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絶滅危惧種シマフクロウの動画を撮った!

知床にいってシマフクロウを撮ってきました。14年ぶりくらいでしょうか
当時と状況は随分変わっていました。
知床が世界自然遺産になったことから環境省の要請もあったようで観察小屋が立てられました。私も午後3時に宿に入り観察小屋にカメラを設置。

午後3時に到着、カメラを設置

手間のNIKON D850+Nikkor 300mm f2.8(AUTO ISO感度6000,f3.0)、奥は動画撮影用でNikon D810 +105mmf2.8+2倍テレプラス(AUTO ISO感度6000,f3.0)

シャッター速度は絶対に1/80秒にしてくれといわれました。しないとうまくとれない。理由は、環境保護の関係でストロボ禁止。このためLEDライト常時点灯。このLED設定が1/80秒間に光を発し、それがシャッター速度1/800秒に相当する光なのだとか。

宿の夕飯

一泊11,000円でした。風呂はすでに熊の湯に入っていますし、夜は撮影に集中するからだれも入りません。

一連の撮影記録の動画です。

動画撮影用のカメラの撮影位置が少しずれていますがご容赦ください。実は移動に飛行機をつかったため三脚を1本しかもちこめなかった。そのため動画は窓際においたタオルで三脚がわりにしたためずれたのです。

午後6:30から撮影開始。午後7:15ころキタキツネがあらわれました。

狐が来ました

肴を狙っているようでしたが人の気配を察知して立ち去りました。
午後7:45シマフクロウ(雄)がきました、環境庁が設置した金色の足環をしているのでNNという個体とわかります。

シマフクロウの登場

雌は抱卵しているらしく、こられないので魚を持ち帰りました。

肴を持ち帰る

実は私が14年前に来た時、夫婦(つがい=仮にAとBとします)がいました。シマフクロウは1つの川に1つがいしか縄張りをつくれません。このつがいが娘のWを生む。しかし、その直後、母Bが死んで、AとWの同居が始まる。
いわゆるやもめAと娘Wです。Wは隣町に住んでいたNNを夫に選びつれてくる。そして父Aを追い出す。若いNNは喧嘩でボロボロだったそうです。
Wは奔放で家でもしたりしたそうですが、2年くらい前に死んだらしい。そこでNNは若い嫁さんをつれてきた。

午後11時まで粘ったのですが、まったくでない。上記の話を常連から教えてもらいました。私は明日の移動距離も長いので、明日知床にゆくというもうひとりと宿で眠ります。

知床の朝は早い、午前3時過ぎには明るくなります。自分は3:15におきた。ふと撮影場所を見た。シマフクロウはない。なので観察小屋にゆくことができるのでそそくさと準備をして観察小屋にゆきました。ふくろうがきているときの移動は禁止なのです。

観察小屋に入ると雰囲気が澱んでいました、撮影者は増えていました。6人くらい。一晩中皆、粘ったがあれから全くでないのだとか。私は一番隅に三脚とカメラを設置しました。なぜ、再び撮影にきたのか、理由があります。
1.NNの過去の撮影記録をみました。今までのフクロウと異なりNNは朝型らしい。
2.NNの出現時刻は昨日も3時台でした。その他の記録も3時と4時が多かった。
トイレにはいって用を足して出てきたとき誰かが叫ぶ「来たっ」と。
どうやら観察小屋背後の山の木の上にいたらしい。

早朝のシマフクロウ

樹上にとまり様子をうかがうNN
飛び込み魚をとらえます。一匹は食べて一匹を持ち帰るようです

飛翔


飛翔写真が撮れました。皆は眠りについた、私は30分ほど仮眠したが、眠れない。ランニングを2kmほどして朝食を食べました

宿の朝食

さあ、これから野付半島までドライブ、狙うはオジロワシとタンチョウです。

海岸線からの羅臼岳

さらば知床。

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