- 運営しているクリエイター
記事一覧
地域企業唯一のリソースを最大化する三種の神器
2013年当初、株式会社四方継の社内向けにスタートを切ったイントラプレナーシップ(社内起業家精神醸成)の勉強会、職人起業塾はその後、業界団体からのオファーに応えて外部に開き、建築実務者向けの実践型ビジネススクールとして8年前に事業化、一般社団法人職人起業塾となりました。
現在、第22期を東京で行っており、これまでに300名以上の卒塾生を輩出してきました。
その元となっている勉強会は現在も、継塾と名
クリティカル・ビジネス・パラダイム 〜少数派による反抗が拓く未来〜
山口周さんの新刊が大きな話題になっています。かれこれ5年ほど前まで、私が熱心に学びに通っていたUXデザイン、デザイン思考界隈で山口周さんの著書はよく取り上げられており「世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか?」や「武器になる哲学」「ニュータイプの時代」などに私も随分と示唆を受けてきました。
このnoteにも幾度となく山口周さんの言説を取り上げ、時代を読み解くヒントにさせてもらっています。また、今回
シン・タイムマシン経営 〜日本の未来の2つの風景〜
既に「未来」を実現している海外の国や地域に倣い、いち早く国内でそのようなサービスやビジネスモデルを導入、着手するのをタイムマシン経営と呼ばれます。孫正義氏がアメリカで起こったインターネットビジネスに大きな可能性を見出し、日本に持ち込んだのが特に有名です。
近年では、インターネットの普及により情報の地域格差がなくなり、タイムマシン経営という言葉をあまり耳にする事はなくなりました。しかし、情報が全て
まず自分。1人称から始まる絶望と、貢献から始まる希望
20年ほど昔、よく工事をお願いしていた設備工事業の社長が口にした言葉が今も脳裏に焼き付いています。その言葉とは「もう、金だけ儲かればそれで良いかな、と思いまして。」と、事業に対して割り切ることにした。との態度の表明でした。
その経営者とは起業した時期も近く、業種は違えどもお互いに職人の育成を行う施工会社として、安定して継続できる事業所を目指して切磋琢磨していこう、と意気投合していただけに、とても残
シン・職人育成論 〜タレンティズムとイントラプレナーシップ①〜
職人育成に興味がある、若手の現場人材を採用したい。との問い合わせがこのところ毎日のように届いています。
事業所が教育機関となり、職人育成を行える高校、マイスター高等学校の事業スキームのオンライン説明会を毎週行っておりますが、GW中の枠も既に満席になる勢いです。
多くの方が、若手不足、職人不足に頭を悩ましているのを最近肌で感じます。
誰も解決出来なかった課題私が代表理事を務めている一般社団法人マイ
職人革命 〜マイ・エヴォリューション&レボリューション〜
職人進化論このnoteのタイトル「職人進化論」は2007年に当時まだ半分大工、半分は工務店経営者だった私が、「職人の社会的地位の向上」を志に掲げ、未来を模索した挙句、情報発信の重要性に気づきスタートしました。それから17年、最近は少しペースを落としましたが、これまで毎週、ほぼ日更新を続けてきました。
まるで道具のように使われ、ポイ捨てされてきた自分自身の大工時代の経験則から、職人の地位を向上させる
セカンド・ルネサンスへ適応する成長の種
時代が大きな転換期を迎えている事は、このnoteでこれまでも繰り返し書いてきました。これまでの延長線上にない時代にどのように適応するかは多くの人が迷われているのではないでしょうか。
ざっくり乱暴に言ってしまうと、金融中心のグローバル資本主義が息切れを起こしている現代は、これまでお金やモノ中心の目に見える価値から、信用や信頼に基づいたコミュニティー、伝統や文化、精神性など目に見えない価値に焦点が当た
経済合理性の外も課題を事業に引き入れるパタンランゲージ
私はかれこれ10年以上、毎月無料の勉強会を主宰しています。始めた当初は原理原則系のマーケティング理論を紐解いておりましたが、時代の変化と共に少しずつ内容もブラッシュアップして、現在はCSVモデル、社会課題解決型ビジネスの構造化を実践する会として運営しています。
元々、独立思考を持っている社員の大工たちの独立支援、アントレプレナーシップの共有だったことから「職人事業塾」との名称で始めましたが、今では
「ふてほど」で拾った最適化社会を生きるメタファー
時代を超えて繰り返し人気が出るタイムスリップものドラマがまた話題になっています。少し前にも不良少年がタイムリープするアニメ、東京リベンジャーズが人気を博したところなので、少しスパンが短い気もしますが、「不適切にもほどがある!」が50代の昭和生まれのおっさん世代の間で密かなブームになっています。
昭和から令和の現代にタイムスリップしてきた阿部サダヲ演じる、中学校の体育教師、小川市郎が、パワハラ、セク
幸福の最大化よりも不幸の最小化。デイヴィッド・ベネターに共感する日本の未来
デイヴィッド・ベネターとは「世界で最も悲観的な哲学者」であり、反出生主義なる、人は生まれて来ない方が良いし、子供をつくること自体が悪である。との理論を展開した南アフリカ出身の哲学者。なんて悲観的な偏った人なんだ。と感じましたが、よく考えたら、今の日本人はこの悲観的すぎる考え方に随分と寄ってしまっているのではないか?と思いました。
世界は苦しみに満ちているちなみに、仏教の世界では人が生まれ、生きて