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物理専攻&そのへんの会社員。将棋だけが取り柄。 将棋の過去実績:アマ棋戦全国大会上位入賞&プロ棋戦出場経験有 独自的な視点による将棋の考え方(戦略論)やオススメの戦術について発信しています。

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 ゆに@将棋戦略です。今回はサイトマップを作成しましたので、ぜひご活用下さい。 ※最終更新日は2024/06/01となります。 ★ご挨拶★書評★各戦略論・駒の働きのお話 将棋の戦略を考える上での導入となります。 ・「境界効果」のお話 ある複数の駒のセットが盤上に存在するとき、駒の働きはそれらの駒の相対位置関係だけでは決定されないことを、「並進操作」によって示しました。さらにそのことから、将棋盤の「境界」がどのように駒の働きに影響するか考察しています。 ・「弱いマス」理

    • [級位者向け将棋戦略論]駒を働かせるために②。王様から遠くても働く駒。

       こんにちは、ゆに@将棋戦略です。  前回は指針①、駒を王様に近くに寄せよう、というお話をしました。でも、それだけではうまくいかない場合も多いです。つまり、王様から離れていても駒が働くケースがあります(カナ駒のケースが多いです)。今回はそんなケースについてご紹介したいと思います。 大駒を持ち合っているケース  大駒を持ち合っている場合、指針①ではうまくいかないことが多いです。なぜかと言うと、指針①に従って駒を寄せていくと、駒が偏ってしまうので大駒を打ち込むスキが出来てし

      • [級位者向け将棋戦略論]駒を働かせるために①。駒を王様の近くに寄せよう。

         こんにちは、ゆに@将棋戦略です。  級位者向け戦略論の続きで、今回から「駒を働かせるために」をテーマに、いくつかの題材に分けて駒を働かせるために重要な指針について書いていこうと思います。 駒を働かせるための指針 「駒の働き」については、戦略論マガジンの4つの記事にて書きました。簡単にまとめますと、駒を働かせるためには以下のような指針に基づいて指すのが良いと思われます。(他にもあるかもしれませんが、とりあえず7つ挙げます) ①駒はなるべく王様の近くに寄せていく(攻めの

        • [将棋級位者向け]四間飛車VS右四間飛車。四間飛車側が作戦負けにならない駒組③

           こんにちは、ゆに@将棋戦略です。  今回は四間飛車VS右四間飛車について、5六歩型を調べていこうと思います。  まずは初手からテーマ図までの手順を示します。  初手から ▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △6二銀 ▲6八飛 △4二玉 ▲7八銀 △6四歩 ▲6七銀 △6三銀 ▲4八玉 △5四銀 ▲1六歩 △1四歩 ▲3八玉 △6二飛 ▲

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          [将棋級位者向け]四間飛車VS右四間飛車。四間飛車側が作戦負けにならない駒組②

           こんにちは、ゆに@将棋戦略です。  今回は前回に続いて、四間飛車5六銀型VS右四間飛車エルモを見ていきたいと思います。  まずは前回テーマ図を再掲します。前回はテーマ図から△9三桂としましたが、▲8八角と引いて先手が戦えそうでした。ここから後手が△7四歩とし、それに対する先手側の対応をいくつか見ていきます。  まずは△7四歩に▲4七金と高美濃を完成させる手です。  テーマ図から △7四歩 ▲4七金 △7五歩 ▲同 歩

          [将棋級位者向け]四間飛車VS右四間飛車。四間飛車側が作戦負けにならない駒組②

          [将棋級位者向け]四間飛車VS右四間飛車。四間飛車側が作戦負けにならない駒組①

           こんにちは、ゆに@将棋戦略です。  今回から四間飛車VS右四間飛車の将棋について、四間飛車側を持って作戦負けにならないような駒組を考えていきたいと思います。 経緯  まずはどうしてこういうテーマにしたかというお話。もちろん特に理由がない場合もあるのですが、級位者向けの記事に関してはそれなりに考えて作る場合が多いです。  理由は一つだけで、一番多くの方々が対応に悩んでいる戦型は何か?と思って調べた結果、四間飛車VS右四間飛車との結論になった次第です。調査としては ①将

          [将棋級位者向け]四間飛車VS右四間飛車。四間飛車側が作戦負けにならない駒組①

          [級位者向け将棋戦略論]駒得は裏切らない⑥。歩以外の駒を使った駒得の手筋をご紹介。

           こんにちは、ゆに@将棋戦略です。  今回で駒得は裏切らないの最終回(予定)で、歩以外の駒を使った駒得の手筋をご紹介します。 香車:田楽刺し他  まず、香車という駒には田楽刺しと呼ばれる手筋があります。これは二つ以上の駒を香車で串刺しにする手筋で、頭の丸い駒に対して、あるいは相手が歩を打てない時に約に立ちます。この状況が実現すれば、串刺しにした駒いずれかをただ取り/香車と交換することが出来ます。  例えば以下の図(田楽刺し①)。これはたれ歩のパートでご紹介した図と似て

          [級位者向け将棋戦略論]駒得は裏切らない⑥。歩以外の駒を使った駒得の手筋をご紹介。

          [級位者向け将棋戦略論]駒得は裏切らない⑤。焦点の歩、ダンスの歩の手筋をご紹介。

           こんにちは、ゆに@将棋戦略です。  今回もこれまでに引き続いて、駒得は裏切らないをテーマに、歩の手筋を紹介したいと思います。今回紹介するのは焦点の歩、ダンスの歩で、これにて歩の手筋は一旦おしまいの予定です。 定義  それではまず、焦点の歩のゆになりの定義から。 焦点の歩:相手の駒が2枚以上利いている地点に打つ歩。(ただし、状況によって他の呼称が優先される場合がある) なお、ダンスの歩については言葉だけで定義づけるのは少々厄介なので、こちらは具体例からイメージをつか

          [級位者向け将棋戦略論]駒得は裏切らない⑤。焦点の歩、ダンスの歩の手筋をご紹介。

          [級位者向け将棋戦略論]駒得は裏切らない④。合わせの歩、継ぎ歩の手筋をご紹介。

           こんにちは、ゆに@将棋戦略です。  今回も前回に引き続き、駒得は裏切らないをテーマに、歩の手筋をご紹介します。今回は合わせの歩、継ぎ歩の手筋です。 定義  それでは早速、合わせの歩と継ぎ歩についてゆになりの定義を示します。 合わせの歩:相手の歩の前(頭)に打つ歩のこと。 継ぎ歩:相手の歩の前(頭)に打つ歩のうち、直前の合わせの歩や突き捨ての歩に連動したもののこと。  継ぎ歩の方はちょっと分かりにくいかもしれませんが、後で例を示します。まずは合わせの歩で駒得を狙うい

          [級位者向け将棋戦略論]駒得は裏切らない④。合わせの歩、継ぎ歩の手筋をご紹介。

          [級位者向け将棋戦略論]駒得は裏切らない③。たれ歩の手筋をご紹介。

           こんにちは、ゆに@将棋戦略です。  これまでに引き続き、駒得は裏切らないをテーマに、今回はたれ歩の手筋をご紹介したいと思います。これもいろいろな場面/目的で使われる手筋ですので、いくつかのパターンに分けてお話したいと思います。  たれ歩の定義  まずは定義からいきましょう。いつものことながらゆになりの定義で。たれ歩とは以下のような歩打ちを指します。 たれ歩:盤上2段目~4段目に打つ歩で、次のと金作りを目指したもの。ただし、直接相手の駒の前(頭)に打つ歩は除外する。

          [級位者向け将棋戦略論]駒得は裏切らない③。たれ歩の手筋をご紹介。

          [級位者向け将棋戦略論]駒得は裏切らない②。叩きの歩の手筋をご紹介。

           こんにちは。ゆに@将棋戦略です。  今回は前回と同じく、駒得は裏切らないをテーマとして、「叩きの歩」の手筋をご紹介したいと思います。 叩きの歩の定義  まずは叩きの歩をきちんと定義しておこうと思います。これも前回と同様、一般的なイメージとずれる可能性がありますが、ゆになりの定義で話を進めさせて頂きます。 叩きの歩:歩以外の相手の駒の前(頭)に打つ歩で、相手に取られる可能性があるもの。  ここで、歩以外の相手の駒、としたのは、歩の場合は別の名称が使われるからですね。

          [級位者向け将棋戦略論]駒得は裏切らない②。叩きの歩の手筋をご紹介。

          [級位者向け将棋戦略論]駒得は裏切らない①。単打の歩の手筋をご紹介。

           こんにちは、ゆに@将棋戦略です。  今回は将棋級位者向けの戦略論記事となります。テーマは、「駒得は裏切らない」です。要するに、多くの局面において、「駒得してる側が有利」と考えて差し支えないありませんよ、という、とても単純明快で有難い考え方についてご紹介します。 駒得って?  そもそも、駒得って何でしょうか?ご存じの方が多いとは思うのですが、念のため確認してまいりたいと思います。  将棋においてそれぞれの種類の駒には、価値の序列が存在します(ただし、王様は除外します)

          [級位者向け将棋戦略論]駒得は裏切らない①。単打の歩の手筋をご紹介。

          [将棋級位者向け]筋違い角戦法の使い方と対策シリーズ④。筋違い角居飛車パターンの攻め方をご紹介!

           こんにちは、ゆに@将棋戦略です。  前回までは筋違い角振り飛車パターンについて取り扱ってきましたが、今回は居飛車パターンのご紹介となります。正直なところ、居飛車パターンは発動条件が少し厳しく、後述するように振り飛車パターン対策でそのまま対策されてしまう指し方です。  ただし、後手の駒組によっては振り飛車パターンよりも有効となる場合があります。そのため、(筋違い角を使う側にとって)振り飛車パターンよりも習得の優先度は低いのですが、覚えておくに越したことはありません。  

          [将棋級位者向け]筋違い角戦法の使い方と対策シリーズ④。筋違い角居飛車パターンの攻め方をご紹介!

          [将棋級位者向け]筋違い角戦法の使い方と対策シリーズ③。筋違い角の振り飛車パターン対策をご紹介!

           こんにちは、ゆに@将棋戦略です。  前回は筋違い角振り飛車パターンの攻め筋を見て頂きましたが、今回は振り飛車パターンへの対策回となります。まずはテーマ図を再掲します。 対策のポイント  前回の反省を踏まえて、まずは対策のポイントとなることをまとめておきましょう。 ・△8四歩と突くと飛車先を逆襲される→△8四歩は後回し ・先手からするといずれ配置される7七の銀が活用できるかが成功のカギ。必ずどこかで▲6五歩や▲7六銀と捌いてくる。 ・先手が▲7六銀とした瞬間、必ず先手の

          [将棋級位者向け]筋違い角戦法の使い方と対策シリーズ③。筋違い角の振り飛車パターン対策をご紹介!

          [将棋級位者向け]筋違い角戦法の使い方と対策シリーズ②。筋違い角の振り飛車パターンの攻め方をご紹介!

           こんにちは、ゆに@将棋戦略です。  前回の続きとしまして、今回は筋違い角の攻め方をご紹介致します。筋違い角には、昔から大きく分けて居飛車パターンと振り飛車パターンがございまして、筋違い角が指され始めた頃は居飛車パターンであったようですが、今回は振り飛車パターンをご紹介したいと思います。  なお、本稿は武市三郎様、美馬和夫様著の「奇襲の王様 筋違い角のすべて」(マイナビ将棋BOOKS)を参考にさせて頂きつつ、AI解析も活用しながら級位者向けの内容を目指したものとなります。

          [将棋級位者向け]筋違い角戦法の使い方と対策シリーズ②。筋違い角の振り飛車パターンの攻め方をご紹介!

          [将棋級位者向け]筋違い角戦法の使い方と対策シリーズ①。級位者が筋違い角に苦しむパターンを徹底リサーチ!

           こんにちは、ゆに@将棋戦略です。  この度、級位者~2段くらいまでの方を対象とした記事を作ろうと思い立ちました。そこでゆには単純に、級位者だったら奇襲戦法に悩まされているだろう、などと考えたのです。それで、まずは奇襲と言えば筋違い角か?と。  それで、これから何回かに分けて筋違い角戦法についてお話してみたいと思うのですが、その前に、級位者向けということで、実際に級位者~2段くらいの方々が筋違い角を相手にした時、うまく対応できているのか、あるいはどんな風な失敗をしてしまっ

          [将棋級位者向け]筋違い角戦法の使い方と対策シリーズ①。級位者が筋違い角に苦しむパターンを徹底リサーチ!