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おみやげを二本指で挟んで投げる-①

「これ知ってる!!」と言われないでくれよ...
そう思いながら旅行先でお土産を選ぶ。
定番品は誰でも買える。
この俺が渡すからには、渡した相手が未知の景色を見る、その手伝いがしたい。
稀代のエンターテイナーだ。

もう一つこだわりがある。
お土産は食べ物にすることだ。
定番品を外した場合、相手のお気に召さない可能性は比較的高まる。
お気に召さなかった場合は怖い。
そのお土産は捨てるに捨てられない呪いとして相手の生活に張りつき続ける。
「最初の一ヶ月は無料」の甘い罠でおびき寄せ、解約方法を巧妙に隠し、自動更新されるサブスクよりタチが悪い。


王道を外れた食べ物、俺はこのお土産を相手のアウトローいっぱいに放り、審判の手を上げさせたい。

道の駅、そしてローカルスーパー、俺の戦場。
そこで俺の目に映る景色は、普段の買い出しのそれとは全く違う。

続く↓

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