお役に立てれば幸いだなーと思って。
失礼しました。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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