がん治療認定医過去問2020年度をもとにした予想問題<試験の7-8割ほどのボリュームです>

2020年11月22日に実施された2020年度がん治療認定医試験をもとにした予想問題です。選択肢を含め7割ほどのボリュームと思います。


基本的には5択で2つ選べ、1つ選べなどのスタイルです。

最初に問題のみversion、そのあとに同様の内容で一部の選択肢の後ろに〇や×を書いた正誤ありversionを載せております。

1癌遺伝子とがん抑制遺伝子についてあっているもの2つ選べ
a染色体レベルの欠失はがん遺伝子の活性化の原因になる
・がん幹細胞は放射線治療がよく効
・数塩基の挿入欠失によりコドンの読み枠がずれないものをフレームシフト変異という
・エピゲノム異常はゲノムDNAの塩基配列の変化を伴わず、遺伝子発現に影響を与える異常である
・ミスセンス変異は一塩基置換である

2
・シグナル伝達経路の下流分子が活性化していると、上流の阻害薬の効果がキャンセルされる
・VEGF
・EGFR阻害薬はがん細胞に作用し、自律増殖を抑える


3がん遺伝子はどれ
・APC
・BRCA1
・MEN1
・TP53
・RET

4リ・フラウメニ症候群のコア腫瘍でないものはどれか
・閉経前乳がん
・骨軟部肉腫
・副腎皮質がん
・脳腫瘍
・喉頭がん

5獲得免疫を担う細胞はどれか
・細胞障害性T細胞
・マクロファージ
・B細胞
・NKT細胞

6腫瘍を取り巻く免疫抑制機構について正しいものはどれか
・Th2環境だと抗腫瘍免疫が働きやすい
・Treg細胞はTGF-βやIL-10を産生することでがん細胞傷害を抑制する
・MDSCは免疫を抑制する方向へ働く
・細胞傷害性Tリンパ球はHLAでがん細胞を認識する

7 がん検診の意義目的について正しいものはどれか
・検診受診率を向上させることが目的
・length biasを防ぐためにランダム化を行う
・特異度とはがんがない人が検査で引っかからないこと

8 がん対策基本法について正しいものはどれか
・75歳未満の年齢がん調整死亡率の10年未満死亡率20%減少という目標を達成できた
・目標としてがんとの共生が柱にある 


9 エンドポイントについて
・代替エンドポイントはセカンダリーエンドポイントである
・真のエンドポイントは患者のベネフィットを直接反映する

10 研究デザインについて正しいものはどれか
・第Ⅲ相試験は標準治療との比較試験である
・第Ⅱ相試験では3例コホート法を用いる
・第Ⅰ相試験は担癌患者で行う
・第Ⅲ相試験はできるだけ、大人数で行う


11 病理検査について誤っているものはどれか
・10ー20%ホルマリン溶液につける
・検体採取したら1時間常温で管理してから固定する
・組織を固定する前に凍結保存しておくことが望ましい
・固定は72時間行う
・大きい検体はスライスして固定する。

12 FISH法について正しいのはどれか
・特異的なタンパク質を検出する
・明視野で観察が可能
・特定の染色体領域の増幅欠損の検出

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