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身体表現性障害とダイエット
身体表現性障害とは「心身の過労や身辺の環境変化等がストレス要因となり、日常生活を妨げる自覚症状(痛み、吐き気、しびれ)が生じる障害」です。
治療の過程で、長期の休養を必要とするため、その期間を利用して、復職のためのダイエットに取り組む人も多いと思います。
46才で診断された私も、復職に向けてダイエットに取り組んできました。
その経験で気がついた、身体表現性障害への「有効性」と、過去の失敗から学
内臓が左右逆となる「内臓逆位」とは何なのか
今回は先天奇形の一つである「内臓逆位」の話です。内臓逆位といえば、漫画「北斗の拳」の登場人物・サウザーの名前が挙がることでしょう。内臓が左右逆ということで秘孔も逆になっているという、あのサウザーです。後に、内臓逆位のショウジョウバエが持つ遺伝子の名前にもなりました。
他に内臓逆位の設定を持つ例としては、ゲーム「HITMAN」のエリック・ソーダースが該当します。主人公47(フォーティセブン)のこと
ASD児がどのように遊んでいたかの実例集(例は自分)
書面での知識として、ASD児は「物を集めたり規則的に並べたりする遊びを好む」「ごっこ遊びなど創造性と共同性が求められる遊びは苦手」とはよく言われます。では現実で具体的にASD児がどのような遊びをしていたか、実例を幾つか挙げてみましょう。情報元は当事者たる自分の、主に小学校入学前の記憶です。
並べ遊び
これは具体例をしっかり覚えています。「ポケットモンスター」が全部で151種類だった頃で、その15
「支援学級被害者の会」に毅然と反論した軽度知的障害者の方
私がX(旧Twitter)でよくやるのがツイート検索です。あくまで自分が気になっていることが過去どのように語られていたか、自分が思いついたネタを過去に誰かが呟いていたか、そうした形跡を辿ることがたまらなく好きです。色々なワードで検索しながら、トレンドと無関係にXと向き合える貴重な体験を享受しています。
そうしてツイート検索していた折、ある軽度知的障害者の書き込みが目に留まりました。2020年の書
発達障害者のためのイヤーワーム対処マニュアル
数年前からよく聞かれる言葉「イヤーワーム」。直訳すると「耳の虫」、まるで耳の中に虫がもぐりこんで、音楽を流しているような体感があることから、そのように呼ばれています。
イヤーワームは特定の楽曲やメロディの一部が頭の中で繰り返し再生されるのですが、現象には個人差があり、数分で終わる人もいれば、何時間も続くケースもあります。
イヤーワームは発達障害者のストレス源になる可能性もSNSなどでは「発達障
中国雑貨大手・名創優品「知的障害の泣き虫ネズミ」の投稿を謝罪
X(旧Twitter)で不定期連載中の人気漫画「ちいかわ」は様々な企業とコラボしており、遂には海外とも連携するようになりました。しかし、その海外のコラボ先が一悶着起こしてしまったそうです。
問題のコラボ先は、中国の雑貨大手である名創優品(メイソウ)です。そこのコラボ担当者がTikTokにコラボグッズの紹介動画を投稿したのですが、毒舌キャラ気取りで登場人物たちを「藍色褲頭猫(青ズボン頭の猫)」「瘋
苦手と苦手意識の違い(『発達障がい~神からの贈り物~』第89回)
私はずっと器用だと思って生きてきた。発達障害の診断を受けるまで。
診断結果は私の指先の器用さが平均値より低いと告げられた。青天の霹靂のような感覚に少しの間浸った。
さて、発達障害の困りごとの代表的なものとして、「苦手なこと」「苦手意識」というものが挙げられると思うが、上記の苦手なことと苦手意識は実は全く異質であるが混同されやすい。
私の場合は先に述べたように客観的には指先の微細な動きが苦手な
ネット右翼だけの専売特許ではない!意外と身近に潜む「歴史修正主義」
ミクロ規模の歴史修正主義「歴史修正主義」とは、ある歴史上の出来事について特定の界隈にとって都合のいい言説を流布し、あわよくば歴史そのものを改竄してしまおうとする動きです。代表的なのが上述した「関東大震災に伴う虐殺の否定」で、発生から100年を過ぎた今では、生き証人の絶滅を待っていたかのようにデマゴギーが噴出しています。
扱われている出来事からして、いわゆるネット右翼のイメージがありますが、別に
工賃未払いで夜逃げした埼玉のB型事業所とは一体何なのか
雇用契約を結ばない就労継続支援B型事業所は、事業の報酬から少ない工賃を捻出して利用者に与えねばなりません。確かに工賃は少ないですが、それでも毎月支払うのが事業所に課せられた義務であることに変わりはないのです。実際に工賃未払いをしていた兵庫県福崎町の事業所では、半年の指定停止という処分が下りました。
さて、埼玉県内で3つのB型事業所を運営していた「ベル・エンプロイメント・サポート(以下、ベル)」が
ひきこもり、うつ病の30代男性が就労移行支援を受けてみたら?②~状況が変わればやることも変わる
前回のコラム
では就労移行支援を利用することになった経緯から、実際にプログラミングを学べる事業所を利用するまで書きました。
その中で「本当にこれで私は就労を目指したいのだろうか」という問いが生まれ、そして「NO」という結論を出しました。
今回はその続きをお話しします。
「NO」という結論を出した理由なぜ「NO」という結論を出したかというと、プログラミングの仕事を自分が「一生懸命やっている姿