【連載小説】息子君へ 231 (45 俺はかわいそうだと思われたかった-2)
俺の場合、ある程度気を許し合えた感じで接していられる友達付き合いというのは、中学の後半とか、高校になって以降にやっと始まった感じだったのだと思う。当時も誰のことも対してそこまで友達だとは思っていなかったけれど、今から思えば、小学生くらいの子供というのは、まだまだかなり動物的で、他人に対しての警戒心が強くて、心を開いているという感じでは他人と接したりないものなのだろう。楽しく遊んでいるようでいても、何かあれば、ふいと目を逸して、そのままそこからいなくなって、もう次の日から話し