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日程を「抑える」「押さえる」、どっちが正解? 間違える人多数の「ややこしい日本語」20選

こんにちは!

入社、転職、異動……4月から新たな環境で働き始める人も多いと思いますが、「文章の第一印象」はとても大切です。

「わっ、できそうな人だな!」と思われるのか、「大丈夫かなこの人……」と思われるのかは態度やふるまいはもちろん、文章によっても大きく左右されます。

初対面での会話が苦手な人でも、正しい日本語で文章を書ければ、良い印象を与えることは可能です。

今回は、社会人なら知っておきたい「正しい日本語20選」を紹介します。間違えて覚えているものがないか、チェックしてみてください!

相手からの信頼を失いかねない【NGな日本語10選】


1. 「すいません」→「すみません」

ビジネスシーンで謝罪を表現するときは「申し訳ございません」や「失礼しました」などが基本ですが、もう少しライトに伝えたいときは「すみません」でも問題ないでしょう。

ただし、「すいません」はNG。俗っぽい、かなり口語的な表現です。親密な相手を除き、「すみません」を基本にしましょう。「ごめんなさい」もビジネスシーンでは基本NGです。

2. 「こうゆう」→「こういう」
こちらも結構見かける間違いです。日本語として正しい表記は「こういう」です。

3. 「づつ」→「ずつ」
「あれっ、どっちだっけな?」と悩むことがあるかもしれません。正しいのは「1個ずつ」「3人ずつ」「2日ずつ」です。

4. 「こんにちわ」→「こんにちは」
「えっ、ギャル文字?」と思った人もいるかもしれませんが、特に社会人になりたての人だと間違えているケースがときどきあります。

5. 「了解です/なるほど」→「承知しました/かしこまりました」
「なるほど」は会話でも多用する人がいますが、上から目線の言葉なので注意しましょう。会話で驚きや感動を表現したいときに感嘆詞的に使う分にはいいと思いますが、テキストコミュニケーションでは避けるのが無難です。

6. 「ご苦労様です」→「お疲れ様です」
「ご苦労様です」は目下の人に使う言葉です。上司や同僚、クライアントに使うのは避けましょう。

7. 「よろしかったでしょうか」→「よろしいでしょうか」
過去形にするとマイルドな響きになりますが、文章で書くときは現在形に戻しましょう。

【例】
●このまま進めてもよろしかったでしょうか。→ このまま進めてもよろしいでしょうか。
●問題はなかったでしょうか。→ 問題はないでしょうか。

8. 「〜のほう(方)」→ 削除
なんでもかんでも「〜のほう」を入れる人がいますが、日本語として不自然なので削りましょう。

【例】
●私の方で担当します。→ 私が担当します。
●予算のほうは大丈夫ですか? → 予算は大丈夫ですか?

9. 「〜けど」→「〜が」
「けど」はカジュアルになりすぎるので、ビジネスシーンの書き言葉では避けたほうが無難です。

【例】
本日は打ち合わせがありますけど、その前にお時間をいただけますか?
→ 本日は打ち合わせがありますが、その前にお時間をいただけますか?

10. 「〜になります」→「〜です」
飲食店やコンビニなどでも多用されていますが、「~になります」は「何かから何かになる」という意味です。何らかの変化を伴わないときは使用を避けましょう。

【例】
●こちら資料になります。→ こちらが資料です。
●期限は明日になります。→ 期限は明日です。

どっちがどっち?【ややこしい言葉10選】


11. 「押さえる」と「抑える」

「抑える」は主に内面からの感情や欲求を制御する場合に、「押さえる」は外からの力で制御する場合に使います。よりシンプルにいうなら、「抑える」は消極的なイメージ、「押さえる」は積極的なイメージ。特に見かける間違いは「日程を抑える(ただしくは「押さえる」)」です。

【例】
●日程を押さえる(NG:日程を抑える)
●ポイントを押さえる(NG:ポイントを抑える)
●出費を抑える(NG:出費を押さえる)

12. 「固定概念」→「固定観念」
結構見かける間違いです。「固定概念」という言葉は正式な日本語として存在しません。

13. 「シュミレーション」→「シミュレーション」
これもよく見かける間違い。「趣味」と混同してるんですかね。英語のスペル「simulation」を頭に浮かべると、間違いを防ぎやすいかもしれません。

14. 「予測」と「予想」
「予測」は過去のデータや傾向など根拠に基づいて推測すること、「予想」は根拠に基づかず推測することです。

15. 「超える」と「越える」
「超える」は「ある一定の数値やレベルを上回る」とき、「越える」は「場所・時間・点などを過ぎて向こうへ行く」ときに使います。また、「勝ち越す」「乗り越える」など他の動詞と複合する場合は「越」になります。

16. 「引用」と「参照」
「引用」は他の文献や話から直接引き出すこと、「参照」は参考にすること 。

17. 「訂正」と「修正」
「訂正」は間違いを正すこと、「修正」は改善や変更を加えることです。

18. 「つまづく」→「つまずく」
これは結構迷いどころですよね。日本語って難しい……。

19. 「趣旨」と「主旨」
「趣旨」は「何のためにやるのか」、「主旨」は「何を伝えたいのか」の違いです。

【例】
●イベントの趣旨を理解していただき、ご協力をお願いします。
●彼の演説の主旨は、環境保護の重要性を訴えることだった。

20. 「なおざり」と「おざなり」
「なおざり」は「放置すること」、「おざなり」は「いい加減な対応をすること」です。

【例】
●勉強をなおざりにしたため、テストの成績が下がってしまった。
●彼は仕事をおざなりにしているので、ミスが多い。


いかがでしたか。
意外と勘違いしていた言葉があったのではないでしょうか。
年を重ねると、言葉の間違いは注意してくれる人も少なくなるもの。ぼくも迷ったときは一つひとつ調べて、間違いのないように気をつけています。

では、また次回の記事でお会いしましょう。

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