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【働き方】週休3日はハードだった

以前に働いていた会社は、積極的に働き方改革をしていました。

ある年の夏に1ヶ月間、週休3日が実施されました。
当時は「先進的な働き方だ」とメディアに取り上げられていましたが、実態はまったく逆で、週休3日ではなく、稼働日がたったの4日しか無い、そして、非効率な働き方を強制的に変革させる取り組みだったのです。
短期で結果を出す、働き方改革ライザップだったのでした。

背景

生産性や効率性を高め、ムダを省き、スピード優先で仕事を進める。
いつでもどこでもPCとインターネットがあれば仕事ができ、世界中の同僚とすぐにつながりプロジェクトを進めていく。
色々な記事やニュースにも取り上げられて、多くのお客様がオフィスを見学に来られて、働き方改革の取り組みをご紹介しました。

日本メンバーってイケてるじゃんって思ってました。
それがグローバルのデータを見ると違ったのです。
日本が一番生産性が低かった」のです。(業務時間が一番長い)

<グローバル平均より悪かったこと>
・メールの量
・メールの宛先
・会議の時間
・会議の参加者

会社は考えました、どのように社員の生産性を上げられるか。
実施されたのは「パフォーマンスを落とさないで週休3日」です。
つまり、5日かけてやっていた仕事を4日でやりなさい。ってことです
そのために何を削減し、何を効率化すればいいのかをみんなで考えろという施策です。
まったく福利厚生とは違います。
メディアに出ている素敵な働き方とも違います。
超ハードな筋トレです(笑)

そして週休3日が始まった

各チームや個人によって何を見直すかは違ったと思います。
私のチームや個人ではこのような感じです

・会議を見直す
・資料作成時間を見直す
・お客様とのやりとりを見直す

その一部をご紹介します。
まず会議が見直されて、1時間だった会議が基本30分の実施になりました。これが意外となんとかなる。今まで1時間何をしてたんだろうって思うくらい。しかし、今度は逆に30分の会議が増え、一日に多いと10回の会議とかになりました。(お客様対応含む)

ここで感じたのは脳の限界です。
効率的に見えたのですが、話題に脳が切り替わらない。
人間の限界を見ましたw
のちにコロナ渦で似たような経験をします。

また、情報共有の会議は開催せず、代わりにグループウェアでの共有になりました。これはこれで便利だと思いました。聞くだけの会議って苦痛だったので。

週休3日をやってみて感じたこと

実際、週休3日をやってみて感じたのはこちらです。

趣味って何だ
考えさせられるいい機会になりました。
他の会社の友人は仕事をしてます。家族には学校や仕事など予定があります。休みが1日増えたところで何をするの?ってことです。
自分では趣味が多い方だと思ってました。
特に何もせず、あっという間に終わってしまう。
人によっては、学校に通ったり、ボランティアしたり、旅行にいったり、充実した休日を過ごしていたようです。このままでリタイア後にどうするオレ?って考えさせられる機会になりました

仕事の密度は激増し、そしてそのペースは継続されて人間の限界へ
普段の5日でやる仕事を4日でやらないといけない。
すると1日の「仕事の密度」が激増します。生産性が上がったとも言えるかも知れませんが、人間の肉体や脳の限界が来ます。
そして、この施策がおわり、5日の勤務に戻っても、ハードな働き方を維持します。つまり短距離走なペースで+1日も働くことになったのです。
やるなあ、会社。そう思いました。

お客様も休んで欲しい
お客様は当然休みでは無いので営業職としてはタスクが気になってしまいます。一応、事前に伝えてはありますが、メールも来るし、電話も来ます。気になるから見るし、場合によっては返事してまう。
なので休むなら日本全員で休んでほしい。
または、そんなことを気にしない鋼のメンタルが欲しい。

以上、週休3日をやってみた感想です。
余暇時間の使い方が得意の人はプライベート時間が増えて、とても良い施策だったと思います。私は仕事の仕方を見直す良いきっかけになったものの、余暇時間の過ごし方が分からず呆然としたのを覚えてます。
やってみないと分からないので貴重な経験でした。
ぜひ皆さんにも経験してみていただきたいです。

今の仕事をー1日でやれといわれたらどうしますか
今の休みが+1日増えたら何をしますか

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