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富士山に登ったのに、富士山、全く姿を表さない 〜タフでハードな経験を、いかに笑っちゃうか〜

いざ、雨の富士山へ

南岸低気圧が、関東に接近した1月の週末、じぶん旅では、冬の富士山へ。

「遊びが人生の骨格をつくる」じぶん旅、ジョニーです。

天気の影響で二転三転しながら、富士山に行けることが最終的に確定したのは、当日朝。さらに、この日は雨。
雨だから富士山に行けたので、ラッキー。だけど、雨は止んでほしい。
そんな複雑な心境を抱えながら、葉っぱが雨を遮ってくれる森を進みます。

雨の森をひたすら進む、チームじぶん旅

富士山に向かうまで

冬の雪山は、エキスパートの世界。プロの登山家で富士山を知り尽くす自然学校FOSマサさん&ゆうみさん に全面的に判断&ガイドをしてもらいます。
彼らの包容力あるガイドは、人間世界とは乖離しており、懐深く、それでいて暖かい。

そんな彼らと、何度も何度もやりとりし、南岸低気圧の位置と、気温と湿度と、そして彼らの経験値を元に判断。
前日の時点で、雪が降りすぎ、富士山には雪崩の危険もあり向かえないと決定。したものの、翌朝、思ったより気温が高く、進路を変更すれば富士山に迎えることに。

ここは自然相手の世界。
人間がコントロールできるものではないと、何度も気付かされるのでした。

南岸低気圧とは

ちなみに、この日、何十回と言った南岸低気圧。関東に雪が降る際の低気圧のこと。子どもたちも、しっかり記憶することができました。

いざ、富士山へ

進んでいく富士山の森の中は、冬の気配。
時折見える、木の皮を食べた後や、雪に残る足跡。生き物が、遠くから見ているような見てないような気配を感じるのです。
普段は、比較的人が多く通る登山道でしたが、今日の道は、エキスパートマサさんだから知っている道。開かれてない分、普段より、生き物の気配。

休憩を挟み、お菓子を食べながら、そして、元気のある子は雪を当て合いながら(タフ!)、雨の中、歩くこと2時間。やってきたのは、雪の残る大きな斜面。さあ、今日の遊び基地はここ!

お昼を食べるも止まると寒い

とその前に、お昼の時間。
食べるのに止まったら、寒い寒い。そうです、私たち、雨に降られているので、むしろ、お昼を食べている瞬間も、寒い寒い。
ヒマラヤ経験もあるマサさんにとっては、こんな寒さは何てことないんだろうなと思いながら「この雨どうですか」と聞くと、「やっぱり雨はつらいよね」と。ああ、よかった。同じ人間だった。ホッ。

雨に降られた我らは、止まったら、寒い寒い。早く動かねば!を意識した瞬間

遊びの時間スタート

そんなこんなで、ようやく遊びの時間に。斜面に何本も引かれていくソリコース。ジャンプ台や、木の間を縫う長いラインも続々と登場。深雪を狙った新しいコースは、木の根っこに当たると痛いので、注意しながらのコース設計。
雨だったので、いつも遊ぶ場ではないところがフィールドになったからこそ、遊びを作り出すのは我々次第。カマクラづくりに励む親子、ソリでのジャンプを研究し続けるトーさん、雪だるま作りに、鬼ごっこ。遊びが止まりません。

その頃には、雨も止み、お日様も顔を出してくれました。ああ、お天道様の偉大さよ。

南岸低気圧雪だるまは、水分が多い
富士山ならではのソリロングコースを堪能

武器商人も登場する、熱いバトルの雪合戦

熱い火蓋が切って落とされた雪合戦(オトナ vs. 子ども)では、雪玉を売り歩く武器商人が登場。武器商人を味方にできるか、そして、高い位置を取れるか、がココでの勝負の分かれ道。山で投げる雪玉は、重力の影響で、高いところから投げた方が、より楽に遠くに飛ぶ。
結果、全員が陣地を上げながら、ただひたすら上に駆け上がり続けるという、疲労困憊な事態に。オトナにはつらい。
そんな、本気のバトルに、泣き出す子どもも(オトナたち、一切手を抜きませんからね)。

白熱する雪合戦


暗躍する武器商人たち

下山

そんなこんなで、無事下山。
午後は日が指し、太陽のありがたさを実感しながら、ソリに乗って下山。あんなに頑張って登ったのに、降りる時は一瞬。

それでいいのだ

荷物を背負ってソリで下山

富士山に登ったけれど、結局一瞬しか富士山は姿を現してくれませんでした。

それでいいのだ。


だいぶ明るくなってきたころ下山


苔の世界を進ませてもらいました
生き物が遠くから我々を見ていたかもしれないなあ


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