しづりん

しづりんです。建築をやっています。

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027.第2章(後日談)

第2章といえるのかどうかはわからないが、お約束通りに後日談的なものを書いておく。この文章は前の「感想文」を読んでくれた人や、一連の炎上まがいの騒ぎをウォッチしてくれた人向けに書いている。敢えて伏せ字にしてるから、何のことやらわからない人は、(有料で申し訳ないのだが)前編noteを読んでからここを読んでいただけるとありがたい。そしてこの記事もいずれ鍵をかけるがごとく有料noteに移行するから早めに読んでね。

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    • 026.八戸市美術館の感想文

      八戸市美術館(以降、八美)の感想文書きます。 ただしこれは一個人の感想なので、あくまで参考程度としていただき、ぜひ現地に足を運んで、ご自身の目でご覧になることを推奨します。

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      • 025.ソノアイダTOKYO2021

        問いを投げる ひとりの男が盛大に「問い」を投げかけた。今回はその話題だ。 ど真ん中を射抜いたのか、アサッテの方角かなのか、作戦なのか、持って生まれた感性なのか、狙っているのか、天然なのか。本人も当初はわかっていなかったんだろうと想像するけれど、その「問い」は、私達建築家に対する問いともいえるし、東京の都市ひいては日本に対する問いともいえる。 「オリンピック2020のその先を考えよ」

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        • 024. 17歳の黄土高原

          高2の時に何故か突然映画を撮りたくなって、脚本を書き、監督をやった。その時にエンディングで使ったのがこの曲、坂本龍一の黄土高原だ。 高校いちばんのイケメン(のちに外科医となる)を主役に据えて、友達を片っ端から巻き込んだ。校長先生は毒殺される役で登場。 同級生のほぼ全員が中学をオール5で卒業した都立高校は、勉強はもちろん体育もできるスーパースター揃いだった。おまけにイケメンもかわいい子も、うじゃうじゃいた。あたまをトンカチで殴られた気分だった。実に楽しかった。 難点は場所

        027.第2章(後日談)

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          19本

        記事

          023.組織事務所に勤めてた建築家の私が絵を描き初めて一年後には、独立して個展をする事になった話

          みなさんは一年前の在宅自粛期をどんな風に感じただろうか? 当時わたしは、友達とか身近な人にヒアリングしてみた。 「ぶっちゃけどう感じる?」 すると殆どの人は、私が感じていることと同じことを答えた。 「実に快適だ」「移動」と「人に会う事」が激減したことで、精神的にも体力的にも快適になった。みんな口を揃えて言っていた。あれほどホムパが好きだと思ってたのに、本当は好きじゃなかったとか。会食のお誘いが実はストレスだったとか。出張がなくなって、すこぶる快調だとか。 「自粛」になっ

          023.組織事務所に勤めてた建築家の私が絵を描き初めて一年後には、独立して個展をする事になった話

          022.一石二鳥とチームワーク

          一石二鳥という言葉が好きだ。 もともとモノグサというか、「非効率的なこと」がとことん嫌いだ。言い方を変えると「ビジョン(城)が見えないレンガ積み的な作業」が、嫌い。 段取りの悪い仕事も嫌だし、ブループリントなく走り始めるのとか、結果的に非効率なのがわかってるから嫌い。(別な表現をすると「仮説を立てて検証する感じ」に近い) たとえていえば、「カレーをつくるのに玉ねぎ買い忘れ、カレー粉買い忘れ、何回もスーパー行く」みたいな感じ。 建築は「だんどり」って大学時代に教わった。「

          022.一石二鳥とチームワーク

          021. 人間を進化させるためのデザイン

          今更ながらすごい発見をしてしまった。 インド人向けレクチャー(無事に終了)のために英語のスクリプトを読みあげる練習をしていたら、YouTubeの英語が前より聞き取れるようになっていることを発見。 で、いまはネイティブが書いたスクリプトを、フィリピン人向けのプレゼンのために練習をしているのだが、さらに耳が進化していることを発見。 前者は自分で翻訳した英語だったから「難しい単語」を極力避けて楽チンをしてたのだが、後者はネイティブ翻訳だから「難しい単語」でも練習するしかない。

          021. 人間を進化させるためのデザイン

          020.本100冊と、絵100枚についての一考察。

          ちょーひさびさにノート更新。 というのも、ふと疑問に思ったことがあったから。 ある人たちが「一年百冊読書するぞ宣言!」をしていた。それをノートでコンテンツ化するというのだから。なんとも商魂逞しいというか、なんというか笑。 それを見て私が思ったことは、「そんな宣言でもしないと、みんな本って100冊読まないの?」ってこと。 100冊って1ヶ月換算するとたったの8冊。週に2冊。 …めっちゃ少なくない? 一日で2冊くらい読むことあるよね? 週末(土日)なら5冊くらい読んじ

          020.本100冊と、絵100枚についての一考察。

          019.わらしべ長者のヒミツ

          2020年はまったく不思議な年である。 すべてのひとびとに、平等に変化がもたらされた不思議な年である。 これまで「やろうやろう」と思っていたことをなぜか突然はじめたり、去年まで親しくしていた人との疎遠になったり、古い友人との再会、新しい人との出会いがあったり。ひとそれぞれに、1人残らず「大きな変化」があったであろうと想像できる。 前にも書いたけれど、「世界線」がずれてしまったとしか思えない。 私個人の変化としては、焦燥感に駆られてやってきたことの全てを放り投げることに

          019.わらしべ長者のヒミツ

          018 コロナ禍によってズレた世界線

          実際のところ私も殆ど外に出ていない。もう1ヶ月以上は経つから、すっかり慣れてしまった。前の世界を正確に思い出せないほどだ。 世界は、この「奇妙で強制的なオールリセット」によって、「異なる世界線」に移行しようとしてる気がしてならない。まるでパラレルワールドへと、強制的にシフトチェンジされてしまったようにさえ感じる。虚構と欺瞞に満ちた「全ての余計なもの」が、気持ちよく葬り去られる瞬間に立ち会っている気分だ。 「かつての」インスタ映えに変わるものは、せいぜい手づくりのご

          018 コロナ禍によってズレた世界線

          017.男尊女卑を支える女子たち

          育った環境というのは恐ろしい。 私は、「一般職が存在しない会社」から、「一般職が存在する会社」に移動してきた。 すると驚くべきことに、メールの転送とか、水遣りとか、お菓子配りとか、「バイトみたいな雑用をやって、寿退社する女子(一般職)」の存在がいて驚く。さらに驚くべきことに、その存在に他の女性社員(総合職含む)でさえ、疑問を抱かないのである。 マジかよ、30年前の風習だぜ?と、私なんかは引く。おおいに引く。 なるほどこの会社には、同世代には私を除いて「女性がいないわけだ

          017.男尊女卑を支える女子たち

          016.これからの組織設計事務所

          会社が関わってるプロジェクトを知る速度は、社内からの情報伝達速度より、FBからの情報伝達速度の方が圧倒的に早い。長いと1ヶ月くらいのタイムラグがある。 まさにインターネット的な世界だ。「新聞」がインターネットの後追いになった時、”時代の転換期”を感じたけれど、その時に近い感覚だ。 そうなったとき、この先の未来で「組織に所属する意味」はどうなっていくのだろう?少なくとも組織は、かつてのような「情報を得るところ」では無くなったということだ。 Twitter で若

          016.これからの組織設計事務所

          015.PARCOを巡る、都市開発の一考察

          やっと行ってきたPARCO。間違いなく、ここ最近の商業施設ベストだと思う。 スペイン坂からの都市の抜け道と、そこにかかるブリッジ上の店舗、外からぐるぐる上がれる屋外テラス。この手の絵はみんな描くけど、実現できた事例としては、ほぼ存在しない。ゆえにPARCO開発担当は相当イケてるんだろうし、その複雑系を解いたここの設計リーダーはもっとイケてるに違いない。 しかし並びゆく店舗のインテリアは(もちろん目を見張るものもあったけれども)、なんとなく「素材感」的なものばかり。素材って

          015.PARCOを巡る、都市開発の一考察

          014.応援されるひと

          西野エンタメ研究所の話を聴いてて「なるほどー」と思った。 https://m.youtube.com/watch?feature=youtu.be&v=GE56gqKosGQ 彼は「N字曲線」と言ったが、これは映画業界の言葉における「ヒーローズジャーニー」と同じだ。ひとには共感する(あるいは応援したくなる)「物語の型」がある。 『そこそこうまくいってたのに、つまずいてゼロになり、しかしまた這い上がってくる』N字曲線を描く物語だ。 古くはギリシャ神話からはじまり、イン

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          013.男社会にいきるわたくし

          私は長年「男社会」で生きておりまする。 女性が珍しかった時代もあって、それが役に立ったことも少しはあった(クライアントは大抵がおじいちゃんだったから、若い女子がプレゼンに行くだけで、突破できた時代もあった笑)。けれども、苦労は数えきれないほどあった。 だけど、なぜかいつも「後輩君達」が助けてくれた。あれは何故だったんだろう?って振り返ってみると、やっぱり私が珍しく「女の先輩」だったからなんじゃないかと思うんだ。「か弱い女性(笑)」が頑張ってるのを気の毒に思って、彼等が助け

          013.男社会にいきるわたくし

          012.盛り込む/巻き込む力

          私はどうも「チャラチャラした」プロデューサー的な人間だと誤解されることが多いようです。実際、単なる「紹介屋さん」だと勘違いされることも多いです。 けれども私はプロデューサーにありがちな「フワッとした話」が、心底嫌いなのです。フワッとした話を持ちかけられた際の嗅覚は、自分でいうのもなんだけど、めちゃ鼻が効く。だからそういう話が来ると、瞬殺で片を付けます。フワッと誰か紹介してという話も断ります。だけど相手が本気なら、私も本気でやりますし、必要あらば紹介だってします。 たし

          012.盛り込む/巻き込む力