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編集部コラム(翔泳社の福祉の本)

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翔泳社の福祉の本を手がける編集部によるコラムです。
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記事一覧

法律の専門家じゃなくても意外と面白い!? 私が法律の原文を読んで気づかされたこと

突然ですが、法律に興味はありますか? 現在放送中のNHKの朝ドラ「虎に翼」が日本初の女性弁護士をテーマにしていることもあり、以前より関心が出てきたという人もいらっしゃるのではないでしょうか。 私はというと、福祉系書籍の編集という現在の仕事をするまでは、法律にあまり興味がありませんでした。 学校で習う数学の公式のように、厳格で、無味乾燥なイメージをもっていたので、重要だということは理解しつつも、意欲をもって知ろうとすることはなかったのです。 でも、仕事を通じて社会福祉に

「敵」は思い出? 親の片付けがなかなか進みません

昨年末、高齢の親から「断捨離するから、お正月に帰って来たら手伝って」と言われました。 伯母夫婦が同じ県内に住んでいたのですが、2年前に伯父が他界すると「田舎の古い家を一人で管理するのは無理」と伯母は都市部のマンションに引っ越しました。 その片付けを東京にいる子どもたちが毎週末手伝いに来ていたのを見て、私の両親も「体が動くうちに身辺の整理をしなければ」と思ったようです。 新幹線の中で「断捨離」を検索すると、「断捨離は60代までにやるべき」「暮らしのサイズダウン」「失敗しな

デジタル漬けの日々に若干の恐怖

翔泳社という出版社において、書籍編集者である私たちの仕事は、主に「実用書」の編集です。実用書というのは、小説や写真集などとは違い、仕事や生活に役立つ知識や情報を集めた本のことです。 編集者というと、キラキラしたイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、雑誌編集ならまだしも、書籍(実用書)編集者の仕事内容はけっこう地味です。 ひとりでパソコン画面に向き合っていることが多いからです。 原稿を読んだり、情報を集めたり、企画書をつくったり、事務申請等をしたり。 コロナ前であ

ふるさと納税のフルーツが私の心を救ってくれた話

仕事が忙しくて、土日もきちんと休めない。 そんなときに、ふとSNSを見ると、友人が楽しそうにスノボ旅行をしていて、自分だけ季節の流れから取り残されたように感じてしまう。 長く社会人を続けていると、誰しも一度はそうした感情を抱いた経験があるのではないでしょうか。要領が良くないせいか、私には数年に一度、いや、毎年のようにそんなタイミングが訪れています(笑)。 そんな悲しい社会人生活を送っている私ですが、あるものに何度も救われてきました。 それは、季節ごとに届くように予約し

頭に輪ゴムを巻かざるを得なかった。

高校生の頃、3ヶ月に1回くらいのペースで、頭に輪ゴムを巻いていた。僕だけの話じゃない。クラスの結構な割合の男たちが、頭に輪ゴムを巻いていた。モテるためである。 これは別に、輪ゴムがオシャレだと思っていたとか、そういう話ではない。「頭髪検査」を通過するためだ。 僕の通っていた高校では、髪型に関して、そこそこ厳しい校則が設けられていた。たとえば、染髪はもちろんNGだし、前髪は眉毛にかかってはいけない。横髪が耳にかかるのもダメだし、後髪が学ランの襟にかかっていると、不良生徒扱い

大人になってしまうなよ

自分は少し前まで学生だったし、学生ってまだ子どもだし、なんて思っていました。 自分で生計を立てるようになったら大人、と定義すると私はすでにしっかり大人です。 そんな私は今月20代後半に突入します。 20年来の友人が誕生日をお祝いしてくれて、いやーー我々も大人になりましたね、なんて話をしたので、どんなときに大人になったと感じるのか、考えていたことを書きたいと思います。 「大人になる」とは最近は友人と集まると、トークテーマはだいたい「幸せってなに?」に終結します。 結婚妊娠出

環境にやさしい本づくり──紙卸商の京橋紙業が実践するSDGs

こんにちは! 翔泳社のSDGsプロジェクトチームで活動している柴田です。 電子書籍が広く読まれるようになったいまも、まだまだ本は紙で読まれています。そのため、出版社にとって紙は生命線で欠かせません。一方、紙を大量に利用する中で、いかに環境への影響を考慮しながら事業を継続するかが非常に重要な課題となっています。 そこで今回は、翔泳社が日頃お世話になっている京橋紙業の小川さんに、紙卸商としてSDGsについてどう考えているのか、どんな取り組みをされているのかを尋ねました。 小

冷凍宅配弁当を試して実感。「食感」って大事

年に数回、料理熱が異常に高まります。ふだんはかなり適当ですが、手の込んだものを作ったり、作り置きをしまくったり、特定のメニューばかり作ったり、変わった調味料にはまったり。 今がまさにその時期で、「煮物」と「レシピ厳守」をテーマにほぼ毎日作っています。調子に乗って、新しい鍋も2つ買いました。 気になっていた宅食サービス逆に、まったくやる気が出ない時もあります。買い物に行くのも、献立を考えるのも面倒くさい。嗚呼、何もやりたくない……。そんな時、ふと思い立って、冷凍の宅配弁当を

自分の目の前で人が突然倒れたら

最近2週連続で「街中で倒れている人と出会う」ということがありました。 ◆1回目 最初に「倒れている人」と出会ったのは、会社からの帰り道。電車に乗っているときに「運よく座れて、今日はラッキー!」と思っていたら、目の前に立っていた人(男性・おおよそ30代)がいきなり意識を失って、真横に倒れ込みました。初めて「人が意識を失う瞬間」を見ました。 私はすぐに動けなくて「これ、やばいやつだ」「早く声かけないと」と思っている間に、横にいた男性が倒れた方に声をかけてくれました。その方の

酔わない人生なんて、つまらない!?

10月某日。地球沸騰の時代と言われた記録的な猛暑の夏も過ぎさり、2023年もあと少しとなりました。みなさんの今年の目標達成率はどのくらいですか? わたしの場合は例年みじめな結果に終わってしまうのがつねですが、今年は珍しくいい感じになりそうです。 「ソバーキュリアス(Sober Curious)」という、あえてお酒を飲まないライフスタイルが広まってきました。わたしもそのブームにあやかって、それまでほぼ毎日飲んでいた!お酒を今年のお正月からやめてみました。 とは言え、今夜は

同じ熱量を持たない友人

邦ロックが大好きです。イチ推しのバンドがいくつかありますが、まったく聴いたことのないバンドに出会うのも好き。対バン(※)で気になったバンドのワンマンに行ってみるのも楽しい。サブスクで聴いたときは好みだったのに生で見たら思ってたんと違う、みたいなのも面白い。ライブハウス最高! フェス最高!  ※対バンとは1つのライブで複数のバンドが出演すること。目当てのバンド以外を新規開拓するチャンスでもあります。 でもいつもひとり。友だちがいない。いや、友だちはいるけれども、新盤の感想を

買ってきた切り花をいかに長持ちさせるかにハマっています

お盆明けにこれを書いていますが、毎日暑いですね。 最近、花屋の前を通ると、急いでなければお店に立ち寄り、花の種類や価格をチェックするようになりました。都心のお店でも、我が家の近隣のお店でも、旬の花や定番ものの価格は大きく変わらない印象です。 以前はそこまで切り花に興味はありませんでした。 もちろんキレイな花は好きだし、花束をいただいたら嬉しいですが、自分では特に買わずにどこかに飾られているのを見るだけ。花は高いし、食べられないし、長く持たないものにお金をかける気がしなかっ

【仕事と音楽趣味】デスクを整備したので紹介させてください

弊社では数年前から、毎月の固定給に加えて「リモートワーク手当」が支給されるようになりました。手前味噌で恐縮ですが、良い会社だと思います(採用情報はコチラ)。 リモートワーク手当をきっかけに、デスク構築にハマるようになりました。テンションがアガる在宅環境、大事ですよね。 今回は、そんな僕のデスクを紹介させてください。テーマは、リモートワークと趣味(音楽)の両立です。 ■ビフォーアフターと全体像まずはビフォーアフターをご覧ください。デスク構築にハマる前後比較です。 だいぶ

両親共働きでも「孤食のない幼少期」をおくった私が考える、食事で大切なこと

子育てや食生活を考えるときに、長年課題としてあげられているものに「孤食」があります。 そして、孤食の原因としてよくあげられるのは「共働き世帯が多いこと」。私の両親もフルタイム(正社員)で働いていたので、孤食が発生する流れは比較的イメージしやすいです。ただ、タイトルにあるとおり、私の幼少期の記憶には孤食の姿がほとんどありません。 今回は①「孤食のない幼少期」が今の自分に与えているものと、②共働き世帯であった我が家が「孤食のない幼少期」を創り出したポイントについて考えてみまし