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教育(翔泳社の福祉の本)

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記事一覧

学校が教えてくれない、社会を動かすノウハウ! 『社会問題のつくり方』(荻上チキ) 反響まとめ

ご好評いただいている『社会問題のつくり方』(荻上チキ)について、担当編集が情報を簡単にまとめました! もうお読みくださった方も、まだの方も、ぜひご覧ください◎ 書籍概要世の中に存在する、さまざまな不公正で理不尽なシステムやルールたち。 「おかしいな」「いやだな」と思って口に出しても、「それはお前のわがままだ」と怒られる。でも、それって本当に「わがまま」なんだろうか……? さまざまな社会理論紹介から、組織づくりや広報活動、ロビイングのHOW TOまで。個人の「困りごと」を「

頭に輪ゴムを巻かざるを得なかった。

高校生の頃、3ヶ月に1回くらいのペースで、頭に輪ゴムを巻いていた。僕だけの話じゃない。クラスの結構な割合の男たちが、頭に輪ゴムを巻いていた。モテるためである。 これは別に、輪ゴムがオシャレだと思っていたとか、そういう話ではない。「頭髪検査」を通過するためだ。 僕の通っていた高校では、髪型に関して、そこそこ厳しい校則が設けられていた。たとえば、染髪はもちろんNGだし、前髪は眉毛にかかってはいけない。横髪が耳にかかるのもダメだし、後髪が学ランの襟にかかっていると、不良生徒扱い

「わがまま」は社会問題かも? 荻上チキ『社会問題のつくり方』の第1章を公開

不公正で、理不尽で、なのに当たり前になっているルールやシステム。自分にとってそれがどんなに苦痛でつらいことだと訴えても、「そういうもの」「慣れるしかない」「わがままだ」と諭される。 こうした経験は誰にでもあるものですが、多くの人は諦めてしまい、それこそ慣れることで乗りきろうとします。ですが、それは本当に個人の「わがまま」なのでしょうか。実は多くの人が同じ問題で悩んでいて、解消したいと思っていたら──。 そのとき、個人の「わがまま」は社会が解決すべき問題、すなわち「社会問題

親の遺産がFXで消えた……大人になってから困らないために、発達が気になる子どもに教えてあげたいこと

親は子どもの成長の細かな点まで気になるもの。近年、メディアで「発達障害」が多く取り上げられていることもあり、子どもの言動にちょっとした違和感をおぼえたり、周りの子と比べて発育が遅く感じたりすると、「もしかして発達障害?」という考えがよぎるかもしれません。 実際にそう診断される子がいる一方で、診断基準には満たないグレーゾーンの子もおり、発達障害の線引きは難しいところです。ですが、子どもの成長の手助けは、診断の有無に関係なく行なうことができます。 また、問題を先送りにしたり、

プログラミング教育が子どもの将来を左右する? 親が知っておきたいことは?

今年度から小学校でプログラミング教育が始まりましたが、休校措置によって想定されていた授業ができなくなっている学校も少なくありません。 一方で、子どもたちが家庭で過ごす時間が増えたため、家庭学習を行なっている保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。とすれば、今後お子さんが学ぶことになるプログラミングを題材にするのも一案です。 その際、そもそもなぜ小学校でプログラミング教育が実施されるようになったのか、狙いを知っておくと家庭学習にも活かせるはず。 プログラミング教育の

プログラミング教育って何からやればいい? 操作しやすい「Scratch」はどうでしょう

いよいよこの4月から、小学校でプログラミング教育が本格的に導入されます。期待している方、戦々恐々としている方などさまざまかと思いますが、いずれにせよ時代はコンピューター中心になっているので、プログラミングは日本語や算数と同じくらい重要な素養になってきています。 将来プログラマーやエンジニアを目指す場合に限らず、事務やクリエイティブな仕事、研究職でもプログラミングの知識があると、手作業では追いつかない業務や面倒な作業を自動化できるなどおおいに役立ちます。またそれだけでなく、物

教育先進国ノルウェーに学ぶ、12歳から始めるお金教育

大人には給料や確定申告という形でお金がとても身近です。しかし、それでも税金や投資、保険など学ばなければ分からないことがたくさんあります。 『お金2.0』や『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』といった本が話題になり、お金のことに詳しくなった方は増えているかもしれません。しかし、たとえば会社にまつわるお金については管理職になってから初めて意識する人も多いのではないでしょうか。 これが子供となれば、「そもそもお金とは何か」から学ぶ必要があります。最近

発達の気になる子に何をしてあげるべき?『大人になるためのチャレンジ〈学齢期編〉』から1章公開

子どもの成長はあっという間で、気がつけば大人になる準備を始めています。 近年は子どもの成長や発達に関して医学的な知見が豊富に得られるようになり、私たちもそうした情報に日常的に接しています。そのために、親が子どもについて、「同級生や近所の子と少し違うのでは?」と気になったり、「テレビやネットで取り上げられていた発達障害の特性にあてはまるかも……」と不安を覚えたりすることもあるかもしれません。 そうした親御さんに向けて、幼児期~小学生の時期に家庭でできる様々な取り組みを紹介し